北朝鮮の朝鮮中央テレビは17日夜、福島第1原発の事故について専門家の対談形式による約10分間の解説番組を放送、「最も深刻なのは、1カ月経過しても放射性物質の漏出を収束する展望がないことだ」「予想もしない放射性物質が漏出する可能性も指摘されている」などと事故の問題点を取り上げた。 朝鮮労働党機関紙「労働新聞」や朝鮮中央通信も同日、経済産業省原子力安全・保安院が福島の事故を国際評価尺度(INES)の暫定評価で最悪の「レベル7」としたと伝えながら、大気だけでなく土壌や海洋への放射性物質の汚染が進行していると指摘した。 いずれも東京電力が同日発表した事故収束に向けた工程表には触れなかった。(共同)