0.はじめに 1.インターネットでは価値観が同じ人同士が集まりやすい 2.理想的議論とネットでの「議論」の違い 3.ネットでの「議論」 【次回記事&関連記事】 【雑なネットの議論の論点を整理した記事】 【参考文献】 0.はじめに 今回の記事は、ネットで行われている「議論」の現状に対する違和感を私なりにまとめる事を目的としている。ネットの「議論」のいくつかは、話が噛み合うことのないまま、お互いがそれぞれ勝手に「勝利宣言」をして終了することがままある。 それにもかかわらず、ネットの「議論」は、現実の人間関係から解放された公正な議論であるという意見が散見される(「現実では言いにくいい事もネットなら言える」「現実ではタブーな話題にも、ネットなら切り込める」という意見を見たことはないだろうか)。 私は、この手の意見に賛成できない。 これは勿論外野から見た時の意見で、実際にその「議論」に参加したのなら
0.議論ゲームという地獄~前回記事参照~ 1.「常識を疑え」という標語の危うさ 2.無視するという戦術 0.議論ゲームという地獄~前回記事参照~ 前回までの記事では、ネットの議論は公正な議論というよりも、社会的弱者・マイノリティ側が圧倒的に不利な議論ゲームになってしまう事について説明した。社会的弱者、マイノリティ側で議論を行おうとすると、どのような選択をしても地獄が待ち受けているという構造が存在する。 tatsumi-kyotaro.hatenablog.com tatsumi-kyotaro.hatenablog.com 今回の記事は、圧倒的不利な状況でもなんとか善戦する方法はないか、という疑問からスタートしよう。 前回までの議論ゲームの構造の説明を受けて、いくつか対抗策を思いついた人がいるかもしれない。 たとえば、議論ゲームで質問者側に立てばいいというものだ。前回の記事では、議論ゲーム
かきのき @kinomi147 私は元父から性虐待を受けながら育った。 その性虐待に使われていたのが、幼稚園児くらいの子どもを性対象とした18禁のエロ本だった。 「ほら、この子も○○(私)と同じ歳くらいなのにこんな事もしているよ」と言いながらそのエロ本を見せられていた。見て読まないと殴られていた。 2018-02-28 00:32:45 かきのき @kinomi147 元父は「普通の子は皆こういうことをどこの家庭でもしているんだぞ。このままだとお前だけ知らないから仲間外れにされちゃうなぁ」などと言っていた。 私は元父に反論した 「でも○○ちゃんからそんな事聞いたことないし、ここにフィクションって書いてあるよ!フィクションって嘘って事でしょ?」 2018-02-28 00:43:51 かきのき @kinomi147 すると元父は 「じゃあその嘘は、どこが嘘だか書いてあるか?フィクションって言
樹木、あるいは木材の世界で、針葉樹(材)と広葉樹(材)の違いは何かと聞かれたら、何と答えられるだろうか。 実は、某セミナーに参加して演者から驚愕の真実?を聞かされた。 「針葉樹と広葉樹は、まったく別の生き物」「広葉樹は草に近い」 一般的には、葉の先がとがり細いのが針葉樹、扁平な形の葉が広葉樹と区別するだろう。(イチョウなど平たい葉を持つ針葉樹もあるが。)幹は、針葉樹が比較的まっすぐ伸びるのに対し、広葉樹は曲がりくねったり枝分かれしていることが多い。 外見だけではない。針葉樹の組織は90%以上が仮道管で占められて、細胞の構成は非常に単純、配列も整然としている。そして材質は柔らかめ。だから木材関係者は針葉樹のことをソフトウッドと呼ぶ。一方、広葉樹の組織は複雑で、細胞の種類も多いうえに機能も分業・専門化している。水分の通り道は主に道管が担い、木を支えるのは主に木部繊維だ。複雑な分、多様な性質を持
