『機動警察パトレイバー』は20世紀末の東京を舞台に、警視庁・特車二課第2小隊の活躍を描くロボットアニメの名作だ。OVA版を皮切りに、押井守監督の代表作も言える二本の劇場版、そしてサンライズ制作のテレビ版、さらに週刊少年サンデー連載の長編コミック版など、メディアミックスプロジェクトの先駆けとして様々な媒体で展開し、多くのファンを生み出してきた。 それから四半世紀を経た2013年、新たに実写版プロジェクトとして『THE NEXT GENERATION パトレイバー』が発表され、昨年から全7章にわたる中編シリーズを続々リリース。特車二課の伝統を受け継ぐ、似て非なる三代目の隊員たちの物語というヒネリを加えることで、アニメやマンガの実写化の壁を飛び越える快作が誕生した。 その完結編となる劇場版が5月1日より全国公開中の『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』だ。押井守監督の
日本映画・洋画を問わず、ネタバレ・あらすじを交えて感想(レビュー、 批評、 解説…?)を語りながら、映画の魅力を再発見していきましょう。ラストを明かすことも。 【ネタバレ注意】 「演出家としてはB級です」押井守監督はみずからこう述べている。「演出という部分で僕よりはるかにうまい監督なんかいっぱいいるんです。僕の演出はどちらかと言ったらゴツゴツしてるし、なめらかじゃない。手つきが硬いというかさ、だから演出家としてはたいしたことないんだよ。役者の扱いもそんなにうまいわけじゃないし。」 同時に、監督としては特A級を自認している。 「企画を成立させたりとか、映画を映画として成立させるということに関してはたぶん五指に入ると言ってもいい、と思ってるよ。本当は正直に言えば一番うまいと思ってるんだけどさ。」 本人がこう云うのだから、押井監督の作品に対して演出がどうの、役者の扱いがどうのと書いても仕方がない
最後の一話を見る前に、見返したついでにテキストを書いておこうのその2 前回のつづき。 あまり情報を入れず見ているので、殆どの情報は映像からのみ。役者の名前とかには明るくないのでその場でググって記述している。 上から目線な感じになりがちだが、業界違いだし一ファンがあーだこーだテキスト書いてるだけ。 下から目線で書くと読むのがうっとおしい文章になるから、そこは勘弁で。 ■エピソード7 タイムドカン 爆弾魔が特車2課に爆弾を仕掛ける話。 これもまた、初期OVAで似たようなのをやったような、似てないようなだ。 ベタな爆弾魔話を、特車2課のメンツを川原でピクニックさせる原因として使って、安定のドタバタ。 警察組織に爆弾が仕掛けられたとして、どう対処するかという最低限のリアリティラインを無視した展開なので、基本的な話の流れに突っ込みを入れるだけ無駄な感じ。 そういえばパトレイバー全く活躍しませんな。
見てきたので感想を書く。 レイトショーで俺を含め観客5人。足投げ出し放題。 ネタバレ全開で書くので、未視聴の方は回れ右してください。 えらそうな書き方になっていて、われながら上から目線だなと思いますが、これ下から目線で書くと読むほうもウザイと思うので、所詮ファンの一感想として読み飛ばしてもらえれば幸いです。 ■あらすじ 劇場アニメパトレイバー2(1993)の世界観と物語を引き継ぐ実写長編。 かつて日本で武装蜂起し首都圏を戦争状態にした、柘植行人のシンパがまた武装蜂起を引き起こし、特車2課がこれにあたる。 同じことの繰り返しである為、プロセスなどはざっくりと削られている。 今回は、光学ステルスヘリを用いた小規模テロとなる。 ■3行感想 『雑な映画だなぁ』 『絵はいいし、面白いトコロは面白いんだけど』 『さすがに焼き直しとアラが目立つなぁ』 ■俺が求めたものと得られたもの ・1本の映画として成
映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」の大ヒット御礼舞台あいさつに登場した(左から)押井守監督、筧利夫さん、真野恵里菜さん 現在公開中の映画「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」(押井守監督)の未公開カットを加えたディレクターズカット版が10月10日に公開されることが、9日明らかになった。同日、東京都内で行われた舞台あいさつで発表されたもので、押井監督は「だいたい映画っていうのは、完成すると、(シーンを)切れとか切らないとか、監督とプロデューサーの間でもめるんですけど、今回もいろいろありまして。お互いの顔を立てようってことで、二つのバージョンを作りました」と明かした。
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』を観てきた。押井守の実写映画と言えば数々の大事故作品があるけど、『首都決戦』はそのような事故作品ではなかったので一安心した。 そして予想通りというか情報通りというか『機動警察パトレイバー 2 the Movie(以下P2)』の実写版だった。 P2で何故主人公たちはヘルハウンドと戦わないのか? 『P2』といえば、今年のアニメ映画ベストテン:結果発表 - 男の魂に火をつけろ!の企画であらゆるアニメを押しのけて2位になった映画。そして『P2』で有名なシーンといえば、10分近くも繰り広げられる戦闘ヘリ(ヘルハウンド)による東京襲撃シーンだ。このシーンにはものすごい特徴がある。主人公たちがヘルハウンドと戦わない。それ以前にヘルハウンドとの絡みすらほとんどない。何故なら戦闘ヘリ:ヘルハウンドは神が与えた罰だから。神の罰と戦うことはできな
