「三浦大知、天皇陛下ご在位30年式典で記念演奏」というニュースがありました。「天皇陛下が初めての沖縄訪問を経た思いをお詠みになった御歌に皇后陛下が曲を添えられた"歌声の響"を披露する」そうです。政治的および芸能界的な観点では大変感慨深いものがありますが、ここでは、私の専門の知財の話に持っていこうと思います。 今回に限らず、皇族の方が作詞・作曲をされて、その作品が公に演奏されたり、CD化されることは、十分あり得るわけですが、その場合の著作権処理はどうなるのでしょうか? JASRACの作品データベースJ-WIDで調べてみると、今回、三浦さんが歌う作品(天皇陛下作詞、皇后陛下作曲)「歌声の響」の登録はありません。一方、同じ式典で、ソプラノ歌手の鮫島有美子さんが唄う皇后陛下がご作曲された子守歌「おもひ子」については、J-WIDにちゃんとエントリーがあります。おそらくは、作品がCD化されるとその時に