芦原英幸正伝 作者: 小島一志,小島大志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/12/20メディア: 単行本この商品を含むブログ (9件) を見る生前、ただ一人だけ取材を許された著者による�魂の評伝�完成! 著者との10年に及ぶ濃密なる交流と、膨大な関係者の証言により、50歳の若さで逝った伝説の天才空手家の実像がくっきりと浮かび上がる。大山倍達が震え上がった最後の支部長会議、拳銃の刺客返り討ち事件、正道会館によるクーデターの真相他。誰よりも強く、破天荒で、そして優しかった天才の真の姿が、ついに描き出された! この本が、芦原会館とトラブルになったのだが、そのへんの和解はいろいろあって成立し(同書参照)、今回の発売となった。 芦原英幸伝 我が父、その魂 作者: 芦原英典,小島一志出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/03メディア: 単行本 クリック: 36回この商品を含むブログ
「この選挙で、ネット右翼は終わり新たに「ネット左翼」が生まれた/【緊急対談】不毛な左右対立は加速する (古谷 経衡,辻田 真佐憲)」に関連して。 ネット右翼(以下、ネトウヨ)の実像については、古谷説とは違った認識を持っています。 ネトウヨは、基本的に三世代に分けるべきで、第一世代がネット黎明期の前世紀末~今世紀初頭に現れたネット上の右翼的言説を流布した世代、第二世代がネット拡大期の2000年代に増えたネット上の右翼的言説を共有し消費した世代、第三世代がネット普及された現代(2010年代)にネット上の右翼的空気で育った世代です。 古谷説での「ネット右翼」に合致するのは、第二世代です。 各世代の特徴 第一世代は右翼的主張に傾倒し、強い使命感からネット上での右翼的言説を広めていった世代です。この世代のネット言説の特徴は“ソース主義”です。彼らは自らの右翼的主張を正当化するための根拠を重視し、様々
僕はもう20年くらいインターネットに触れているんだけど元来集団への帰属意識が薄いもんで俺は俺、他人は他人と思ってやっていたのだけれど、ブログで頓珍漢なことを言っていたフリーアナウンサーがそれが原因でテレビ番組を降板させられたというニュースを聞いていわゆるネットスラングでいうところの「大勝利」という感覚を生まれて初めて覚えたので、「俺はこの件にけっこうよっぽど怒ってたんだなぁ」ってことと「年取ったんだな俺、気をつけよう」ってことを同時に思った。 それで、頓珍漢な人は頓珍漢なのでまぁいいとして「言い方は悪かったが考え方としては間違ってない、一理ある」みたいな評価を一定数見かけて、それに対してなんだかなぁと思っていた。 先日、「私たちは複雑さに耐えて生きていかなければならない」というタイトルのブログを書いたのだけど*1つまりはそういうことで、結局世の中のたいていの炎上・失言・暴走した正義ってのは
HANA子とみすずの名言bot @hanacoo1 私は断言してもよいが、中立を保つことはあまり有効な選択ではないと思う。 (中略) 中立でいると勝者にとっては敵になるだけでなく、敗者にとっても助けてくれなかったということで敵視されるのがオチなのだ。 ──ニコロ・マキアヴェッリ 2016-03-11 07:03:01 淡酒@不真面目な肉球新党員 @fugakusya 【定期】 ある意味、ネトウヨよりもタチが悪いのは自称中立とか、冷笑系だと思うんです。 特に自分が中立だと思っているのはヤバいと思います。自分の偏見や思想に自覚的でないから。 「中立は善」という価値観も立派な「偏り」では? 2016-03-10 12:48:39
歴史学を学ぶ大切さを伝えるブログ 歴史学は本来、世界主義やその調和の為に存在します。一国主義に留まりその為の単なる道具としてしか歴史学を見れないようでは歴史は歴史ではなくなります。本ブログはそれを踏まえた上で、歴史家としての正しい姿勢を伝える事です。 最近、識者からのブログ引用の記事が多いですが、今回も伊藤先生の興味深い記事から得た日本のネットにおける「嘲笑文化」を考えてみたいと思います。 その筆頭として「ワロタ文化」なるものと書き換えまして、先生の記事によると2014-06-05 の新聞記事のローカルネタで、タレントのフィフィ氏の家族の方々がとある市民プールに来られまして、監視員の人がそれを見て「うちのプールのお客さんにフィフィの父親がいてわろた」として、プールに来ていた父親を撮影、ツイッターにその写真とともにネットに公開しました。 はっきり申しまして馬鹿らしいかぎりですが、先生も大変に
