(CNN) 米航空宇宙局(NASA)は12日、宇宙望遠鏡「NuSTAR」で、超巨大ブラックホールの重力に周辺のX線が引き寄せられる現象をとらえたと発表した。 NuSTARは2年間にわたってブラックホールや消滅する恒星からのX線の観測を続けており、今年に入ってブラックホール「マーカリアン335」の観測を開始した。このブラックホール周辺では以前から劇的に明るさが増す現象が観測されていたという。 宇宙望遠鏡で観測した結果、X線を放出していたコロナがマーカリアン335に向かって落ち込み、コロナの光がマーカリアン335の重力に引き寄せられていた。まるで誰かが懐中電灯で照らしてくれたかのようだとNASAは表現している。 この現象について専門家は、アインシュタインの相対性理論に示された光の屈折作用が最も顕著に現れた事例と解説する。さらに、マーカリアン335は「超高速で回転しているため、周辺の空間と時間が