憲法はきょう、公布から70年を迎える。 この間、日本の社会や国際情勢は劇的に変化したのに、憲法は一度も改正されていない。 新たな時代に的確に対応できるよう、国の最高法規を見直すことは、国会の重要な責務だ。70年間も放置してきたのは、不作為だと指摘されても仕方あるまい。 ◆国会の「不作為」正そう 憲法は、第2次大戦直後の米国占領下、連合国軍総司令部(GHQ)の原案を基に制定された。 国民主権、平和主義、基本的人権の尊重の3原則は今後も堅持すべきだが、時代の変遷に伴い、現実との様々な 乖離 ( かいり ) が生じていることは否定できない。 読売新聞の国会議員アンケートでは、7割超が「改正する方がよい」と回答した。注目すべきは、改正に慎重な民進党も、55%が改正に賛成していることだ。 改正すべき項目は、「自衛のための組織保持」が48%と最多で、9条に関する問題意識の高さが裏付けられた。以下は、「