この画像を大きなサイズで見るPhoto by:iStock 約1500年前に描かれた一枚の地図が、現代の考古学者たちを失われた都市の発見へと導いた。 中東・西アジアに位置するヨルダンで見つかったのは、東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の時代に栄えた都市「タライス」だ。 この都市は長いあいだ地図に描かれただけの幻の存在とされてきた。 信仰の拠点として機能しながら、農業や製造業も営まれていたこの都市には、宗教と経済が共存していた痕跡が残されていた。 ヨルダンに残る1500年前の地図 ヨルダン中部の町マダバにある教会の床には、色とりどりのモザイクで描かれた「マダバ地図」が残されている。 これは6世紀、東ローマ帝国(ビザンチン帝国)の皇帝ユスティニアヌス1世の治世に制作されたとされ、中東に現存する最古の地図だ。 この地図には、エルサレムを中心とした聖地157ヶ所の地名が記されており、その中には現在も正
