関西空港の駐機場に面した、整備士のオフィスを訪ねた。 「これです」 驚いた。 身長175センチの私が手を思い切り伸ばしても、届かないところにコンセントがある。 しかも、以前はもっと低いところにあったが、年が経つにつれ、どんどん上がっているという。 オフィスを見回してみると、おかしな光景は、そこかしこにあった。 窓の位置も妙に高い。 「もとは、大人の目線くらいの高さにあったそうですが、これもどんどん上がってしまって…」 いまは「神棚」として活用しているという。 いったいどういうことなのか。 その整備士は「私から理由を説明する訳にはいかないので、空港会社に聞いてみてください」とつれない返事。 私は、関空を運営する関西エアポートの本社に向かった。