
先日、2013/3/23(土)に弊社でチケット駆動と開発環境に関するイベントを開催しました。リンク先には資料も上がっていますので参照ください(※アトラシアン製品関連のイベントです)。 基調講演にはチケット駆動開発を推進されている関西XPUGのあきぴーさんをお招きして「チケット駆動開発をパターン言語で読み解く」という話をしていただき、最終枠ではパネルディスカッションをしました。 チケット駆動開発とウォーターフォール パネルディスカッションでは、僕が「チケット駆動開発を作業計画に使うのは難しく、WBSとの併用が現実的」と話し、あきぴーさんが「作業計画をチケット駆動開発で回していくには」というノウハウを紹介されていました。 この違いは僕がウォーターフォール的な新規案件を、あきぴーさんがアジャイル的な開発/保守運用案件を前提にしているためです。 僕自身はBTS(Bug Tracking Syste
2013年3月19日公開 独立行政法人情報処理推進機構 技術本部 ソフトウェア・エンジニアリング・センター 概要 インターネット販売サイトやSNS(ソーシャルネットワークサービス)等のシステムでは、その構築において要件のすべてが明確にならなくても開発に着手し、要件の明確化や変更には開発と並行して対応します。それは、いかに早くサービスを提供するかに、ビジネスの命運がかかっているからです。 こうした要件の変化に柔軟に対応できる開発手法として、「アジャイル型開発」があります。これは、ビジネス上の優先度が高い順に、短いサイクルで機能単位の開発を繰り返す手法です。 このアジャイル型開発手法は自社開発(内製)が中心の米国で発展したものであり、要件を決めて外部に開発を委託することが多い等、受発注環境が異なる日本でアジャイル型開発を適用するのは難しいと考えられています(*1)。 「アジャイル型開発」には、
デブサミ関西2012での講演内容まとめ はじめに 今月、GOOS日本語版が発売されました。 実践テスト駆動開発 (Object Oriented SELECTION) 作者: Steve Freeman,Nat Pryce,和智右桂,高木正弘出版社/メーカー: 翔泳社発売日: 2012/09/14メディア: 大型本購入: 4人 クリック: 262回この商品を含むブログ (31件) を見る継続的デリバリーに続き、高木さんと一緒にお仕事をするのはこれで二冊目です。今回も多くの人に助けられて、目標としていたデブサミ関西での出版にこぎつけることができました。関係者の皆さま、どうもありがとうございました。 講演では触れませんでしたが、ここで「実践テスト駆動開発」というタイトルの由来について少し書いておきます。原書のタイトルはご存じの通り、"Growing Object-Oriented Softwa
「Agile Conference tokyo 2012」参加しました。6セッションで11時から18時までの長い一日でした。 まず1セッションずつ整理していきます。 1. 21世紀型ポートフォリオ管理への変革 ~事例による従来型からビジネスアジリティへの革新方法~ まず従来型のポートフォリオ管理はCRC(Governace, Risk management, Compliance)であり(発表ではRについては言及されてません。)GRCは簡単にいうと計画を立てて計画にそのまま従うことです。 http://en.wikipedia.org/wiki/Governance,_risk_management,_and_compliance その結果、以下の考え方が根付いたんでしょう。 ■ ウィジェット工学:図を描いて、その図の通り作る ■ 御用聞き体質:作れといわれたものを作る ■ 機会の最大化:
隣席のるびりすと氏(@hsbt)と僕とで、この半月ほど、東京・福岡で合計3回にわたって勉強会ツアーをやっていました(その他のこともたくさんやっていたので、それだけではもちろんないのですが)。今日でそれもひと通り終わったので、どのようなことをやっていたのかについて、ここで公開したいと思います。 我々の話はどの回も以下の順番で行われており、いわば三題噺みたいな構成となってます。 リーンスタートアップ インセプションデッキ Scrum それは、我々が議論している模様を撮った以下に掲げた写真に見られるように、開発プロセスというものが階層的な構造を持っているからです。 www.instagram.com ここでは、その最初の話「開発者のためのリーン・スタートアップ」および「リーン・キャンバス入門」のスライドを紹介します。 開発者のためのリーン・スタートアップ 僕は技術者です。また、技術者としてさらな
