昨日のエントリーでロンゴスをあげたので、「ダフニスとクロエー」を取り上げます。BGMはもちろん、ラヴェルのバレエ音楽で。マルティノン指揮のが気持ちよい。 ジャン・マルティノン指揮 www.youtube.com アンドレ・クリュイタンス指揮 www.youtube.com バレエ上演映像 www.youtube.com 2世紀ローマでギリシャ語でかかれた大衆文学のひとつ。主要な読み手は、都市市民の有閑マダムで、恋愛物が好まれた。このあたりの事情は、ドイツ民衆本でもゴシックロマンスの隆盛においてもかわりはない。 ギリシャ西方のレスボス島。その首都ミュティレーネーからほど近くにある山間の村を舞台にする。あるとき村の老いた農民が豪華な飾り物と一緒に捨てられた子供を見つける。その子は山羊に育てられていた。その2年後に、同じ状態で羊に養われている女の子を見つける。別の家で育てられていたが、幼馴染の二
山本義隆『世界の見方の転換』全3巻 1 天文学の復興と天地学の提唱 2 地動説の提唱と宇宙論の相克 3 世界の一元化と天文学の改革 [2014年3月20日刊] 2014.03.31 [『数学文化』では新連載スタート 山本義隆「小数と対数の発見」] すでに古典たる評価を得ている『磁力と重力の発見』『一六世紀文化革命』に続き、「なぜ、どのように西欧近代において科学が生まれたのか」を解き明かす。近代科学誕生史〈三部作〉を締めくくる待望の書き下ろし。2014年3月20日刊行。 プトレマイオス理論の復元にはじまり、コペルニクス地動説をへてケプラーにいたる15-16世紀天文学の展開は、観測にもとづく天文学を言葉の学問であった宇宙論の上位に置くという学問的序列の一大変革をなしとげ、「まったく新しい自然研究のあり方を生みだした」。それは、「認識の内容、真理性の規準、研究の方法、そして学問の目的、そのす
エイベックスの社長、松浦勝人氏の「こんな僕さえ富裕層と言われるならば」で始まるフェイスブックの文章が話題になっています。成功して金持ちになっても、55%を税金として持っていかれることや相続税が高いことを嘆いておられます。 「僕としては、税金は個人の所得報酬に対して50%という国との折半が我慢の限界だった」とおっしゃるところから察するに、江戸時代の五公五民(所得に対し、5割を年貢に、5割を民=稼いだ人=のものにすること。四公六民の時代から増税されて一揆が増えたことで有名)を念頭に置いて発言されているのかもしれません。そう考えると、なるほどとも思うのですが、違和感もあります。 東京商工リサーチによれば、松浦氏は2012年に4億5100万円の役員報酬を得ているようですが、4億円から55%税金で持っていかれるよりも、1000万円から30%持っていかれる方が重税感は大きいと思うからです。 例えば年収
■西洋の憂鬱 大航海時代とは、大海を越えて、地球をわがものにしようとしたヨーロッパ人たちの破壊と殺戮の歴史と、鉄砲と聖書をかかえ、未知の世界に飛び込んでいった勇敢なヨーロッパ人たちの物語である。この2つは不可分なのだが、それぞれ別の思いを込めて語り継がれるべきものである。 地球の歴史が、西洋中心になったのは、大航海時代以後のことである。光り輝くギリシャ文明からローマ帝国への系譜をのぞけば、西洋が優勢だったことはほとんどない。476年の秋、西ローマ帝国は、煮え切らない謀反人オドアケルの手によって、あっけなく滅んだ。広大なガリアを征服し、歴史に燦然と輝く名将ハンニバルを撃退し、地中海世界に君臨した大帝国にしては、あっけない最期であった。 以後、大航海時代が始まるまでの1000年間、西洋の歴史は憂鬱なものだった。次々と現れる東方の新興国に、土足で踏み込まれ、略奪され、残されたのは土だけ、という国
誰もが一度は疑問に思う謎 一週間はなぜ七日か? 誰もが一度は疑問に思うらしく、ネットを探すといろいろそれらしい答えがある。どれも的外れとも言い切れないが、「なるほどそれが解答か」と合点のいくものもなさそうだ。残念ながら、このエントリも解答を提示するわけではない。が、このところのミトラ教関連エントリの文脈で言及しておこう。 その名の通りの本がある。ダニエル・ブアスティン著「どうして一週間は七日なのか」(参照)である。「The Discoverers(Daniel J. Boorsti)」(参照)を邦訳し、分冊した本だ。合本の「大発見 未知に挑んだ人間の歴史」(参照)もある。この本は私が20代の頃、米国でベストセラーとなったから、私の年代の知識人は大半が読んでいる。「一週間はなぜ七日か?」という疑問も、そのあたりで収束したとも言える。同書はどう書いていたのか。 なぜ一週間は七日なのか? 古代ギ
Welcome to Perseus 4.0, also known as the Perseus Hopper. Read more on the Perseus version history. New to Perseus? Click here for a short tutorial. Perseus News and Updates Please visit the Perseus Updates blog for news on project activities, research, and initiatives. We invite you to contact us via email to the Perseus webmaster if you have any comments, questions, or concerns. January 16, 2024
