京浜工業地帯の臨海部を走る東海道貨物支線の貨客併用化を目指し、神奈川県や横浜市、川崎市などで構成する「東海道貨物支線貨客併用化整備検討協議会」が1月30日、沿線開発の動向を探る調査列車を初めて運行した。同行した記者が調査列車の状況をリポートする。(川上朝栄) ■立ち並ぶ工場群 午後1時半、茅ケ崎駅(神奈川県茅ケ崎市)ホームに団体列車が入ってきた。乗車したのは学識者や周辺自治体関係者、議会関係者、報道陣など約320人。調査が目的ながらも、車窓から工場風景を眺めることができるため、車内は高揚感に満ちていた。 列車は、東戸塚駅(横浜市戸塚区)を通過後、長いトンネルに入る。抜けた先に見えたのは貨物専用の横浜羽沢駅(神奈川区)だ。現在はコンテナが置かれ、殺風景な印象だが、平成27年には同駅周辺に新駅が誕生し、相鉄線西谷駅(保土ケ谷区)との間に連絡線が新設される。31年には新駅と東急東横線日吉駅(港北