台湾の国連加盟申請が国連一般委員会で却下、総会への上程が14年連続で認められなかったことを受けて、陳水扁総統は13日、ニューヨークと衛星回線で結び、現地記者や議員たちに説明、質疑応答を行った。この中で陳総統は来年からは「中華民国」ではなくて「台湾」の名称で、新規加盟という位置づけをより明確にした加盟申請を行う方針であることを明らかにした。 ◆これまでの加盟申請は「中華民国」の名称 台湾は1992年国会の全面改選が行われて李登輝総統が政治的実権を固めたあとの93年から中華民国の名称で加盟申請を行ってきた。ただ当初は外交部官僚の古い思考が残っており、中華人民共和国の中国代表権を認めて国府を追放した2758号決議の見直しを求めるなど、中国の代表権を「中華民国」が奪取することを暗に目指す意図が込められていた。とはいえ、一時期はフィリピン、ラトヴィア、コートジボワール、パプアニューギニア、フィジーな