家族を容れるハコ 家族を超えるハコ 上野千鶴子(著) 平凡社 上野千鶴子さんといえば日本を代表するフェミニストですが、 近年はライフワークの女性・家族研究を軸に、 ナショナリズム研究、ネットワーク研究と仕事の幅を拡げていらっしゃいます。 また領域横断的に、他の社会学者、非社会学の研究者、 企業などとコラボレーションする志向も強い。 本書もその成果の一つです。 社会学者・上野千鶴子が山本理顕、隈研吾といった 第一線で活躍する建築家のあいだで交わされる刺激的な議論。 社会学と建築・都市工学をつなぐ稀有な試みといえるでしょう。 ※本書も本稿も、読まれて気分を悪くされる方もいるかもしれません。 社会学の研究者はこういうことを考えたり言ったりします。どうかご海容ください。 ○家族を容れるハコ? 「家族を容れるハコ 家族を超えるハコ」という 特異なタイトル。一体何を意味しているのでしょうか。 高度経済