ここ数年、これまでの経済活動では想像しえなかった状況が世界で起きています。この先も何が起きるかわからない、それが多くの人の感じているところではないでしょうか。意思決定が仕事の経営者にとっても受難の時代です。 そうした中で持続的に経営を続けていくためには、変化に対して柔軟に適応できる組織であることは欠かせません。外部環境は予測もコントロールもできませんが、変化に強い会社や組織作りなら取り組むことができるはずです。 それは、私たちの目指すソフトウェア開発でも同じスタンスです。変化を予測して備えるよりも、変化に柔軟に適応できるソフトウェアの開発を志向してきました。そこで大事なことは外から見えない内部品質を高めることです。 本稿では、ソフトウェア開発における外部品質と内部品質をメタファーにして、会社経営に応用することを考えてみます。そのことは昨今よく言われるようになった「人的資本経営」にも繋がる話