初学者がTypeScriptを始めようとするのなら、おそらくはどこかしらの解説記事をみることになるだろう。ところがTypeScriptは迷宮の入り口なのである。知らずに進めば、GPSもコンパスも役に立たない永劫の樹海を彷徨うことになるだろう。 まずは入り口でこう問われることになる 『おぬしの進むべき道は、前か後ろか?』 大抵の人間はこう答えるだろう。 「もちろん前に進む、そのために来たのだ!」 その答えに対して、再び問われる。 『ふむ、まあ良いだろう。では次の問いだ。おぬしは環境を重んじるか?』 大半の人間にはその意味が分からない。しかし分からないままこう答える。 「環境は良い方がいいなぁ」 気がついたらフロントエンドでエコシステムをぶん回して、わけも分からずWebPackを設定する結果となる。この時点で、TypeScriptをまともに動かすための設定地獄が始まるのだ。 初学者がTypeS