あいにく銀の弾丸の持ち合わせはないが、うまくいくプロジェクトでよく使われていた言葉は確かにある。耳にしたときは聞き流していてた言葉を、この本は思い出させてくれた。ここでは、そんな「魔法の言葉」を紹介する。 ネタ元は「目標を突破する実践プロジェクトマネジメント」。ふつう、図書館で読んだ本はそれっきりだが、こいつは買って周りにばら撒く。薄くて分かりやすくて、すぐにやってみようという気にさせるところがいい。 ■ もし、問題があるとすれば、それは何ですか? 朝会や進捗会議で「何か問題はありませんか?」という質問はよくするしされる。けれども答えはいつも決まっている→「特にありません」。でもって、不具合が起きると、「あのとき聞いたのにッ」←→「こうなるとは思ってなかった」となる。 身に覚えない? これを、冒頭の質問にしてみると、アラ不思議、いくらでも出てくる。「問題ない?」には無反応だったのが、「これ
MBAプログラムに参加したおかげで、大量の論文を読まされることになったのだが、頭の中を整理する意味で文章にするのは役に立つし、それがブログのちょうど良いネタになる。今日のエントリーは、Daniel Goleman という人の書いた”What Makes a Leader?” という論文の要約。 筆者は(企業などの)リーダーになるためには、ただ高い知性と専門知識を持っているだけでは不十分で、筆者がEmotional Intelligence(感情知能)と呼ぶ能力を持っていることが不可欠だという。 Emotional Intelligenceには5つの要素がある。 Self-Awareness 自分のムードや感情を常に冷静に把握しており、それが他の人に与える影響を十分に認識していること。Self-Awarenessが低い人は、自分の性格の欠点を指摘されたりするとそれを「個人攻撃」と見なして不必
2008年01月10日12:00 カテゴリ書評/画評/品評Art 10倍どころじゃない - 書評 - 効率が10倍アップする 新・知的生産術 ダイヤモンド社書籍編集局第1編集部寺田様経由にて著者ご本人より献本御礼。 効率が10倍アップする 新・知的生産術 勝間和代 すごい。 はっきり言う。これで10倍しかアップしないのだとしたら、あなたにはすでに相当な知的生産術があるのだ、と。 本書「効率が10倍アップする新・知的生産術」は、日本のノンフィクション界のJ.K Rowlingといっても過言ではない勝間和代による知的生産術。早い話、日本の知的生産における現在のチャンピオンが、その秘密を自ら公開、いや暴露した本である。 目次 - 私的なことがらを記録しよう!!: αブロガーさんの紹介感謝+グーグル化の目次より はじめに 数々の資格・賞を取得した新・知的生産術を公開! 第1章 自分をグーグル化する
私は、かなり段取りマニアで、「段取り系」の本があると、思わず手が出てしまいます。段取り上手になる事は、時間を有効活用する事ができるし、生産性も大きく上昇させてくれます。 楽しさ創造力には、上手な段取りを行う事は不可欠です。私の本「モチベーションが上がるワクワク仕事術」でも、段取りについては、タスクブレークダウンを中心に一部述べているのですが、先日、読んだのが、「頭のいい段取りの技術」という本。 頭のいい段取りの技術 作者: 藤沢晃治出版社/メーカー: 日本実業出版社発売日: 2007/12/20メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 13人 クリック: 333回この商品を含むブログ (93件) を見る 「段取り」だけを一冊にまとめてあるだけに、完璧な段取りを実現していく為の勉強になることが色々とありました。 私の考えを再確認させて頂いたものとして、 よい段取りは、ゴールの鮮明なイメージ作
不動産王のドナルド・トランプの著書から「あなたが大金持ちではない10の理由」が紹介されていました。 耳が痛い話ではありますが、彼が言っているので説得力があります。お金持ちになるにはまずは意識改革から・・・というわけで以下にご紹介。 まず基本的な考え方ですが、ドナルド氏いわく、「お金持ちになりたいなら、お金を持つ前からお金持ちのように思考しなくてはならない」とのことです。 自分があたかもお金持ちであるかのように考え、振舞うことから始めよう、ということですね。 では以下に彼の言うところの「こんなことを考えていたらお金持ちになれない」を紹介していきましょう。 休みをとらなくちゃいけない・・・と思っている ドナルド氏いわく「あぁ、休みをとりたいなぁ」と思ったらその仕事はあなたに合っていない、とのこと。 理想的な仕事とは、仕事と休みの区別がつかないようなものである、ということでしょう。 睡眠とらなく
