ブリンケン国務長官が「中国がロシアに武器提供を検討している」と発言したのは、それが、ゼレンスキーが中国を最も警戒する原因となり得るからだ。アメリカは常に停戦させない方向に動いてきた。開戦以来の証拠を列挙する。 ◆ゼレンスキー大統領、初めて中国に警告 もともと中国とウクライナは非常に仲が良く、プーチンがウクライナ侵攻を始める寸前まで、緊密な関係を維持してきた。ウクライナ戦争が始まってからも、中国は経済的にはロシアを支援しても、軍事的には侵攻に賛同しない立場を貫いてきた。それを「中立」とみなして、ゼレンスキー大統領は中国を高く評価する傾向にあった。 ところが、今年2月18日、ドイツのミュンヘンで安全保障会議が開催される中、アメリカのブリンケン国務長官が「中国はロシアに殺傷能力のあるもの(=武器)の提供を検討している」と発言し始め、大きな問題になった。 中国はもちろんすぐさま否定し、「武器の提供