【ソウル=門間順平】韓国の国防省当局者は17日、北朝鮮が15日の軍事パレードで公開した新型の長距離弾道ミサイルを搭載した発射台付き車両が中国製だった可能性が高いことを明らかにした。 17日の韓国紙・朝鮮日報も、韓国政府消息筋が中国からの輸出の有無を「確認中」であると明かした、と報じた。同紙は、中国が、核・ミサイル関連物資などの北朝鮮への輸出を禁じた国連安全保障理事会決議に違反する可能性があると指摘している。 香港のインターネット新聞「鳳凰網」によると、問題の車両を北朝鮮に輸出したとみられるのは、中国国防省系の国有企業「中国航天科工集団」。同社は2010年10月に自社ホームページ上で、「某国の顧客と最近、WS51200の輸出協議がまとまった」と公表し、契約額が3000万元(約3億9000万円)だと明かしていた。