福島の被ばくと子宮頸がんワクチン。弊誌Wedgeが取り上げ続けてきたこの2つのテーマには似通った問題が潜んでいる。福島出身の社会学者、開沼博さんと、医師・ジャーナリストの村中璃子さんが、縦横無尽に語り尽くす。 ※本記事は4月20日発売のWedge5月号の記事の一部です。 編集部 被ばくとワクチンをめぐってどのようなことが起きているのか、実態を教えてください。 開沼博(以下、開沼) 福島の惨事に便乗する言説によって、二次被害と呼べる問題が明確に出てきています。 事故直後の「急性期」には、避難する過程で多くの人が命を落としました。放射線の危険性を過剰に煽る報道によって、農業や漁業に従事する人の中に自殺したり、将来への悲観から廃業したりする人が出ました。 しかし、状況がある程度落ち着いた「慢性期」の現在もそういった惨事便乗型言説による実害は発生し続けている。避難をし続けて、心身に不調を来たして亡
がん細胞だけを狙い狙い撃ちにして殺せる超小型のカプセルを東京大学などのグループが開発し、がんの大きさを10分の1以下にすることにマウスを使った実験で成功しました。将来、負担の少ないがん治療の開発につなげたいとしています。 直径2万分の1ミリという超小型のカプセルの中には、ガドリニウムという物質が入っていて、注射で血管の中に入れます。がんの周辺にある血管には、特有のごく小さな穴があるため、カプセルは、そこから漏れ出し、がん細胞の周辺に集まるということです。 カプセルが、がん細胞の周辺に集まったところで、体の外から中性子線を当てると中のガドリニウムが反応し、周囲に放射線を出してがん細胞だけを狙い撃ちにできる仕組みです。 研究グループがマウスを使って実験したところ、がんの大きさを10分の1以下にできたということで、片岡教授は「手術に比べ体の負担が少ないので、入院期間を短くしたり、入院そのものを不
今回のテーマ:放射能とは、アルファ線、ベータ線、ガンマ線などの放射線を出す物質の性質のことだ。放射線を出す性質を持っている物質が、放射性物質。この放射性物質を除去できる微生物は存在しえるのだろうか? 東日本大震災に伴う東京電力・福島第一原子力発電所の事故が起きてから、早くも3年近くが経とうとしている。1号機のカバーは完成し、4号機燃料プール内の使用済み核燃料の取り出しは始まったが、今なお先が見えない印象だ。ストロンチウム90を含む高濃度の汚染が地下水から検出されてもいる。忘れてしまっても構わないと言える状況では決してない。 その一方で、今になっても被災地を中心に怪しい対放射能グッズを売り込む動きが後を絶たないようだ。今回はそのうちの一つ、「放射能を消すことができる有用微生物」を取り上げてみよう。 結論を先に書くと、微生物で放射性物質を消滅させることはできない。もしできたら、それはノーベル賞
(2013年1月11日 Forbes.com) 昨年12月、極めて重要な報告書が粛々と発表された。そこに結論として書かれているのは、原子力科学の専門家が長年にわたり主張してきたことだ。――つまり、約0.1シーベルト(Sv)または10 rem以下の放射線の被曝(ひばく)は大した問題ではない。 「しきい値無し直線仮説(Linear Non-Threshold : LNT仮説)」は0.1Sv(10 rem)以下の被曝には当てはまらないが、世界中の自然放射線量はこの範囲にある。そればかりか、この低線量域は、原子力、医学的治療、そして福島のように原発事故で被害を受けた地域にとって最も重要な意味を持つ。 原子放射線の影響に関する国連科学委員会(UNSCEAR)が提出した。低線量の被曝の影響は非常に不確かなものであるため、UNSCEARとしては「低線量の被曝と大人数を掛け合わせて、自然放射線量と同等以下
