Web 2.0がインパクトを与える範囲は、与える影響の大小はともかく今後様々な形で広がっていく。 第1回ではeコマースモデルを題材に、「イネーブラ型企業」「消費者」インパクトの震源地であるフロント型企業をWeb 2.0時代の企業の営みを構成するプレイヤーとして登場させ、それぞれの役割を紹介した。そこでは、イネーブラ型企業は商品やサービスの開発に専念することになり、マーケティングや販売は大量の情報と消費者のアテンションをコントロールする能力を保持したフロント型企業に任せるという構図を示した。 この構図は、GoogleやAmazonといったWeb 2.0を代表する企業のビジネスモデルを模したものでもあり、Web 2.0のインパクトといった意味では、最も色濃くあらわれている構図である。 しかし、Web 2.0のインパクトを受ける対象領域はこのeコマースモデルに限らない。 Web 2.0がインパク