日経ビジネス別冊「新しい経済の教科書2013~2014」が本日、発売されます。メーンテーマは「アベノミクスの先を読む」。冒頭にはジャーナリスト・池上彰氏と星岳雄米スタンフォード大学教授の対談、さらには「制度と貧困の経済学」「高齢未来社会の働き方」などをテーマに据え、総勢30人以上の寄稿、および特別インタビューを収録しました。本コラム「気鋭の論点」からも20本、収録されています。ぜひお読みください。 企業への成果主義の導入が叫ばれて久しいが、そこから聞こえてくる評判は必ずしも芳しいものとは言えないようだ。一部では、成果主義は日本の企業風土にはそぐわないのではないかという懸念すらある。なぜ成果主義は失敗するのだろうか。 こうした問いに答えるためには、そもそも「成果主義」が一体何を意味しているのかを明らかにする必要がある。もし成果主義を「企業に貢献をした労働者を適切に報いる」という意味で用いるな