6月7日(ブルームバーグ):子供が多数回にわたってコンピューター断層撮影(CT)の放射線を照射された場合、10年後に白血病や脳腫瘍を発症するリスクが高まる可能性があるとの研究報告が7日、医学誌ランセットに掲載された。この研究は英米政府の助成を受けている。 英国で1985-2002年に22歳未満でCTスキャンを受けた17万5000人余りを分析した結果、10ミリグレイの放射線を浴びた10年後に白血病か脳腫瘍を発症する付加的リスクは1万分の1未満だった。英ニューカッスル大学と全米がん研究所の研究者らがまとめた報告によると、子供の場合、多数回のスキャンで放射線量が60ミリグレイに達するとリスクは3倍に上昇する可能性があるという。 医師は初期段階での疾病発現の発見を目指しているため、従来のエックス線より細部の撮影が可能な先進的放射線技術の利用が増えている。米ジョンズ・ホプキンス大学の2010年の
樹齢の長い屋久杉を名古屋大学などの研究グループが調べたところ、奈良時代後半の西暦775年に宇宙から地球に強力な放射線が降り注いだとみられることが分かり、宇宙の現象と地球環境の関わりを探る手がかりになると注目されています。 名古屋大学太陽地球環境研究所の増田公明准教授らの研究グループは、宇宙からの放射線「宇宙線」などの影響で変化した「放射性炭素」に注目し、樹齢およそ1900年の屋久杉の年輪に含まれる放射性炭素の量を測定しました。 その結果、奈良時代後半の西暦775年の層に通常のおよそ20倍の放射性炭素が含まれていることが分かり、研究グループによりますと過去3000年間で降り注いだ最も強力な放射線とみられています。 原因は特定されていませんが、地球の比較的近くで発生する「超新星爆発」や太陽の表面で起きる可能性が指摘されている巨大な爆発「スーパーフレア」などの激しい現象が考えられるとしています。
🐱野尻美保子(1) @Mihoko_Nojiri やっぱりセシウム以外は非常に少ない。震災前のレベル。 RT 1radi2: 南相馬の黒い物質からプルトニウム、ストロンチウム検出 (財)日本分析センターによる測定 http://t.co/LYOTVPRr http://t.co/QleEQCU0 2012-05-20 08:36:12
あるAnonymous Coward 曰く、 先日、「放射線の正しい測り方」というマンガが/.Jでも話題になったが、その続編とも言える「放射線の正しい測り方2 食品編」が公開された。作者はファミ通の連載「おとなのしくみ」などの作者である鈴木みそ氏。 KEK(高エネルギー加速器研究機構)の野尻美保子教授による解説をマンガ化したもので、非常に分かりやすく食品の放射線測定方法について解説されている。 スラッシュドットのコメントを読む | 原子力 関連ストーリー: JAXAが家庭向け線量計開発、2万円で販売へ 2011年08月02日 ドラッグストアで買える家庭用放射線測定器「エアカウンター」、エステーから 2011年07月27日 鈴木みそ氏による電子コミック「放射線の正しい測り方」無償公開 2011年07月21日
印刷 関連トピックス原子力発電所東京電力家族1人あたり1日の食事に含まれていた放射性セシウムの量 家庭で1日の食事に含まれる放射性セシウムの量について、福島、関東、西日本の53家族を対象に、朝日新聞社と京都大学・環境衛生研究室が共同で調査した。福島県では3食で4.01ベクレル、関東地方で0.35ベクレル、西日本でほとんど検出されないなど、東京電力福島第一原発からの距離で差があった。福島の水準の食事を1年間食べた場合、人体の内部被曝(ひばく)線量は、4月から適用される国の新基準で超えないよう定められた年間被曝線量の40分の1にとどまっていた。 調査は昨年12月4日、全国53家族から家族1人が1日に食べた食事や飲んだものをすべて提供してもらい行った。協力家族の居住地は、福島県が26、関東地方(群馬・栃木・茨城・千葉・埼玉・東京・神奈川)が16、中部(長野・愛知・岐阜・三重)、関西(大阪・京
