セイント・ヴィンセントは次のように語っている。「『スケアリー・モンスターズ』に収録されている“It’s No Game (Part 1)”は私のお気に入り。深く親しみが持てて、それでいて陰のある曲を作る彼の才能を良く示していると思う。ロバート・フリップの、一筋縄ではいかないようなギターも大好き。気持ち悪いけど、大好きなのよね」 39位 “Wild Is The Wind”(1976) デヴィッド・ボウイはアルバム『ピンナップス』の中で、自分がひいきにしている前世代のバンドの楽曲をカヴァーし、彼らへの敬意を表している。その3年後に発表された“Wild Is The Wind”は元々、ジョニー・マティスとニーナ・シモンによって歌われていた曲だ。『ピンナップス』は、『ジギー・スターダスト』のイメージとの決別をした作品であった。デヴィッド・ボウイの手にかかれば、この魅力的で繊細な楽曲は1本の枝に絡