先日、アジャイル開発にはじめて取り組む現場向けのプチ講習をやりました。 アジャイル開発の一連の流れとそれぞれやる事をお話しして、これから自分達が何をやっていくのかを把握してもらおうというのが目的でした。 その後、実際にスプリントを始められるように準備をしましょうというところまでやりました。 その時に使った資料を公開しておきます。 実際の現場でやる時は口頭で解説つけたり詳細な部分は実際にやる際に説明したりするので、資料的には一連の流れとそれぞれがやる事をダーっと説明している内容なのですが、ちょっとしたチートシートみたいな感じには使える気がします。 The Basic Flow of Agile Development あと、今回はいつも資料の公開用に使っている slideshare が調子が悪いので Scribd を使ってみました。
新人エンジニアとその先輩たちへ、新人研修にこの本「ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの新人研修」を 4月に入り、それぞれの企業では新人研修が始まったことでしょう。最初に挨拶の仕方や名刺の渡し方などビジネスマンとしての基本的なマナーを人事担当や外部の講師から教わったら、次は実際の仕事の進め方を覚えることになります。ここではおそらく、先輩エンジニアの出番になるのではないでしょうか。 そんな新人研修を任される先輩エンジニアに、おすすめしたい本を紹介します。 仕事としてソフトウェアの開発を行うことは、趣味や研究で行うプログラミングとは全く異なります。 仕事としてのソフトウェア開発では、発注元としてのお客様がいて(お客様は社外だけとはかぎりません)、要求について聞き取りを行い、それを仕様に落とし込み、外部仕様書、内部仕様書といったドキュメントで確認をして、プログラミング、コードレビュー、
クラウド上に構築した企業向けアプリケーションを提供するセールスフォース・ドットコム。同社は千人以上の開発者を抱える開発部門全体でアジャイル開発手法を採用し、サービス開発を行っています。 同社はどのようにしてアジャイル開発手法を採用し、品質を重視した開発を進めているのか。2月17日に行われたデベロッパーズサミット2011で、株式会社セールスフォース・ドットコム CTO 及川喜之氏のセッション「salesforce.comの作り方 どのように世界最大規模のアジャイル開発を実現したか」が行ったセッションの内容を紹介します。 (本記事は「大規模アジャイル開発の実態~ セールスフォース・ドットコムの作り方(前編)」の後編です) クオリティエンジニアの役割について 開発においてクオリティエンジニアが果たす役割は結構大きい。スクラムチーム内のコミュニケーションのハブとして積極的に働いている。デベロッパは
江渡浩一郎さんによる「なぜそんなにもWikiは重要なのか」と題された論文から始まる、Wikiの本質を探る一連の考察があります。 その中で江渡さんは「WikiとXPとはパターンランゲージの実践という同じ概念から生まれた兄弟である」と主張しています。 これを読むと、アジャイル開発者にとってWikiは単なるWebページを簡単に作成できる情報共有システム以上の意味を持つことがわかります。アジャイル開発に興味を持つすべての方に読んでもらいたい論文です。 アジャイル開発者必読! 今から読むなら「Wikiの起源と進化」をお勧めします。さらに、雑誌『10+1 No.48』(注a)に掲載されている江渡さんへのインタビュー「Wiki的都市は構想可能か?」は論文の内容を踏まえたものとなっており、パターンランゲージの今後についてさらに踏み込んだ内容になっていて興味深いです。 アジャイル開発(というかXP)とWi
最近読んでいる本がこれっ! 読んでると、新しい発見が次から次へと涌いてきます! アジャイルソフトウェア開発の奥義 第2版 オブジェクト指向開発の神髄と匠の技 作者: ロバート・C・マーチン,Robert C. Martin,瀬谷啓介出版社/メーカー: SBクリエイティブ発売日: 2008/07/01メディア: 単行本購入: 18人 クリック: 586回この商品を含むブログ (64件) を見る オブジェクト指向の五原則・・・ 単一責任の法則(SRP) オープン・クローズドの原則(OCP) リスコフの置換原則(LSP) 依存関係逆転の法則(DIP) インターフェイス分離の法則(ISP) を徹底的に解説した後、デザインパターンを上記原則との関係から詳しくひもとき、ケーススタディではパターンを使って設計するヒントを、実践的に詳しく解説しています。 どのパターンをどの場面で活用するか、また設計が複雑
