第三セクターしなの鉄道は27日、2015年3月予定の北陸新幹線金沢延伸開業に伴い並行在来線としてJR東日本から経営を引き継ぐ信越線長野―妙高高原間(37・3キロ)の路線名を「北しなの線」にすると決めた。「北しなの」は、しなの鉄道などが実施した路線名公募で最も多かった。 上田市の本社で同日午前開いた取締役会で決定。記者会見した藤井武晴社長は「利用者に親しみやすく分かりやすく、現行区間(篠ノ井―軽井沢)の路線名『しなの鉄道線』とも一体感がある」と選定理由を説明した。 路線名は、同社や県、沿線市町でつくる協議会が昨年11~12月に公募。同社や県でつくる選定委員会が2月、県内外から寄せられた2400件を超える応募から3候補に絞った。同社長はこの日、他の候補は「五岳(ごがく)」「信越高原」だった―と説明。3月上旬の同社の社内役員会で「北しなの」に一本化して今回の取締役会に提案、異論はなかったとい