押井守の実写映画なのに人に勧められる(笑)。 メカありアクションあり哲学あり。今までのTNGパトレイバーと、映画版2を見ていること前提の映画だけどきちんと面白い。キャラクターは今までのTNGパトレイバーですっかり立ってるし、最終話で語られた遺産の正体もなるほど。 すっかりレギュラーになった公安の警部補が現場まで来て大活躍するのはファンサービスもあるんだろうな。経緯こそ違うもののあの名台詞「私に触るな」も健在。BGMも含めて劇場版2を見た人は受けるかも。 隊長の虫のいい算段の突入シーンもアクションシーンを増量するためだけである訳じゃなくてきちんと伏線になっているのはいい。イングラムのリボルバーカノンの通常弾が散弾で飛び散るけど威力はさほどでもないという描写がラストで生きてくる。ヘリコプターが弱い攻撃でもダメージを受けるという描写と相まって説得力があります。弾道があれだけ広がるのなら手動照準で
テレビ×映画連動一大プロジェクト 押井守総監督に聞く(下) 「もし15年前なら、やりたくてもできなかったプロジェクト。でも、やれない間にどれだけ準備できていたかが重要なんですよ…」。人気アニメ「機動警察パトレイバー」で監督を務め、それから約25年後に実写版「THE NEXT GENERATION パトレイバー」のプロジェクトを手掛けた押井守総監督は言う。シリーズを締めくくる長編劇場版「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」が公開中だ。(戸津井康之) アニメと実写の間で アニメ監督として頭角を現し、大作アニメ「イノセンス」で、2004年のカンヌ国際映画祭コンペ部門に日本アニメが初ノミネートされ、世界から注目を浴びた。もし、カンヌ史上初のアニメ監督によるグランプリ受賞が実現していたら、アニメ製作から離れることはなく、パトレイバーの実写化はなかったかもしれない。 一昨年
テレビ×映画連動一大プロジェクト 押井守総監督に聞く(中) 「フルスケール(原寸大)のイングラムを製作することが実写化するうえでの条件…」。1年以上をかけて、全国の劇場公開とスターチャンネルでのテレビ放送というメディアミックスで展開してきた人気アニメ「機動警察パトレイバー」の実写版「THE NEXT GENERATION パトレイバー」のプロジェクトは、この押井守監督が提示したこだわりをクリアし現実化していった。そしていよいよ5月1日、シリーズ最終章となる長編劇場版「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」が公開された。 (戸津井康之) 大迫力のフルスケール 「機動警察パトレイバー」の実写化で注目されたのは、人気の主力メカ「イングラム」が、どんな形で映像化されるかだった。 イングラムは、警視庁が犯罪対策のために導入した人型の大型ロボットで全長は約8メートル。 「アニ
テレビ×映画連動一大プロジェクト 押井守総監督に聞く(上) 昨年4月から1年以上にわたり、全国の映画館での上映とスターチャンネルでのドラマ放送という2本立てのメディアミックスで展開されてきた人気アニメ「機動警察パトレイバー」の実写版「THE NEXT GENERATION パトレイバー」が、いよいよフィナーレを迎える。「1話1話が完結し、独立していたが、すべてはこのエンディングに向かって製作されてきたのです」。アニメ界の重鎮、押井守総監督がシリーズの集大成として、こう自信を込める長編劇場版のタイトルは「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」。5月1日の封切りを前に、押井総監督が実写化に賭けた熱い思いや製作秘話を紹介したい。(戸津井康之) 実写版の威力 「もう次は実写化しか残っていない-と思っていました。時間はかかりましたが…」と話すと押井監督は苦笑した。 舞台は近
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』 - (C) 2015 HEADGEAR/「THE NEXT GENERATION -PATLABOR-」製作委員会 人気コミックやベストセラー小説が実写映画化されると、必ず噴出するのがキャスティングに対する賛否両論だ。押井守監督は、真野恵里菜を主演に迎えた実写版『パトレイバー』で大いなる実験を仕掛け、キャスト論争の必要性を問いかけている。 押井監督自身も演出や脚本を手がけてきた人気アニメ『機動警察パトレイバー』を、21世紀に実写化したのが、『THE NEXT GENERATION -PATLABOR-』だ。2週間限定のイベント上映を行うシリーズ全7章&長編映画で構成された、完全オリジナルの新作プロジェクト。2014年4月の第1章公開から、今年5月1日に全国で封切られる長編映画『THE NEXT GENERATION パトレ