執筆者 長村 洋一 藤田保健衛生大学で臨床検査技師の養成教育に長年携わった後、健康食品管理士認定協会理事長に。鈴鹿医療科学大学教授も務める 多幸之介先生の健康と食の講座 長村 洋一 2012年1月3日 火曜日 キーワード:メディア 添加物 発がん物質 農薬 ●「今年は先生のために九州のお酒にした」との連絡に、ショック 小生の古くからお付き合いのある、ある社長さんから毎年年末に美味しい「福島のお酒」を送って頂いていた。そのお酒についている解説書によれば「自然農法による自然米(農薬、化学肥料を一切使わず栽培した酒米)、と蔵奥の山あいより湧き出る清水を原料に蔵元が280余年の秘伝の技術にて醸し出した”長命之一滴”の美味しいお酒」であった。少し甘口の口当たりが良く飲みやすいお酒であった。 その社長さんから本年は九州熊本のお酒が送られてきた。この社長が、贈答にこの福島の銘酒を選んでおられる原因が、無
東京電力福島第1原発事故で市民が放射線を計測する動きが広がり、東京都世田谷区でラジウム226が相次いで見つかった。一連の騒ぎをきっかけに、別の場所では忘れ去られていた薬品の存在も明らかになった。元々、放射性物質は医療目的や塗料、年代測定などに古くから幅広く使われている。戦後、利用に国の許可などを義務づける法律ができたが、十分に徹底されていない面もあり、今後も同様に見つかる可能性がある。【野田武】 ◇届け出義務付け後も徹底されず 発端は先月3日。線量計を持ち歩いていた区民から、世田谷区に「放射線量の高い場所がある」と通報があった。文部科学省などが調べると、民家の床下からラジウム226を含むガラス瓶数十本が見つかった。東京都新宿区の中学では元教諭から「学校に放射性物質が残っているはず」と連絡があり、理科準備室で少量の硫酸ウラニルが見つかった。 自然界に存在するラジウムは、日本で最も多く使われて
SF作家・山本弘のblogです。小説・アニメ・特撮・マンガから時事問題にいたるまで、いろんな話題を取り上げていきます。 HPはこちら。 山本弘のSF秘密基地 http://kokorohaitsumo15sai.la.coocan.jp/ 少し前、東京都世田谷区弦巻の民家の床下から、ラジウムの瓶が発見されたというニュースが流れた。 最初、近くの路上で異常に高い放射線値が検出された際、多くの専門家は「原発から飛散したものではない」と直感したらしい。いくらホットスポットとかいっても、空から降ってきたものが狭い地域でそんなに高濃度に濃縮されるわけがないからだ。 実際、調べてみたら、ラジウムの入った古い瓶(夜光塗料らしい)が見つかった。 また、世田谷区八幡山のスーパーの敷地でも、最大で毎時170マイクロシーベルトという線量が計測され、これも何か放射性物質が埋まっているのだろうと推測されている。 と
福島県内で、2つの市民グループが独自に作成した、いわゆる「被ばく手帳」が、子育て中の家庭や住民ら希望者に配布されている。 いずれも「将来、万が一、健康被害や治療などが必要になった際には、被ばく推定値を算定したり、訴訟や補償のための資料にする」ことや、「日常生活のなかで、被ばく低減に取り組むための記録」「健康管理のための個人個人の記録」「放射能について知識を深める」ことなどを目的に作成。県外に避難した人や、関心のある人からの問い合わせも寄せられている。 市民グループには「ともに震災と原発事故を体験した人たちで集まって内容を記入したり、勉強会の開催などで活用してほしい。避難でバラバラになってしまった住民の交流を取り戻すきっかけにもなれば」との願いもある。 1つ目は、飯舘村の若者グループ「愛する飯舘村を還せプロジェクト 負げねど飯舘」が作った「健康生活手帳 行動記録」である。中心になって活動して
高放射線量 文科省に通報窓口 10月24日 6時21分 市民団体などの独自の調査で、首都圏などでも局地的に放射線量の高い場所が相次いで見つかっていることを受け、文部科学省は専用の電話窓口を設けました。 この電話窓口は、東京電力福島第一原子力発電所の事故で放出された放射性物質の影響で、首都圏などでも局地的に放射線量の高い場所が相次いで見つかっていることを受けて、文部科学省に設置されたものです。文部科学省は、各地の自治体や市民団体が独自に行う調査で、高さ1メートルの位置で測定した放射線量が周辺より1時間当たり1マイクロシーベルト以上高い場合、電話窓口へ通報するとともに、側溝の泥を取り除くなどの簡易な除染を行うよう呼びかけています。簡易な除染を行っても放射線量が周辺より1マイクロシーベルト以上高く、除染が容易でない場合、国が除染の支援を行うことになっています。また、放射線量を正しく測定するための
