スマートフォンの盛り上がりで久しぶりの活況を見せる携帯電話市場。加えて、近くNTTドコモが国内初のLTEの商用サービス「Xi」(クロッシィ)を開始するなど、高速通信に関する競争もにわかに激しくなってきている。キャリア各社の高速通信戦略について整理してみよう。 LTEの商用サービスを開始するNTTドコモ 先日の冬春商戦戦略の発表会で、NTTドコモは今年12月24日から、次世代の通信方式と呼ばれる「LTE」という方式を採用した商用サービス「Xi」を開始すると発表している。 これは、従来のFOMA回線と比べ、高速(下り最大75Mbps、上り最大25Mbps。ただし多くのエリアでは下り最大37.5Mbps、上り最大12.5Mbps)なほか、通信容量が大きいため大容量のデータ通信に強く、さらに遅延も少ないというLTEの特徴を生かしたサービスだ。 同社は、国内キャリアの中ではLTEの導入に最も積極的で
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