2006年10月31日12:00 カテゴリMoney書評/画評/品評 ちょっとはまともな仕事を選べって これが恥ではなく自慢になってしまうところが、IT業界に限らず「若者業界」の怖いところだ。 搾取される若者たち 阿部真大 NC-15 - ちょっとはまともに取材しろって。えっと、IT系といってもかなり幅広いのですが、この記事の読者層である開発系がどれだけ忙しいか、俺の例をあげると、忙しいころは月250〜280時間ほど残業してた時期、昼食休憩60分込みで勤務時間数に均すと月430〜460時間が1年半ぐらい続いてたことがありましたね。実際、開発者の生産性が勤務時間の多寡とは関係ないことは、デキル人ほど知っている。むしろ、この時に「状況」の命ずるまま超過勤務してしまう人は、開発者としてもあまり伸びない。休むのも遊ぶのも仕事、いや人生のうちなのだ。それがわからない人はいつまでたっても追いつかないど
この記事のまとめ。また長文エントリごめん。“IT”コンサルじゃない、「ファーム」のコンサルタントと一緒に仕事をするハメになったら読む本。 「問題解決プロフェッショナル」を読めば、コンサルタントの土俵で話ができる SEとしての分をわきまえるなら「RFP&提案書作成マニュアル」で準備しておく SEには、コンサルタントに無い視座がある。その強みを生かす「業務システムのための上流工程入門」 コンサルタントは、知識経験ないけれどキャラとハートがおおまかカバーすることはぶっちゃけありえない。そうなったらどうしようと思い悩む前にメモをどうぞ。 このblogは「それを知らなかった私にとって有益なもの」になるように心がけてる。つまり、その記事の知識・情報を知らなかったとして、「あ、こんな記事を見つけてラッキー」と思えるようなネタ。 で、この記事は一年前の私が見つけたなら「お、タイムリー」と思えるような内容
じゃ、なぜ優秀なプログラマがいる日本のソフトウェアビジネスがパッとしないの? 答:それは品質重視の工場型モデルを(相も変わらず)採用しているからにほかならない。「良いものを作れば売れる」主義を信奉するあまり、ビジネスの本質から離れてしまっているから。 例えば、欧州企業にとってソフトウェアは「科学」として扱われる。コンピュータサイエンスとしての「ソフトウェア・ビジネス」であるがゆえに、形式的手法やオブジェクト指向分析・設計手法が重視される。また、米国企業にとってソフトウェアは「ビジネス」そのものとして扱われる。会社をつくって「まぁまぁ良質」の製品を作り、業界標準を打ち立て、その過程で大儲けしようとたくらむ。 しかし、日本企業にとってソフトウェアとは「工場出荷製品」そのもの。文字通り「ソフトウェア・ファクトリー」を目指している。標準化された設計開発工程に則り、仕様からほとんどブレない製品を粛々
お正月、特にすることもないので新春早々ゲラを校正。 朝日新聞社から出る教育本「狼少年のパラドクス」の再校である。 ブログ日記から教育関連のものを選び出しただけなので、内容的には繰り返しが多いし、文体もわりと手荒なので、このまま本にするわけにはゆかず、あれこれいじりまわす。 夕方から自由が丘。 等々力在住の兄上と平川くん、千鳥町在住の石川くんという「極楽カルテット」でお正月を祝うべく不二屋書店前に5時集結。 そのまま居酒屋にとぐろを巻いて、ビジネスの話。 平川くんと私は石川くんが3月から始める新規ビジネス、ライブハウス+落語定席「アゲイン」の出資者であるので、ビジネスプランについて詳細をあれこれ論じる。 メニューはどうするのか、禁煙か喫煙可か、クライアントにはどのような年齢層をターゲットにするのか、楽器はどうするのかなどなど。 平川くんと私は開店イベントにすでにブッキングされているようである
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プロマネ本は沢山あるが、こいつは具体的。プロジェクトのその場その場で発生する問題とその解決策がよく分かる。「こんなときどうする?」形式なので、自分なりの対策を考えて→次のページで"答え合わせ"をするといった読み方もできる。カユいところに手が届く仕掛け。 例えば… 問題がいつまでたってもなくならない。進捗報告はペンディングの山。どうやって片付ける? テストが甘い。行き当たりばったりで、テスト自体のモレヌケによりつぶすべきバグが後になって湧く。なんとかするには、何をどうすればいい? アバウトな品質要求「使いやすい画面にしろ」といわれたとき、何をどうすれば「使いやすい画面」になっているといえるのか? 進捗管理が甘い。「90パーセントです」が1ヶ月続く。あるいは、進捗会議の場が、「なぜ遅れているのか」の言い訳の場になっている。どうする? 答え 問題を管理する。責任者、期限、優先度を決め、進捗を監視
ITプロジェクトのマネジメントにおいて、本書はまさに宝の山といえる。 一回の探索では持ちきれないほどのアイディアがザクザクと手に入る。しかも、ひとつひとつの宝が、著者の経験に裏打ちされ、考え抜かれているため、一回読みでは消化不良を起こす。それぞれのフェーズで読み返すことで、順番にモノにしていくやり方が良いかと。 このエントリでは、自分の振り返り読みのために、読書感想文エントリの目次と、次に読むべき本・サイトのをまとめた。わたしだけでなく、誰かの参考にもなればイイナ! その1 ・オーバービュー その2 1章「プロジェクトマネジメントの簡単な歴史」からの考察 ・PMにとっての最重要ツール ・アート ―― 技芸と呼ぶ理由 ・ホワイトボード地獄 その3 2章「スケジュールの真実」および、 3章「やるべきことを洗い出す」からの考察 ・何のための開発プロセスか? ・見積もり確度を上げる2つの質問
