複数の不動産屋が軒を連ねる北京中心部。平日も大勢の人でにぎわっていた=北京市内で2016年4月14日、赤間清広撮影 【北京・赤間清広】15日発表された中国の1〜3月期国内総生産(GDP)は7年ぶりの低水準に沈んだ。特に製造業に依存する地方では厳しい状況が続く。都市部の堅調さも政策効果頼みで、中国経済はもろさを抱えている。 「我々は生きていかなければならない」。中国東北部に位置する黒竜江省。3月中旬、数千人もの炭鉱労働者が未払い賃金の支払いを求め、大規模なデモを繰り広げた。中国の国会に当たる全国人民代表大会(全人代)で、同省の陸昊(りく・こう) 省長が「賃金未払いなどない」と発言。これが賃金の未払いに苦しんできた労働者の怒りを買った。 豊富な天然資源と鉄鋼など有力な大手製造業を有し、中国の高成長のけん引役を担ってきた中国東北部。しかし、国内経済の減速が始まると、世界有数の生産設備は一転して「