一時は東京の各地に高濃度汚染地があるのではと疑わせる事態にまでなった世田谷の放射能騒動。しかし、福島第一原発によるものではなく、原因はこの家にあったラジウムの瓶だった。騒動の舞台となった民家は、築60年ほどの木造平屋建て。現在は空き家になっているが、今年2月まで、92才の女性・A子さんがひとりで住んでいた。「A子さんが引っ越してきたのは、50年ほど前の、昭和35年ごろのことです。瓶自体も同じくらい古いものなので、当時からあったとみられています」(全国紙記者)ということは、この「放射能おばあさん」、ラジウムの上で50年も生きてきたことになるのだが、放射能の影響は受けなかったのだろうか。A子さんは、証券会社に勤める夫とともに、この家に引っ越してきたという。現在、彼女は介護老人保健施設に入所しているが、特に病気ということはなく、夫も10年ほど前に亡くなったが、放射能を受けた人がなりやすい白血病や
パルシステム生活共同組合連合会は2011年10月11日、家族の食卓に関する調査結果を発表した。それによると主婦から構成される調査母体において、放射性物質が国の暫定基準値以下のレベルではあるものの検出された場合、その食材を食べることに抵抗がある人は約4割であることが分かった。若年層ほど抵抗感が強く、20代では5割近くに達している。一方、主婦本人ではなくて配偶者や子供に食べさせるか否かの判断では、対夫の場合はわずかながら、対子供の場合はその子供が幼いほど強い懸念を生じる傾向が確認されている。特に子供が6歳以下の場合、9割近い人が抵抗を覚えるとしている(【発表リリース】)。 今調査は2011年9月14日から21日にかけて、携帯電話利用によるインターネット経由で20-59歳の主婦に対して行われたもので、有効回答数は1000人。年齢階層は20代・30代・40代・50代で均等割り当て。6歳以下の未就学
第12回(特別編)『夜光発達史〜創業60周年を迎えて』 (2001/12/25) 根本特殊化学株式会社 相談役 村山義彦 ネモトは創業60周年を迎えた。 60年前の1941年12月8日早朝のラジオニュースは、 日本海軍がハワイの真珠湾軍港を奇襲攻撃して多大の戦果を挙げたことを報じ、 日米開戦を告げた。 このニュースは、根本謙三に、「いよいよ戦争となれば夜光塗料が商売になると」直感させ、夜光塗料をもって業を創めることを決意させた。 この創業者の夜光塗料への熱い想いは、平和な戦後になっても夜光塗料にこだわり続け、 やるからには「日本一の夜光屋」になろうと努力を続けた。 そして、家内工業的な夜光塗装加工業から出発したネモトは、数々の技術開発の成果を 挙げて、いまや日本一どころか、夜光業界では世界ナンバーワンの座に着くまでに なることができたのである。 本コラムの第1回でも述べたが、夜光塗料の
今この時点で、武田邦彦氏を批判する側にまわると、さんざん池信イナゴに虐められたわたくしが「3法則」こと池田信夫氏の同類にされてしまう恐れもありますが(笑)、さはさりとて、ますます燃えさかるいわれなき放射能差別に水をかけることは必要です。 ここではいつもの非国民通信さんのエントリから、 http://blog.goo.ne.jp/rebellion_2006/e/1a7a26d9a49d649be4237df5bf0125b3(他に気にすべきことがあるんじゃないだろうか) 例の、大阪の、福島県の業者の橋桁に放射能汚染が不安だと言って工事を中断させた話について、 >あの府知事の牛耳る大阪ですから仕方がないのかも知れませんが、あろうことか府は工事を中断させてしまったとのこと。橋桁に放射能汚染とか笑わせてくれますけれど、福島の業者にしてみれば笑い事では済まされません。このような謂われなき嫌悪に基づ
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