
米Appleは1月8日(現地時間)、昨年6月に発表した同社初のMRヘッドセット「Apple Vision Pro」を米国で2月2日に発売すると発表した。1月19日午前5時に予約注文の受付を開始する。価格は3499ドル(約50万円)からで、Zeissの「光学インサートリーダー」(度付きレンズ)は別途99ドル、処方箋には149ドル掛かる。 Appleが「空間コンピュータ」と定義するVision Proについて、ティム・クックCEOは発表文で「これまでに作られた中で最も先進的な家庭用電子機器だ。その革新的で魔法のようなUIは、私たちがつながり、創造し、探索する方法を再定義する」と語った。「空間コンピューティングの時代の到来だ」という。 主なスペックについてはこちらの記事を参照されたい。 なお、6月の発表時には不明だったストレージサイズは256GBと発表された。価格が「3499ドルから」となってい
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 東北大学の研究チームが2019年11月に発表した「PinpointFly」は、ドローンの飛行をARでリアルタイムに制御するインタフェースシステムだ。 ドローンを目視で制御する場合、機体を視認しながら、ドローンを中心とする座標軸で操作するのが一般的。その場合、機体の奥行きなどの3次元空間での位置を正確に把握しなければならず、ドローンの向きにも常に注意を払う必要がある。初心者にとっては直感的ではない。 そこで本システムは、初心者でも簡単かつ正確に操作できるARを用いたドローン制御法を提案する。操作は、モバイルディスプレイ越しに飛行中のドローンを見て、そのドローンの移動先を入力するのみ。 ディス
今回はAR (拡張現実感) の歴史を振り返る記事になります。 「Weekly AR Review」という形で毎週のARを追いかけていますが、今回はレンジを広げて、ARの100年にわたる歴史を紐解きます! 1901年の小説『The Master Key』から始まり、Magic Leap One、HoloLens、ARKitの誕生までの展望を振り返ってみます。 長文になってしまいましたが、最後までお付き合い頂けると幸いです。 ARの概念の誕生ARの概念の誕生は1901年に遡ります。 小説家ライマン・フランク・ボーム(L. Frank Baum)が自身の小説「The Master Key: An Electrical Fairy Tale」の中で、現実の世界にデジタルを重ね合わせる電子ディスプレイの概念を提唱したことが始まりとされています。 物語の中で主人公に与えられた贈り物の一つ『charac
毎年の夏のお楽しみ、Gartnerのハイプサイクルの2018年版が発表されました。 ガートナー、「先進テクノロジーのハイプサイクル:2018年」を発表 - 人とマシンの境界を曖昧にする5つの先進テクノロジートレンドが明らかに ハイプサイクルについては2017年にも書きましたが、こういうものは毎年の変化を見るのが面白いのです。 2018年のハイプサイクルを見て最初に思ったのは、「ディープラーニングは相変わらず強いなあ。あれ? VRは?」でした。 2018年の5大トレンドテクノロジー 2018年のハイプサイクルについて、トレンドから見ていきましょう。 2017年には、Gartnerが挙げたメガトレンドについて、以下のように書きました。 Gartnerは2017年版のハイプサイクルで、今後5~10年で重要になる3つのメガトレンドとして「どこでもAIとなる世界(AI everyware)」「透過的
The Next Must-Have Smartphone Feature スマホ進化はAndroidから AR拡張Tangoの新世界 グーグルの新しい位置検知システムによって、拡張現実の利便性が高まる。 by Elizabeth Woyke2016.08.16 5 9 0 スマートフォンは、飛行機に乗り遅れないようにいつ出発すべきかを教えてくれ、空港までの道を音声ガイド付きで案内し、渋滞を避ける方法も示してくれる。しかし空港内の特定のカウンターまでの音声案内が欲しいと思っても、まだきでない。そのような機能を実現するには、建物の奥深く、GPSが届かない場所でも独力で詳細な位置を把握する機能が必要なのだ。最新の携帯電話にもこのような機能はない。 グーグルのエンジニアであるジョニー・リー研究員は、そのような事態に長い間フラストレーションを感じていた。大きな建物内で何かを探しているとき、なぜ「携
