以前にIPO件数激減によるシリコンバレー冬の時代についてレポートしたが、ここ最近になり幾分か状況が好転しつつある様子が見られるようになった。米Wall Street Journalの12月23日(現地時間)付けの「After Dry Year, Start-Ups Are Poised to Get Cash」というレポートによれば、資金の引き締めに走っていたベンチャーキャピタル(VC)が再び活動を再開したことで、スタートアップ企業も資金調達の難易度が下がりつつあるという。 兆候の1つは大型案件の成立だ。今年11月、SNS向け広告とソフトウェアを開発するRockYouという企業に5200万ドル、オンライン教科書レンタルサービスのCheggという企業に5700万ドルの投資が行われている。Chegg CEOのOsman Rashid氏は今回の増資ラウンドの締結に1ヶ月程度しかかかっておらず、2