大阪市内全24区の区長や職員が、市関連団体の研修会名目の旅行に参加し、旅費を団体側に負担させていたケースが07、08年度で計141回あったことが朝日新聞の調べで分かった。市はこうした旅行を今後、公務とは認めない方針で、参加する場合は休暇を取るなどの指針を定めた。 旅行の内訳は、1泊2日が82回、日帰りが59回。行き先は岐阜県の白川郷、新平湯温泉、石川県の山代温泉などが多く、1泊2日の旅費は1人あたり3万〜4万円だった。参加回数が最多だったのは城東区の12回。東住吉区では1回に区長と職員計8人が参加したこともあった。大半の旅行に区長が参加し、数千〜1万円の寸志を出す場合もあったという。 区長や職員の旅費を負担していたのは、各区の地域振興会、地域女性団体協議会、民生委員協議会、社会福祉協議会とその関連団体。この四つの地域団体には毎年、事業費の一部に市から補助金が支出されている。市によると「