GoogleやQualcomm、Alibabaなどから22億ドル(約2500億円)もの巨額の出資を受けて独自のARシステムを開発してきたMagic Leapが、ついにARシステム「Magic Leap One」を2018年後半に市販化することを明らかにしました。アメリカの大手通信企業AT&Tがパートナーとなって独占的に販売を手掛けるとのことで、次世代通信5Gの有力コンテンツになる可能性を感じさせます。 AT&T takes stake in AR company Magic Leap at a $6.3B valuation and exclusive distribution deal | TechCrunch https://techcrunch.com/2018/07/11/att-takes-strategic-stake-in-ar-company-magic-leap-in-i
ものづくり、物流倉庫、薬剤管理、設備保全などの作業現場では、以前から、生産性を向上させるための業務効率化が行われてきた。また、最近では、働き方改革への取り組みも進められている。それらの施策の一環として、PCやタブレット端末がしばしば活用されているが、機器を持ち歩いての作業が難しい現場も少なくない。そのような現場の課題をAR(拡張現実)の仕組みで解決するソリューションがARmKeypad(アームキーパッド)だ。ICT機器の保守・修理の現場における実証実験から、このソリューションの可能性を探る。 腕をキーパッドにするARシステム 眼鏡型のウェアラブル端末「スマートグラス」を掛け、左腕にスマートウォッチを装着する。すると、腕に仮想のキーパッドが表示され、キー操作での情報入力が可能になる──。そんなSF映画のワンシーンのような場面が実現しつつある。システムの名前は「ARmKeypad」。ネーミング
「Magic Leap One」ついにデザインが公開 眼鏡型のARデバイス 米Magic Leap社は、開発中のARデバイスMagic Leap Oneを公式サイトで公開しました。これまで巨額の資金調達を行いながらも謎に包まれていたデバイスのデザインが明らかになりました。Magic Leapは「新たなコンピューティング・プラットフォーム」だとして開発者向けの提供を2018年に開始します。 Magic Leap OneはMagic Leap社の最初の製品となります。Magic Leapはこれまでグーグルやアリババなどから総額19億ドル(約2,100億円)以上の資金を調達しながらもその詳細が不明であり、謎のARスタートアップとしてしばしば話題となっていました。 公開されたMagic Leap OneはCreators Edition(クリエイター版)ということでいわゆる開発者向けのものとなり、
最近、投資家の友人たちから「Magic Leapについて、何か情報持ってない?」と聞かれることが増えてきた。Magic Leapとは、ミックス・リアリティ(MR)と呼ばれる新領域の技術で注目を集めている米フロリダ州のベンチャー企業だ。 ミックス・リアリティとは、リアルな空間にバーチャルな物体を映し出す技術。いろいろ説明するよりも、Magic Leapが作成した以下の動画を見ていただくのが一番速いだろう。 確かにすごい動画だが、なぜ私の友人の投資家たちがMagic Leapに注目するのか。それはこれまでに推定22億ドル(約2500億円)という巨額の資金を調達することに成功したからだ。まだ1つも製品を世に出していない企業なのに、フィナンシャル・タイムズ紙によると推定時価総額は45億ドル(約5000億円)なのだとか。 しかも出資企業に名を連ねているのは、Google Ventures、Qualc
