ある日、友達が履きふるした運動靴を持ってきて私に見せた。毎日ジョギングをしているうえ、ブラシでゴシゴシこすって洗うので、かかとが剥がれ、生地も破けている。明らかにもう寿命だ。当然、新しい靴を買うと思った。 案の定、2、3日後、友達が自慢気に運動靴を見せに来た。それを手に取ると、どこか見覚えがある。色も形もそれまで彼女が履いていた運動靴とよく似ている。どう見ても瓜二つだ。すると彼女は自慢気に、 「直してきた」 と言う。なるほど、よく見ると生地がささくれている。だけど、かかとはしっかり靴底に付いていて、それなら後何年も履けるだろう。 そうなのだ。日本だったら買い換えてしまうものも、タイではちゃんと修理してくれる場所がある。それも単純にヒールや靴底を変えるなんてものではなく、ありとあらゆる修理をしてくれるのだ。 今回直したのはこれ。 サンダルの片方の底がバリッとはがれてしまったのだ。 道端の靴修