押井守監督といえば、『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『機動警察パトレイバー the Movie』そして『機動警察パトレイバー 2 the Movie』(以下、パト2)といった作品が真っ先に挙がるが、多数の実写映画も監督している。だがそれらは熱心な押井ファン以外にはあまり語られることがない。 見る人を選ぶというか、趣味と思想に走り過ぎというか、とにかくその1本だけを見て監督の言わんとすることを読みとるのは難しい映画だ。押井監督の実写映画に対してファンが持つ期待感総量の約半分はこうした「わからなさ」の価値ではないだろうか。あの『パトレイバー』が実写化されると聞いた時も、そう思ったファンは少なくないだろう。 しかしフタを開けてみれば、趣味と思想が随所に色濃く出ながらも、エンターテインメントとしてしっかり面白く、オールドファンへのサービスもあり、その上で"実写のパトレイバー
映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』予告編 - YouTube 「THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦」を観てきました。 ネタバレありでガッツリ記事は書きますが、まずその前にこの映画の見るべきポイントに関して記事を一つ書いてみたいというのが以下。 ※観終わった方はこちらをどうぞ↓azanaerunawano5to4.hatenablog.com 1.女の戦い 押井作品においては、まず女性。 今回の場合はまず太田莉菜演じるカーシャ。 テロリストと一戦交えるにしろ、まともに戦えるのはカーシャしかいませんし男性陣は全てガラクタ。 ですので戦闘シーンでカーシャが超絶活躍します。 ミラ・ジョボヴィッチ的な感じっていうか。。次いで高島礼子扮する公安の高畑彗。 そして真野恵里菜扮する泉野明。 普通、タイトルになっているロボットの搭乗者は主人公で
どこぞの有名悪質まとめサイトに「パトレイバー首都決戦が大爆死www」みたいなクズまとめ記事が出来上がってて、さすが「恣意的に煽るまとめ好きだよねー」と。 いやー、そんなもんわかってたと思うんだが。 だって押井守作品が当たるわけない。 企画段階でわかってたことなのに何を今さら……アホか。 個人的には動くレイバーが見れただけで充分満足なわけですが。 興行収入ガー、という人のために過去を振り返ってみる。 ※当たり前のことしか書いてない 【スポンサーリンク】 まず過去の押井作品を振り返るとどんな感じか 公開年 タイトル 興行収入(推定) 2001 アヴァロン 6億 2004 イノセンス 12億 2008 スカイクロラ 7億 ……まぁ、どれもこれも大概が興行収入は爆死してる。 パトレイバー2だって今は評価されてるけど公開当時は「ほへ?何これ?」って言われてた。 イノセンスにしろ20億かかってる。 こ
※映画を観た人用のネタバレあり記事です ※長いですが、まぁGWなんで ※まだ見ていない方はこちらの記事を先にどうぞ↓azanaerunawano5to4.hatenablog.com 映画「首都決戦」を読み込んでみた。 以下は、あくまで個人的見解です。 押井守は今回の実写映画について 長編を製作するにあたり、押井監督は「コンセプトは考え直さないといけない」と思い、「パト2」が公開された93年と現在で「何が変わったか?」を考えたという。「パト2」の柘植は、東南アジア某国で、PKO部隊として派遣された際、発砲許可が得られず、ゲリラ部隊に仲間を殺されてしまったという過去があり、東京を“戦争状態”にしようとした。押井監督は「時代が変わった。今、日本でクーデターが起きることにリアリティーがない。今の時代は、テロリストはよく分からないもの。正義のためなのか? 多分違うと思う。よく分からないことを表現す
『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』をみました。TNGは今までスルーしていたのですが、パト2を想起させる本作は見てみたいという気持ちがあってですね。現在gyaoで無料公開されている総集編と7章のみ視聴した状態で見に行きました。結果として、今までのTNGはともかくパト2だけ見ておけばお話は理解できるという親切設計で助かりました。以下で簡単に感想を。ネタバレを含みますのでご容赦を。 東京の幽霊たち すでに人型作業機械、レイバー産業が衰退した現代。そんな中で、かつてレイバー犯罪を取り締まるために設立された警視庁警備部特科車両二課、通称特車二課も、その存在の意義を危ぶまれていたものの、とにかく事件を解決したりしなかったりしていたのであった、というのがTNGシリーズの舞台設定。 そのような状況下で、かつて首都を非常事態に陥れた柘植行人のシンパが、10年以上の時を経て再び
人気アニメが実写化される際、ファン最大の関心事は、やはりキャスティングに尽きる。『機動警察パトレイバー』の実写化プロジェクト『THE NEXT GENERATION(以下TNG) パトレイバー』で、原作の主役・泉 野明(いずみのあ)を連想させるキャラクター・泉野 明(いずみのあきら)役に抜てきされたのが、女優の真野恵里菜だ。 映画『THE NEXT GENERATION パトレイバー 首都決戦』より プレッシャーのかかる役どころながら、野明とは違う、しかしながら野明に通じるなにかをもった"人間"として、見事に明を劇中に存在させることに成功したように思われる。 アイドルグループ・モーニング娘。らが所属するハロー!プロジェクトから、アイドルとしてデビューした真野。2013年2月の卒業後は、役者業を中心にキャリアを積み重ねてきた。今年は『TNG パトレイバー』に続き、園子温監督の『新宿スワン』(
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