千葉県は27日、千葉市や浦安市などの東京湾奥部で高さ最大約5メートル、九十九里浜などの房総沿岸で最大約10メートルの津波を想定した浸水予測図を作製する方針を明らかにした。 これまで東京湾奥部は津波被害がない想定だったが、東日本大震災を踏まえ予測図を見直し、今年度末までの完成を目指す。 新たな想定では、房総半島南端沖の東京湾口で高さを最大10メートルと設定。富津岬以北の東京湾奥部に到達した時点で、半分の5メートル程度になると見積もっている。県東部の「九十九里・外房」と富津岬以南の「内房」は最大10メートルとした。 現在の浸水予測図は1703年の元禄地震津波などを前提とし、「九十九里・外房」は最大8・4メートル、「内房」は最大8・3メートルを想定。東日本大震災では、東京湾奥部の木更津市で2・8メートル、船橋市で2・4メートルの津波が観測された。