世間ではどうやら河本準一氏に対するバッシングが進行しているようだ。「ようだ」と書いてしまうのは、私はそういう河本バッシングの気配を全くと言っていいほど感じないからである。実際、私の Twitter のタイムラインを見ていても今回の件に関しては片山さつき氏をバッシングする意見ばかりが溢れている。だからたまに2ちゃんねるのまとめサイトで河本バッシングを目にすると、これは現実に起こっていることなのか? 自分はパラレルワールドに迷い込んだのではないか? と思ってしまう。森健氏の『インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?―情報化がもたらした「リスクヘッジ社会」の行方』という本で、将来的には私たちは自分の見たいものしか見えなくなってしまう陥穽に陥るという指摘が為されていたのを思い出す。私たちは例えば Amazon や Google に入力した個人情報を元にで「自分におすすめ」のものを与えられることに慣