仮想現実は2016年のトレンドだが、その先に広がるのはますます不思議な世界だ。複合現実(MR)という新しい世界に挑戦する大きな謎に包まれた企業Magic Leapの取り組みは、人々に未来の可能性を体験してもらうという点において、Microsoftの「HoloLens」による取り組みのような、実現間近な気配がまったく感じられない。しかし、同社が公開する動画の内容は確かにクールだ。 WiredがMagic Leapの可能性を掘り下げた記事を掲載する一方で、新しい動画が米国時間4月19日、YouTubeに投稿された。Magic Leapのこれまでの動画には、オフィスでレーザーゲームをしたり太陽系が現れたりするものがあったが、「A New Morning」(新しい朝)という今回の動画は、複合現実の未来における典型的な1日の始まりを示すものだ(おそらく)。 つまり、デスクから飛び出すメッセージやグラ
Home » ARヘッドセットMeta 2のレンズ越しの映像が公開、ライバル機HololensやMagic Leapとの相違点とは ARヘッドセットMeta 2のレンズ越しの映像が公開、ライバル機HololensやMagic Leapとの相違点とは 米企業のMeta社が開発するARヘッドセット『Meta 2』をレンズ越しに覗いた光景を、iPhone6sで撮影した映像が公開。同じ現実に色々なものを投影するくAR/MRデバイスであるHoloLens(Microsoft社)、Magic Leap(Magic Leap社)との各所における相違点が明らかになりました。 https://www.youtube.com/watch?v=2egoNJNpZKU VR元年と言われるように、最近ではVRが広く認知されつつある一方、AR技術はその要求される技術レベルの高さ故に、一般的に発売される水準に達するには
キヤノンは、同社が発売するユーザーの目の前にある現実の映像とデジタルデータをリアルタイムに融合するMRシステム「MREAL」の新製品として、手持ち型のディスプレイを搭載する「MR ハンドヘルドディスプレイ MREAL HH-A1」を12月中旬より発売(価格はオープン価格)すると発表した。これに先立ち、MREALについての記者説明会および製品体験会が開催されたので、今回は体験会の様子をレポートする。 そもそも「MR(Mixed Reality)」とは、キヤノンが独自に開発したヴァーチャル・リアルティ技術で、現実と仮想を違和感なく融合させることを目的としている。「MREAL」は、MRの技術を利用し、対応機器を装着したユーザーの目の前にある現実の空間にデジタルデータ上の物体(モックアップなど)を表示し、あたかも"実際にそこに在る"かのごとく見せるソリューションツールとなる。 MREALの技術を搭
米CNET編集部注:本稿はRussell Horowitz氏が寄稿したものだ。記事の最後にHorowitz氏の経歴を掲載している。 Volkswagenが「Beetle」の2012年モデルの拡張現実(AR)キャンペーンを開始したとき、筆者はそのクールな要素に惹き付けられてしまった。それは認めなければならない。 画面上に広告文が光り、車内を撮影した魅力的な写真の数々が間隔を置いて表示される。 「思いも寄らない形でBeetleを発表するのは当然のことだった」 もっと詳しく聞かせてほしい! 「広告は自動車と同じくらい印象的なものでなければならない」 その通り! そして、以下の指示が表示される。 「携帯電話かタブレットを手にとって、ARアプリをダウンロードしてほしい」 これはいったい、どういうことだ? ご想像のとおり、筆者はこの指示を全く実行しなかった。Volkswagenの拡張現実アプリもダウン
AR(拡張現実)の技術を使って、カメラに映ったものの姿を変える……というのはずいぶん前から使われているテクニックですが(自分の姿がプリキュアになるデジタルサイネージ、とかいろいろありました)、もうひと捻り加えるとこんな楽しい作品になるということで。BMWがニューヨーク六番街に設置した「未来が映る」ショーウィンドウです: 映像をご覧になれば一目瞭然だと思いますが、ショーウィンドウに映る六番街の光景の中に、何やら未来的なクルマが混ざっています。実はこれ、BMWのiシリーズのPR用に設置されたもので、登場するクルマは同社のEVであるi3とi8。写し出されている光景自体はリアルタイムで、現実に横切っているクルマの動きを分析し、それに合うようにクルマの映像を重ね合わせています。ですがたまたま横切った人は、鏡写しになっているはずの街の光景の中に、見たこともないクルマが走っていてビックリしたことでしょう
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