スーパーコンピューターの開発をめぐり国の助成金6億5000万円余りをだまし取った罪などに問われている東京のベンチャー企業の前社長が24日午後、保釈金8000万円を納めて東京拘置所から保釈されました。 齊藤前社長は22日の初公判で、詐欺については起訴された内容を認め謝罪していましたが、その後、東京地方裁判所から保釈が認められ、24日午後、保釈金8000万円を納めて東京拘置所から保釈されました。 齊藤前社長は午後2時すぎに黒っぽいスーツ姿で拘置所から出て、迎えに来た弁護士と一緒にタクシーに乗り込みました。 齊藤前社長が経営に関わった複数の会社には国から総額100億円近くの助成金や融資が認められていましたが、事件のあと60億円余りが返還され、国側は起訴された対象以外にも不正がなかったか調査しています。
世界トップクラスの性能のスーパーコンピューターを開発したベンチャー企業の社長らが、独立行政法人から助成金4億3000万円余りをだまし取った罪で起訴されました。社長が経営に関わる複数の会社には、国から総額100億円近い助成金や融資が認められており、特捜部はほかにも不正に受け取った助成金があると見て、資金の流れの解明を進めるものと見られます。 東京地検特捜部によりますと、齊藤社長らは3年前、経済産業省が所管するNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構から技術開発の助成金4億3000万円余りをだまし取ったとして、詐欺の罪に問われています。 齊藤社長が経営する会社は、NEDOから少なくとも5つの事業で合わせて35億円余りの助成金の交付が決まっていたほか、この会社の関連会社にも文部科学省が所管する独立行政法人JST=科学技術振興機構を通じて60億円の無利子の融資を認めるなど、国から認められた助成
世耕経済産業大臣は、スーパーコンピューターを開発したベンチャー企業の社長らが独立行政法人の助成金をだまし取ったとして逮捕された事件について「大変、遺憾だ」としたうえで、助成金は手続きに沿って支出されているという認識を示しました。 これについて世耕経済産業大臣は閣議のあとの会見で「大変、遺憾だ」と述べました。 そのうえで記者団から「手続きに不備はなかったか」と問われると「定められた手続きにのっとり、対応していると考えている」と述べ、独立行政法人は手続きに沿って助成金を支出しているという認識を示しました。 スーパーコンピューターの開発を手がける東京のベンチャー企業「PEZY Computing」の社長ら2人は、経済産業省が所管するNEDO=新エネルギー・産業技術総合開発機構から助成金4億3000万円余りをだまし取ったとして詐欺の疑いで逮捕されました。 これについて世耕経済産業大臣は閣議のあとの
スパコン開発ベンチャーPEZY Computingの齊藤元章社長ら2人を東京地検特捜部が2017年12月5日に逮捕してから2日。逮捕容疑となった助成金の不正受給とはどのようなものだったのか、今も情報が錯綜している。スパコン技術の旗手と呼ばれた同社に何があったのか。 複数の報道機関が報じた齊藤氏の容疑は、経済産業省が管轄する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金約4億円を不正に受給したというものだ。 まずこれまでのPEZY Computingの活動や受給実績を振り返ってみよう。 NEDOがPEZY Computingに交付を決めた助成金の額は以下の通り。総額は約35億2400万円で、このうち(4)(5)は今後交付予定である。 (1)平成22年度イノベーション推進事業/3次元積層TSVメモリ技術を活用したメニーコアプロセッサの開発 助成期間:2010年度~2011年度 約1億1
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