石油輸出国機構(OPEC)が12日公表した月報によると、世界の石油市場は10-12月期に日量300万バレル超の供給不足に直面する見通し。サウジアラビアの自主減産延長により、過去10年余りで最大の供給不足となる可能性がある。 9月のOPEC月報:世界の石油需給バランス見通し(表) 原油市場はすでにタイト化しているが、サウジは先週、日量100万バレルの自主減産を12月まで継続する方針を明らかにした。 サウジが予想外に自主減産3カ月延長、ロシアも続く-ブレント原油上昇 世界の石油市場では7-9月に供給が急減したが、OPECの予想では10-12月は日量約330万バレルの不足になる。ブルームバーグの分析によれば、実際にそうなった場合は少なくとも2007年以来最大の供給不足となる可能性がある。