世界初 地図記憶法―あなたも記憶の天才! スポンサード リンク ・世界初 地図記憶法―あなたも記憶の天才! この記憶法はとても簡単で誰でもできる。 円の中に十字を書く。その中心になる地名を決めたら、その上下左右、斜めの線上に、対応する地名を書く。複雑な地図でも、こうすることで、簡単化できる。作図することで記憶にもよく定着する、というもの。 確かに、曖昧だった関西地方の地理や、アジアの国々の配置が数分で記憶できた。読むだけでは弱いが、実際に作図してみると、ほとんどの人はできるようになるのではないか。歴史を勉強したい人や、地域を回る営業マン、国際関係の教養強化(場所を知っているだけでもだいぶ違う)に役立つ。2,3個覚えれば本代の元はとれるだろう。 この記憶法あまりに単純なので、やり方を解説する本文は全体の1割もない。残りのページは日本や世界のさまざまな作図練習問題である。最後にわかりやすい地図
読書ライト3LEDブックライト2LEDブックライト1LEDクラフトライト寝室読書灯L-Flex OLE 寝室読書灯L-Flex OLEクリップタイプ 拡大鏡(ルーペ)LEDスタンドルーぺ 本の収納本の収納ボックステーブルクッションテーブルクッションラップトップトレーテーブル蔵書データベースバーコードリーダ湯浅俊彦の本読書スタンドMalobrà(マロブラ) LEVOブックホルダーリザウンド読書スタンドページ押えブックストッパーページホルダー ブッククリップFlipKlipサムシングGimbleブックホルダー 書見台Malobrà(マロブラ) easy-readBookGemPaperbaxしおり・ブックマークFAQ ここまで読んだ mark_my_timeBookDartsPageKeeperスワンタッチ本から落ちないしおり きんのしおりIntervista Libriメタルブックマークミュ
一時は「グーグル本」が流行したが、最近は「アップル本」があふれている。しかし私の読んだ限りでは、"iCon"が読み物としておもしろかったぐらいだ。特に日本人の書いたものは、ウェブの2次情報の切り貼りとジョブズ礼賛ばかりで、何の参考にもならない。 その中では、Wiredの編集者が書いた本書は、ジョブズ自身へのインタビューを含めて、新しい情報がある。"iCon"など、これまでのアップル本は内部抗争のゴタゴタ(確かにおもしろいのだが)ばかり書かれていて、肝心の経営戦略について書かれたものがほとんどないが、本書は「スティーブの頭の中」をさぐることによって、その戦略を分析している。 ・・・といっても、常識的な意味での企業戦略とかマーケティングが解説されているわけではない。「アップルには戦略チームというものがないんだ。マーケティングリサーチの予算もない」と同社のエヴァンジェリストだったガイ・カワサ
紀伊國屋本店・北千住店、ジュンク堂新宿店限定の話です。他は行った事がないので分かりません。 なんでこれらの書店のレジは、下の図のようになっているのでしょうか 3つの書店は「レジカウンターはたくさんあるけど、レジ本体が1つしかない」方式です。カウンターでお金を渡すと、店員さんが奥のレジに行ってレジ専用の人に清算をしてもらい、お釣りを持って戻ってきます。 …何で各カウンターにレジを置かないのだろうか。買う側からすると、店員さんがレジ本体まで行って帰ってくる無駄な時間が発生します。大した時間ではないので待ちますけど。 何かしら得があるから、上図のような配置にしているのだろう。考えてみたが、3つしか思いつかなかった。 レジの台数を少なく出来る → コスト削減 レジに触れる人を少なくできる → ミス削減 レジの清算業務を覚える必要がなくなる → バイトをすぐに実戦投入できる どの理由も普通すぎる。わ
以下の10選を、すべて試す必要は全くありません。これは私自身がとりあげた中でも、有効程度の高い「心理ハック」集だとおもいますが、要不要、効果的かそうでないか、個人差があって当然です。「使えそう」なものを1つでも選び、お試しいただければと思います。 1.悪癖を絶つ―「負の強化」を応用して 2.「やりたいこと」に取りかかる―「不満の解消」を「夢」にしない 3.大事なところを記憶する―マーカーしない 4.今日の仕事を気持ちよくこなす―過去の自分を参考に 5.目標を達成する―衝動に負けずに 6.やる気の消耗を防ぐ―見通しをはっきりする 7.寝てスッキリする―ストレス解消の睡眠術 8.しっかりと記憶する―記憶のチェックリストを使う 9.早めに取りかかる―話題にする 10.多すぎる仕事を削る―「明日」必ずさばく 1.「負の強化」を応用して悪癖を絶つ 何か、やめたいことがある時に使えるハックです。禁煙や
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