[前回…] ■ Q: (1)ことし中学1年生になった甥に暑中見舞いを書いていたら、(2)角川文庫の星新一『地球から来た男』を読み返したくなり、(3)それで読んだらしんみりした。 (1)、(2)、(3)のつながりを述べよ。[500字程度] ■ A: しらじらと明けてきた畳の部屋に、オモチャのように小さな座卓が置いてある。 黒くて細い金属の棒をコの字に曲げ、両端を床に向ける。同じ物をあと3つ揃え、上から見て四角になるようネジで留めると4本脚の骨組みになる。そこにガラスの板を載せただけ。いちおう、ガラスがズレないよう骨組みのほうに出っぱりが何ヶ所かついているが、これ以上なく簡単な作りの座卓である。その透明な天板に、文庫本が1冊載っているのが今でも見える。 中学1年の夏休みになってすぐ、それまでしたことのない徹夜という行為をしてみたくなった。前日から家族にそう伝え、明日は決して起こしてくれるな、朝