中米の国ベリーズにあるマヤの聖地アクトゥン・チュニチル・ムクナル(ATM)洞窟。洞窟の暗闇の中で植物が育っており、その脆弱(ぜいじゃく)な生態系に観光が与える影響について懸念が高まっている。(PHOTOGRAPH BY JAD DAVENPORT, NAT GEO IMAGE COLLECTION) 中米の国ベリーズにあるアクトゥン・チュニチル・ムクナル(ATM)洞窟には、都市国家カラコルの遺跡などと並び、ベリーズにおける古代マヤ文明の歴史が保存されている。この洞窟の中に入って1.5キロほど進むと、石灰岩の壁に小さな新芽が張り付いている。(参考記事:「ナショジオ写真家による美しい洞窟写真9点とその撮り方」) 洞窟で見られる植物の大部分は、太陽光が差し込む入り口付近に生い茂るが、ATM洞窟の植物は完全な暗闇で生きている。なぜそのようなことが可能なのだろう? 植物は暗闇でどのように成長するのか