1995年のテレビシリーズ放送開始から24年。庵野秀明監督が手がけた『新世紀エヴァンゲリオン』は、謎の多い神秘的な世界観、キャラクターの内面に深く踏み込んだ深遠な物語世界、迫力のある戦闘シーンなどにより、従来のアニメファンを超えて老若男女、幅広い層に訴求し、社会現象を巻き起こした。またその人気は日本だけにとどまらず、アジア、ヨーロッパ、アメリカなど世界中に波及した。 2020年に「シン・エヴァンゲリオン劇場版」が公開 2007年には『ヱヴァンゲリヲン新劇場版』シリーズとして再始動。これまで『序』(2007年)、『破』(2009年)、『Q』(2012年)と3本の作品が制作されている。『序』と『破』の間は2年、『破』と『Q』の間は3年というスパンで公開されてきた新シリーズだが、2012年に『Q』が公開されて以降は沈黙の期間が続いた。 その理由は、2016年の映画『シン・ゴジラ』公開時のメッセー
映画ファンや音楽ファン、ミュージカル映画、アニメ好きの方なら、どこかで「立川シネマシティ」というシネコンの名前を小耳に挟んだことくらいはあるかも知れません。 立川シネマシティでは、世界でもトップクラスの超高性能なサウンドシステムを備えたスクリーンで【極上爆音上映】【極上音響上映】という上映を行っています。その作品をスクリーンで上映するためだけに、実際にその作品の音響を手掛けたご本人や専門家に依頼して音響を調整してもらうという、音にこだわった特別な内容です。 僕はこの立川シネマシティで、上映企画やWebを含むチケッティングシステム、宣伝や様々な戦略を担当している遠山武志と申します。 このコラムでは、あえて【極上爆音上映】に関する詳しい説明は書きません。これまでの僕の取材記事やインタビュー、Web連載コラムなどで書いていますので、検索してみてくださいませ。 ここでは「マネ会」という看板にふさわ
『君の名は。』のヒット要因をテレビ露出から探る映画『君の名は。』が大ヒットだ。すでに興行収入62億円を達成し、『シン・ゴジラ』のメガヒットを超えるのは間違いなさそう。100億越えも見えてきた。とんでもない数字だ。 もちろんジブリ作品にはもっとヒットしたものもあるし、最近では細田守監督もヒットメイカーになっている。だが両者とも少しずつステップを踏んでヒット作にたどり着いたのに対し、『君の名は。』の新海誠監督はこれまでずっとDVD向けや小規模公開の作品を作ってきた。メジャーデビューしていきなり100億円を本当に達成したら、相当画期的なことだと思う。 何がここまでのヒットを呼んだか。もちろん作品が素晴らしいからだが、人びとにどのように伝わったかをメディア分析から読み取ってみたい。私は『シン・ゴジラ』でもメディア分析の記事を書いた。(→「『#シン・ゴジラ』ついに60億越え!ヒットに導いたのは、観客
WEBにおけるコミュニケーションには、何よりもストーリーが必要です。この場合のストーリーとは、相手の感情を動かすエピソードや仕組みを指します。円谷プロのエイプリルフール企画「円谷ッター(ツブッター)」には、人間の感情を刺激するストーリーがありました。 これは毎年、エイプリルフールに合わせて凝った企画を実施する円谷プロが、2010年の4月1日に公開したサイトです。「ウルトラマンたちがいる光の国で話題のミニブログを地球からでも閲覧できるようにした、円谷プロならではの画期的なサービス」という位置づけで、今話題のTwitter風に作られています。 そして、トップページには、Twitterの「いまどうしてる?」の代わりに「ジュワジュワワワ(現状を報告せよ)」というフレーズ。「元々は宇宙警備隊がウルトラサインの代用としてパトロール時の連絡に使用していたサービスですが、カスタマイズし宇宙警備隊以外のヒー
ここ数年、テレビアニメの放映数が減少傾向にある中、劇場アニメが注目されている。2009年には、『サマーウォーズ』や『ONE PIECE』といった劇場アニメが大規模に展開してヒットした。一方、数館から数十館の小規模な劇場公開でも大きく注目されるような作品も次々と生まれており、新たなトレンドとなっている。その代表がテレビシリーズから始まり、劇場版2作を公開した『東のエデン』だ。 3月26日に東京国際アニメフェアで行われたシンポジウム「劇場アニメビジネス 2010年の新たな潮流」(主催:アニメアニメジャパン)では、『東のエデン』プロデューサーの石井朋彦氏(プロダクション・アイジー)、アニメ評論家の氷川竜介氏、映画ジャーナリストの斉藤守彦氏がアニメアニメジャパンの数土直志氏を司会として、『東のエデン』を代表とする小規模展開の劇場アニメビジネスについて語った。 →デジタル化した世界で、人の嗜好はアナ
デジタル化した世界で、人の嗜好はアナログ化する――『東のエデン』に学ぶ、単館上映ビジネス(前編)(1/5 ページ) ここ数年、テレビアニメの放映数が減少傾向にある中、劇場アニメが注目されている。2009年には、『サマーウォーズ』や『ONE PIECE』といった劇場アニメが大規模に展開してヒットした。一方、数館から数十館の小規模な劇場公開でも大きく注目されるような作品も次々と生まれており、新たなトレンドとなっている。その代表がテレビシリーズから始まり、劇場版2作を公開した『東のエデン』だ。 『東のエデン』はフジテレビ系列のノイタミナ※枠で2009年4~6月に放映されたアニメで、深夜としては異例の5%前後の視聴率を毎回記録、東京アニメアワードではテレビ部門優秀作品賞も受賞した。そしてその続編として2009年11月28日に公開された『東のエデン 劇場版I The King of Eden(劇場版
DVDソフト市場にも価格破壊の波が押し寄せようとしている――。 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(SPE)は3月19日に、SFパニック映画『2012』を発売する。通常、DVDの新作タイトルは4000円前後で販売されているケースが多いが、『2012』は1980円(特典映像を収録した2枚組DVDは2980円)。またBlu-rayディスク(BD)は5000円前後で流通しているのに対し、DVDが付いて3990円という価格で販売する。 映画『2012』は2009年11月に公開。人類滅亡の日(2012年12月21日)を描くSF作品で、興行収入は日本で38億円を突破した(2010年1月時点)。また北米を除く海外でも約549億円を超えるヒット作品となった。 これまでの慣例であれば、通常価格(DVD1本4000円前後)で販売するはず。しかしなぜSPEは、これほどのヒット作品を低価格で販売するのだろう
突如発表された、4.2型の巨大Nintendo Dsi。 実はこれ、高齢者市場をターゲットに狙った新しい戦略じゃないのだろうか? 国内のDS普及が飽和状態である点 まわりの人と一緒に画面が見られる、高視野角 形態性を無視した大型スタイラス(オプション) 同梱DSウェアが、脳を鍛えるシリーズと辞書 2万円という高価格帯 パステルカラーを配したカラーバリエーション もうね、どうみても所得に余裕がある、定年退職した人向けですよ。 発売されるアプリも高価格帯のカルチャーアプリ等がメインになるはず。 で、コミュニケーション機能系を強化して、お爺ちゃんが孫にDS買ってあげる線とか企んでる。 iPhoneやPSPと比較した場合、家族を囲い込んでいく作戦ですよ。 プロダクトの設計思想を見る限り、多分、ぜったい間違いない。僕の知る限り、高齢者層をまともにターゲットにした情報端末っていうのは、これまで(まとも
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