あえて「8月の」と記述したのは、他の季節にはこれほどの平和論はまず高まりを見せないからだ。 「8月の平和論」は、いつも内向きの悔悟(かいご)にまず彩られる。戦争の惨状への自責や自戒が主体となる。とにかく悪かったのはわが日本だというのである。「日本人が間違いや罪を犯したからこそ、戦争という災禍をもたらした」という自責が顕著である。 その自責は、時には自虐にまで走っていく。個人で言えば、全身の力を抜き、目を閉じ、ひたすら自己の内部に向かって自らを責めながら平和を祈る、というふうだと言えよう。そして、いかなる武力の行使をも否定する。 こうした反応は自然であり、貴重でもある。日本国民が戦争によって悲惨極まる被害を被ったことは言を俟(ま)たない。その悲惨を繰り返さないためには、平和を推し進めねばならない。8月の平和の祈念は、戦争犠牲者の霊への祈りとも一体となっている。戦争の悲惨と平和の恩恵をとにかく
「テロとの闘い」を旗印に、アメリカはイラクから撤退した兵力を続々とアフガンへ投入し続けている。一方現地では、米軍やISAF(国際治安支援部隊)による誤爆で、大量の一般市民が巻き添えにあう形で殺され続けているという。ボスニア、イラク、アフガンなどで戦地取材を続けているフリージャーナリストの西谷文和氏は、このほど取材記録をまとめたDVD『GOBAKU』をリリースした。その西谷氏に、アフガンの知られざる事情を聞いた。 ――米軍やISAFによる誤爆は珍しいことなのでしょうか? 西谷文和氏(以下、西谷) もう、無数にあるんですよ。象徴的なのが、昨年10月9日にオバマがノーベル平和賞をもらってますが、その3日前にベドウィン(遊牧民)のキャンプが米軍に誤爆されてます。子どもが3人焼き殺され、かろうじて生き残った少女も大やけどを負っていた。明らかな誤爆です。 ――米軍はなぜ遊牧民のキャンプを攻撃したのです
早稲田大学で今やってる、WASEDAフォトジャーナリズムフェスティバル。 http://www.daysjapan.net/waseda/index.html メインの期間は今日から2週間で、フォトジャーナリズムをテーマにした様々な展示やシンポジウムを無料でやってる。明日は無料のコンサート。加藤登紀子(@TokikoKato)さんやアイヌやチェルノブイリの方が出る 共催のDAYS JAPANは、フォトジャーナリズムメディアとして、例えば今年はじめのガザや、アフガニスタン、日本だと原発に揺れる祝島を取材してきた、日本では大変貴重な雑誌。 ちなみにこの雑誌が存続の危機に瀕していて、定期購読者が500人増えたら存続でき、1500人増えたら運営が安定するんだって。 一冊定価820円が年間8,700円で届けてもらえるっていうので会場で申し込んだ。キャンペーンで7,700円になったんだけどwebには情
今朝は7時のTVニュース、オバマ大統領ノーベル平和賞受賞の声に目が覚めた。NYCの空は雨模様だったが、それまでこころのなかにあった私事の暗雲は、十月の風にあっという間に吹き飛ばされ、実にすがすがしい目覚めとなった。 午後からのローズガーデンでの受諾演説でオバマは、今朝の僕とおなじように、報道官からの電話で6時に起こされたという。「受賞の知らせを聞いたあとすぐ娘のマリアが寝室に入ってきて来て『ダディ!ノーベル平和賞、やったね』と話しかけた『おまけに今日は愛犬ボーの誕生日だよ』。そして次女のサーシャからは『明日からは3連休だよ』と祝福された」と快調さをアピールしたが、なぜか笑顔が極端に少ない。 多くのメディアが書き立てているように、ときまさにアフガンのアメリカ軍増派か否かの決断を迫られているタイミングのせいなのか、ほとんどが苦渋の表情で話しつづけていたことが印象に深い。演説のあとの記者団の問い
9条は守りたいのに口ベタなあなたへ… 人気劇団「二兎社」の主宰者であり、 劇作家・演出家として数々の話題作を世に送り出してきた永井愛さん。 今年6月、東京で行われた「ピースリーディング」のために書き下ろされた、 「9条は守りたいのに口ベタなあなたへ…」のお話を中心に伺いました。 ながいあい 東京生まれ。劇作家・演出家。 桐朋学園大学短期大学部演劇専攻科卒後、1981年、大石静と二人だけの劇団「二兎社」を設立。1991年、大石が脚本家に専念するため退団した後は、永井愛の作・演出作品を上演するプロデュース劇団として主宰、活動を続けている。 社会批評性のあるウェルメイド・プレイの書き手として、今最も注目される劇作家の一人。「戦後生活史劇三部作」 「見よ、飛行機の高く飛べるを」「ら抜きの殺意」 は高い評価を得て鶴屋南北戯曲賞をはじめ、多くの賞を受けた。「兄帰る 」では、第44回岸田國士戯曲賞(白水
たとえ話を否定するロジックがかなり粗雑です。もう少し緻密に考えれば、たとえ話でもそれなりに通じますよ。 >夫は「家の戸締まりは外からの侵入を防ぐだけだが、武力は人を殺す。家の戸締まりをいくら厳重にしても周囲には不安を与えないけれど、軍備を増強すれば周囲の国を警戒させる。そもそもそれは例えになっていないんだ」と指摘する・・・ 周囲にもいろいろありますから、良き隣国であれば我が国の軍備によりむしろ安心しますし、侵略を企てる国は不安になります。不安にさせることで、侵略をあきらめさせることが出来るわけです。軍備が戦争を防ぐ効果をもっと重視しなければなりません。防犯装置が泥棒に侵入をあきらめさせる効果をもつのと同じです。 >主人公の夫が「暴漢を他国の襲撃に例えるのなら、“暴漢に襲われるかもしれないから必ずナイフを携帯して、教われたら迷わず刺して、その暴漢の家も壊して、家族も殺しましょう”というところ
イラク特措法をめぐっていろいろな議論がなされている。 「テロのない平和な世界」を望むことについては(武器メーカーと武器商人を除いて)世界中これに反対する人はいない。 問題は「テロのない平和な世界」を実現するためにどのような方法を採用すべきかについては国際社会の合意が存在しないということである。 現在日本政府が採用している「平和への道」はアメリカの対テロ軍事行動を支援するというものである。 この軍事行動が対テロ対策として成功しているのかどうかは判定がむずかしい(「成功している」とするためには、それ以外の条件をすべて同じにして、軍事行動以外のオプションを採用したときの世界情勢と比較するしかない)。 だが、現在のアフガンやイラクの国内状態を冷静に見て、これが「軍事行動以外のどのオプションを採択した場合よりも世界平和に効果的に貢献した」という判断に与する人は決して多くないであろう。少なくとも私はし
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