最近、ヨーグルトの健康効果を発端とした『腸内フローラ』『腸内環境』『乳酸菌』が話題になっていますね。 腸内環境の改善に向けた活動は『菌活』なんて言われたりします。 これらの単語が色んなメディアで一人歩きしていますが… 皆さんはしっかりと説明できるでしょうか? さて、僕は前の会社で乳酸菌を研究していました。 乳酸菌を分析したり、うんこを調べたり、ヨーグルトと食物繊維を被験者に食べさせてみたり… 今は乳製品とは関係無い会社にいますが、毎日乳酸菌は摂取してますよ! 今回はヨーグルトの基礎から少し専門的なことまで…必要な知識だけをまとめました。 『乳製品』の魅力を伝えるべく、”食品メーカーの中の人”がそのエッセンスを簡単に解説していきます! 1.腸内フローラとは 『菌叢(きんそう)』って何?腸内フローラ…日本語に直すと『腸内細菌叢』です。 『菌叢(きんそう)』と読みます。 (就活の研究発表で毎回説
なつめ @na2me321 茨城の炎上話で「ご意見お聞かせください」と書いた新聞記者のツイにぶら下がってるリプで、「公的サポートが十分に行き渡らない中、弱者への中傷が蔓延している現状に危惧を感じる」的なツイートした人に向かって、「でも生活保護もらって毎日呑んだくれてるシングルマザー知ってますよ」という、→ 2015-11-19 22:52:24 なつめ @na2me321 . →(承前)クソリプの王道テンプレを投げてよこす奴がいて、「本当に必要な人に援助が行き渡るように生活保護の不正受給を取り締まるべき」というこれまたクソコメの王道をやりとりして双方満足して終わる、という地獄が見られます。全力でげんなりしたい人にオススメ。 2015-11-19 22:56:06
ある会社の話をする。 そこの男性社員たちは威張った態度で乱暴な言葉遣いをし、女性を性的利用度の評価対象として扱わなければ、男性社員たちからとても男らしい陰湿な嫌がらせを受ける。 ちょっと言葉遣いを間違えたら…例えば、「やってらんねえよ」を「やってられないよ」と言ってしまったときは、「アハハ。“られない”だって!俺はオカマかい!」と即時自己ツッコミをしてごまかす。 常に自他への相互監視が行われ、言葉や態度で、その性イデオロギーの信奉を表明することが徹底していなければ、排斥対象となる。 一人称は「俺」でなければならない。対外的に場合によっては「私」を使う者はいるが、社内での会話に間違って使ってはならない。 それほど男ぶっていない男性社員がいたら、大多数の過剰に男ぶった男性社員たちが、口を揃えて「協調性がない。勤務態度が悪い」と評価し、辞職に追い込まれる。 そうして、その会社に勤めている男性社員
こんばんは、おときた駿@ブロガー都議会議員(北区選出)です。 本日はAMがオンラインサロンの勉強会、午後が政党主催の政治塾と、 座学が中心の日曜日となりました。安息日どこいった。 オンラインサロン勉強会のゲスト講師は、 気鋭の若手歴史学者の呉座勇一さん。私の海城高校の先輩にもあたります。 (在学中は面識ありませんでしたが…) 「政治の勉強会なのに、歴史学者??」 と思う方もいるかもしれませんが、 政治を語る上で歴史を学ぶことは欠かせませんし、 実際にこれが本当に面白かった!!びっくりマーク2つ付けちゃうくらい。 「歴史から見る日本的革命とは?」 をテーマに講演・ディスカッションをしていただいたのですが、 その中で一つフォーカスされたのが「焼け跡リセット論」。 これは、社会変革を成し遂げるためにはいったんすべてが崩壊して、 ゼロリセットをしてやり直す方が手っ取り早い、という理論です。 もちろ
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