「同じことは繰り返しません」--。神戸市で3日から開かれている自動車関連の労組で作る自動車総連(西原浩一郎会長)の定期大会で、昨年秋以降、急速に拡大した派遣など非正規雇用労働者が雇い止めなどで大量失職したいわゆる「派遣切り」を巡り、そんな率直な反省の言葉が飛び出した。「正社員クラブ」と、やゆされることもある労組からの言葉。自動車会社で派遣切りにあった当事者からは「同じ労働者として考えてくれたようでうれしい」との声が出ている。 発言は3日の定期大会の運動方針を巡る質疑で飛び出した。ホンダ労組の組合員が「昨年秋以来、多くの非正規労働者の雇用が失われ、社会的な批判も浴びた。同じこと(派遣切り)の繰り返しは許されない。執行部はどう考えるのか」と質問、対応や考え方を聞いた。 これに対して執行部は、生産が大幅に減少する中で起きたことだとの認識を示した上で「(派遣切りを)重く受け止め、同じことは繰り返さ