米Google Inc.は12日(現地時間)、「Google Earth」上に古代ローマの景観を再現するレイヤー“Ancient Rome 3D”を公開したことを発表した。「Google Earth」日本語版での名称は“3D で見る古代ローマ”で、編集部にて「Google Earth」v4.3.7284.3916 (beta)で利用可能なことを確認した。 “3D で見る古代ローマ”は、「Google Earth」上のローマの位置へ西暦320年頃の古代ローマの景観を再現するレイヤー。古代ローマ時代の地形の上に神殿や劇場、浴場といった建築物が並び、まるで古代ローマの街を散策している気分を味わえる。また、建築物の上空に表示された黄色のアイコンをクリックすることで、建築物に関する日本語の解説を表示することも可能。 “3D で見る古代ローマ”を利用するには、まず「Google Earth」の[レイヤ
Expired:掲載期限切れです この記事は,ロイター・ジャパンとの契約の掲載期限(30日間)を過ぎましたので本サーバから削除しました。 このページは20秒後にNews トップページに自動的に切り替わります。
Welcome to Perseus 4.0, also known as the Perseus Hopper. Read more on the Perseus version history. New to Perseus? Click here for a short tutorial. Perseus News and Updates Please visit the Perseus Updates blog for news on project activities, research, and initiatives. We invite you to contact us via email to the Perseus webmaster if you have any comments, questions, or concerns. January 16, 2024
イタリア文化省は20日、初代ローマ皇帝、アウグストゥス(在位・紀元前27〜紀元14年)がローマの宮殿わきに建てた大理石のドームを発見したと発表した。 ドームは洞穴のくぼみを生かす形で造られた。洞穴は、ローマを建国した双子の兄弟ロムルスとレムスがオオカミに育てられた場所と信じられ、当時、信仰の対象だったとみられる。考古学者は、建国伝説の地に宮殿とドームを建てることで、自分が新しい国父であることを示そうとしたとみている。 ドームは高さ7メートル、直径6.6メートル。ローマ中心部にあるアウグストゥス宮殿跡の、テラスの下(地下16メートル)から見つかった。モザイクと貝で描いた円天井の鮮やかな模様が、遠隔操作のカメラで確認された。 内部に土砂が流入しており、本格的調査にはかなり時間がかかるとみられる。 ルテリ文化相は「数世紀の間、探し求めていた発見」と興奮した様子で記者会見。ベルトローニ・ローマ市長
きのう久しぶりにボクシングを見た。まあNが勝つのは当然として、そんならさっさと早いラウンドでKOしてほしかったな。世界チャンピオンがあの程度ではちょっと情けない。圧倒的な力の差を見せつけてほしかった。 しかし世界チャンピオン相手にともかくも12R戦い抜いたというのは、やはりKもかなりの逸材なのかもしれない。Kのいいところ。ビッグマウスはご愛嬌としても、なんというか格闘家として華がある。これはアマチュアではなくプロでやる以上、たいせつなことではないだろうか。いっぽうのNは、そういう点ではダメだね。 だいたいボクシングに礼節とかなんとか、そういうものを求めるのはいつごろから始まったことだろうか。観客が求めているのは、リングの上で輝く闘士の姿であって、その条件さえ満たされれば、他の一切は不問に付される(はずなのだ)。観客は礼儀正しいボクサーなんて求めていない。野獣であればあるほど観客はコーフンす
「ローマ人の物語」を10倍楽しく読む方法シリーズっ(実は続いている)。 「ローマ人」ツッコミどころ多すぎー、塩野節がイイ感じを醸しだしているんだけど、調子っぱずれなトコは耳に障る。「面白ければ、それでいい」というスタンスでヘンなところは嘲笑(わら)って読み流してる。 しかし、物語のくせに「これこそ事実だ」的な断言口調や、根拠レスで歴史家をけちょんけちょんに貶すのはいかがなものかと―― 心配するのは余計なお世話? 【問】 歴史の専門家は、「ローマ人の物語」をどのように評価しているのか? あるいは黙殺しているのか? それとも目の敵にしているのかね? ここでいう専門家とは、学術的な権威の裏付けを持つ人で、一般に教授とか呼ばれている人々。図書館のレファレンスサービスで調べてもらったのだが、クリティカルな回答を得られたので紹介する。カンタンに言うと、【答】 黙って言わせときゃいい気になって!「聞き捨
イソップ寓話集の中で、日本ではおそらくもっとも有名な寓話「アリとキリギリス」は、ギリシア語原文では「アリとセミ」だということは、よく知られています。しかし、セミがどうしてキリギリスになったのかということは曖昧模糊、説明はいつも尻切れトンボです。 そこで、アリアドネMLの総知を結集して、この問題に挑戦しているのが、いわゆる「蝉系スレッド」です。あなたも、西洋文化史2000年のこの謎に挑戦してみませんか? その前に、まずはアリアドネMLへの加入を……。 と思ったら、アリアドネMLが休眠状態なので、ML_Barbaroi!へご加入ください(^^; 加入は、 ここFreeMLから。 第1章 ギリシア語による「蟻と蝉」 第2章 ラテン語による「蟻と蝉」 第3章 アデマール写本 第4章 Tettix, Cicada, そして……? 第5章 初期活字印刷本の幕開け 第6章 虫たちの形相 第7章 近世動物
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く