スクラムはラグビーにおいて最も危険な段階であり、それというのも、潰れたり不適切なかみ合い方をすると、前列のプレーヤーが怪我をしたり、首の骨を折る危険すらあるからだ。—Wikipedia 私が子供の頃には、コレステロールは体に悪いものだった。これは覚えやすかった。脂肪は悪い。コレステロールは悪い。塩分は悪い。みんな悪い。しかし近頃では、コレステロールが「いい」コレステロールと「悪い」コレステロールに分かれている。私たちがこの2つをどうにかして見分けられるとでもいうように。そしてその切り替わりは奇妙なものだった。FDAが突然プレスリリースを発表して、殺鼠剤には2種類、いい殺鼠剤と悪い殺鼠剤があり、いい方はたくさん摂って悪い方は摂ってはならず、そして決して2つを混ぜたりしてはいけないのだと言ったかのようだった。 一年くらい前まで、私はいわゆる「アジャイル」プログラミングに対して、ごく一次元的な見
早口の関西弁でつっこみまくって笑いを誘い、でも最後にアジャイル開発とクラウド利用の棲み分けについて「なるほど」と思わせる素敵なライトニングトークのビデオを見つけました。 それはPublickeyでも何度か紹介している9月4日に行われたイベント「XP祭り2010」での、市谷聡啓氏によるライトニングトーク「始まらなかったAgileの話をしよう」です。 アジャイル開発、セールスナントカに敗退す ライトニングトークのあらすじを紹介しましょう。市谷氏がある海岸沿いのSIerにいたころの話。 お客様から「特定の期間しか使わない。できるだけ早く利用したい。ただし仕様は変わる可能性がある」というシステム開発案件の依頼を受け、「これはアジャイルしかないだろう」とお客様に提案。 市谷氏はこの提案で「勝利を確信したなと」。 「ところがこいつが出てきたんですね、黒船ですわ」と思わぬ競合が出現。「具体的に言うとセー
「アジャイル開発は、実は本を読んで理解するのがとても難しい」。9月4日に、有志によるアジャイル開発のイベントの基調講演「アジャイル開発の現在・過去・未来」の中で、アジャイルの第一人者であるチェンジビジョン代表取締役社長の平鍋健児氏はこう発言しました。 本を読んで理解するのが難しいのだとすると、アジャイル開発はどのようにして学んでいくのがいいのでしょうか? 平鍋さんが伝えようとしたことを詳しく聞くために、メールインタビューをしました。 自分で考えることが本質 先日のXP祭りで平鍋さんの講演を聞いたとき、「アジャイルは人づてに伝わっていく」という部分が印象に残りました。また、「アジャイルは、実は本を読んで理解するのがとても難しい」ともおっしゃっていました。とはいえ、アジャイル開発を本や講演などから学び始める人も多いはずです。そういう方々にアジャイルをどう学ぶのがいいのか、というアドバイスを届け
デブサミ2008講演資料の「SubversionとMaven 2 による構成管理」を読んで、改めてソフトウェア開発ではソース管理が最重要であると再認識した。 ソース管理について振り返ってみる。 【1】ソース管理の歴史 ソフトウェア開発では、ソース管理が必須だ。 ソース管理の本質は、履歴を辿って、いつでもソースをUndo、Redoできること。 昔のコンピュータ資源が希少な時、そもそもプログラムを履歴に残すことすらできなかっただろう。 今でもリリース時によくやるように、システム一式を複製して日付でリネームしていた。 僕は当初、ソース管理に、MSのVisualSourceSafeを使っていた。 CVSよりも直感的でGUIが使いやすい。 VSSを使い始めてから、下記の作業がルーチンになった。 朝、出社後、VSSから最新ソースを落として、VisualAgeForJavaのワークスペースにインポートす
マイクロソフトの代表的なソフトウェアは、数千人を超える開発者、数十万のソースコードファイル、数千回ものビルドを繰り返して開発される大規模なものだといわれています。 マイクロソフトのエバンジェリスト長沢智治氏は、こうした大規模な開発プロジェクトがマイクロソフト社内でどのように行われているのか、プロジェクトチームの組成から実施計画、進捗管理、バグレポートなど、その裏側を紹介するセッションをいくつかのイベントで行っています。 そこで明かされている内容は、パッケージソフトの開発だけでなく、SIerでの開発プロジェクトでも参考になる部分が多いと思われ、いつかレポート記事として紹介したいと思っていました。 今回、以前に行われたセッションビデオの存在を長沢氏ご本人から教えていただいたので、開発プロセスに関する部分にフォーカスした記事としてまとめました。 記事での内容は主に、「Microsoft Tech
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