エンジニアの技能レベル ~ドレイファスモデル~ 書籍「リファクタリング・ウェットウェア」から 1970年代のドレイファス兄弟による人間の技能の習得・極める過程についての研究結果 研究対象は、民間航空会社のパイロット、チェスの名人などのある分野の技術にきわめて高いレベルの習熟度を示した人々 技能ごとに評価するので、個人の生来持つ特性・才能ではない 5段階でモデル化
さて、話は1996年のことだから、今からすでに12年近く前のことになる。 僕はある国立大学の工学系大学院修士課程を卒業したばかりで、生意気だった。当時、少林寺拳法三段をとったばかりだったし、体力的にも知力的にも僕が最も充実していた時期だ。 僕は通称「ミカカ」で知られる通信会社に採用され、フレームリレー交換機開発に回された。 正直に言って面白くなかった。1996年当時すでにフレームリレー交換機は時代遅れだったのだ。さらに面白くなかったのは、着任直後に少し禿げかかった風采の上がらないおじさんの下に付けられたことだ。その人の名は西嶋さんといった*1。 「よし、お前、来い」 西嶋さんは僕を呼んだ。僕を呼ぶ時には「お前」か「矢野」と呼び捨てだった。それも気に食わなかった。 「いいか、ここにある架は、大阪だ。そして、向こうにあるのが東京。そして、名古屋、福岡だ。いいか?」 職場にはフレームリレー交換機
星新一とフリーマン・ダイソンは、いつ読み返しても何かしら新しい発見がある。 停電ネタで星新一を続けてやったので、今度はダイソンの自伝『宇宙をかき乱すべきか』の上下巻からそれぞれ一箇所ずつ抜粋する。まず上巻から原発についての話題を。 要約すると、巨大さそのものがひとつの失敗だという意見だ。『多様化世界』の中の「迅速を尊ぶ」の章にも近い意見がある。 ちなみに、1979年の本なので、福島原発事故はもちろん、地球温暖化問題のクローズアップによる原発再評価よりも前で、チェルノブイリやスリーマイルよりも前であることに留意。 9 小さな赤い校舎 原子力発電は、どこが間違ってしまったのか? 一九五六年にフレディが私を原子炉の研究に招いたとき、私は人類に安くて無限のエネルギーを提供するこの大事業に自分の才能を発揮する機会がきたと躍り上がった。エドワード・テラーその他あの校舎に集まった人たちはみな同じように思
ウェブ人間論 梅田 望夫 / 平野 啓一郎 梅田望夫と平野啓一郎の対談集である「ウェブ人間論」を読了した。基本的な感想は、この書籍の元になった新潮に対談が掲載されたときに「新潮6月号の梅田望夫×平野啓一郎の対談を読んで」にもすでに書いたし、ここやここでは平野啓一郎本人が登場するというハプニングがあったことも記憶に新しいところだ。その後に平野はほんとうに公式ブログを開設したりもした。これら一連のできごとは、とても楽しいものだった。 だけど、いやだからこそ、この件を引っ張る形でこれ以上書評を続けると知人友人ばかり持ち上げる内輪やらせブロガー的なダークサイドに堕ちてしまう気がするので、この機会に大きく踏み外してみようと思う。 ぼくが今の今まで注意深く避けてきた、グーグルの技術論について、この機会にとうとう語ってしまおうと思う。 ■「過去7年におけるグーグル成功の最大の要素は『運』だった」(Se
2006年11月24日17:00 カテゴリCulture プログラマーを目指す女の子はなぜ増えないか? これ、特にプログラマーの世界では顕著である。 Say::So? - 理系(特に物理系や工学部)を目指す女の子はなぜ増えないか 大学での区分として、医療生物化学系に偏りが見られるのは、親の反対と女性が少ないことにあると思いますが、物理系ではなぜか理学部に行く人が多い(物理系の八割がた)というのがあります。このあたりがなぜなのかはよくわかりません。日本で理学部を持っている女子大はお茶の水女子大と奈良女子大だけですが、工学部をもっている女子大はありませんから、特に工学系を女性が避ける理由が何かあるのかもしれません。まぁ工具使えても機械がわかってもきっともてないからだろうけど。理由を考察する前に、プログラマーとしての能力に男女差があるかをまず押さえておきたい。 これは、自信を持って「ない」と答え
首藤 一幸 注: このページの文章はオープンソースマガジン 2006年6月号 (2006年 5月発売) に掲載された以下の記事の元原稿です。 編集部の了承の元に、本ウェブページに掲載しております。 首藤一幸, "ハッカー養成塾! -- ハック教を切り刻め", オープンソースマガジン 2006年 6月号, pp.114-115, ソフトバンククリエイティブ(株), 2006年 5月 8日 他の方の原稿 後藤氏 (2006/2): ハックの一歩は楽しむことから 鵜飼氏 (2006/3): ハックは素早くやれ 高林氏 (2006/3): 深追い、佳境、バッドノウハウ 太田一樹氏 (2006/4): 入塾案内 平林(幹夫)氏 (2006/4): はじめなきゃ はじまらない 川合氏 (2006/6): パワーハッカーへの道 平林(純)氏 (PDFファイル) (2006/7): オッパイ星人だってハ
This domain may be for sale!
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く