京王電鉄(東京都多摩市)は、痴漢対策として車内に防犯カメラを導入することを決めた。通勤・通学列車内の防犯カメラは、JR東日本が2009年に埼京線で始めたが、私鉄では全国初となる。 京王電鉄によると、防犯カメラは28日から1編成でスタート。3月下旬から2編成に増やして結果を検証し、今後の運用を決めるとしている。10両編成の6号車に4台ずつ設置して常時記録。乗客には車内で画像を記録していることが分かるステッカーを張る。 京王、相模原、高尾の各線で走ることになるという。同社は「撮影画像は厳重に管理し、警察から事件捜査への協力を求められた場合以外は使わない。女性客に安心して乗車頂くためと理解して欲しい」としている。 電車内での痴漢をめぐっては、警視庁と首都圏3県警が09年10月、首都圏の主な鉄道会社に防犯カメラ設置を要請。警察庁のまとめによると、埼京線ではカメラ設置後に被害が約6割減っていた