ゲバ字とは「当時、大量のビラを作成するのに謄写版が使われていた。そのため、筆跡で身元が割れてしまう可能性があり、公安警察や敵対党派の追及をかわすために開発されたものといわれている。ビラの他に立て看板や党派のロゴとしても使われた。それとは別に、戦前の無産政党や共産党が使っていた書体からきているという説もある」ということで、ある特定の物騒かもしれない目的や活動などに使われるあの文字ですが、それが簡単に作れるフォントが配布されています。 moyu at himote.org - ゲバ文字フォント http://gebamoji.org/~moyu/archive/economist.htm 用意されている文字の見本はこんな感じ 漢字になってくると一気にそれらしくなってきます で、なぜか用意されている文字の中に「萌」があるのが不思議です。 なお、配布元サイトには以下のように書かれています。 ゲバ文
日本再生の切り札か、それとも・・・橋下徹とこの時代---我々はどう考えるべきなのか 劇薬は口に苦し周囲は必ず二分される 橋下徹の「敵と、味方」 変革者の前には必ず敵が立ちはだかる。官僚機構、電力ムラ、大政党。国家の全身に回った毒を除くには、強烈な薬が必要だ。たとえ血反吐を吐きそうな味でも、飲み込んで初めて、再生への道が開ける。 橋下徹という劇薬が、いま激しく化学反応を起こし、この国の業病を焼き尽くそうとしている。 「批判をしてきた相手には100倍返しする」 そんなことを平然と言い放つ人間の周囲は、当たり前だが敵だらけ。それでも橋下氏が攻撃的な姿勢を崩すことはない。批判者に対しては、記者会見のネット中継やツイッターを駆使して、「バカ学者」「似非インテリ」などと徹底糾弾し、全日本的に晒し者にしてしまう。 このまま橋下氏が突き進めば、この国はもうすぐ、「橋下か、非橋下か」というたった二つの選択肢
うは、こりゃすごいや。 同期の一人が会場で「労働組合はあるんですか」と尋ねると、人材開発部の社員が即座に答えた。「うちにそんなものはないし、必要ありません。問題が起これば迷わず相談してください」。会場がざわめいた。 四年たった今も、ワタミグループに労働組合はない。「創業者の渡辺美樹氏は社員を家族と言ってはばからない。その思想が背景にある」と元幹部は説明する。だが、“娘”だった森さんの葬儀に渡辺氏の姿はなかった。 ワタミの法令順守担当の塚田武グループ長は「わが社は労使対等というより労使一体。問題があれば内部通報制度もあり、従業員の意見を集約する機能を十分果たしている」と話す。 過労社会 防げなかった死<上> 急成長ワタミ「労使一体」 「労」と「使」ってのは、本来的にはどうやったって利害が相いれない部分があるのです。でなければ、労働組合法とか労働関係調整法とかって法律は要らんわけです。これらの
世間ではどうやら河本準一氏に対するバッシングが進行しているようだ。「ようだ」と書いてしまうのは、私はそういう河本バッシングの気配を全くと言っていいほど感じないからである。実際、私の Twitter のタイムラインを見ていても今回の件に関しては片山さつき氏をバッシングする意見ばかりが溢れている。だからたまに2ちゃんねるのまとめサイトで河本バッシングを目にすると、これは現実に起こっていることなのか? 自分はパラレルワールドに迷い込んだのではないか? と思ってしまう。森健氏の『インターネットは「僕ら」を幸せにしたか?―情報化がもたらした「リスクヘッジ社会」の行方』という本で、将来的には私たちは自分の見たいものしか見えなくなってしまう陥穽に陥るという指摘が為されていたのを思い出す。私たちは例えば Amazon や Google に入力した個人情報を元にで「自分におすすめ」のものを与えられることに慣
米Amazon.comが日本で1980円の使い切りSIMカードを販売するとの一部報道に対し、Amazonが回線を使うと報じられた日本通信は5月28日、「当社提携サービスに関する報道がありましたが、当社が発表したものではございません」とコメントした。 日本経済新聞は同日付けで、Amazonが1枚当たり500Mバイトまでデータ通信できるSIMカードを1980円で販売すると報道。販売はAmazon上で行うという。Kindleには3G版があり、今夏にも国内投入する際に3G版の通信回線も提供することで日本市場で足がかりを築く考えという。 関連記事 維持費が無料「基本料0円SIM」、日本通信がヨドバシ限定で販売 月額基本料0円でドコモ3Gデータ通信を利用できるSIMカード「b-mobile 基本料0円SIM」を日本通信がヨドバシカメラ限定で販売する。
話題になっている日本の生活保護について、保護世帯統計を調べてみた。 2009年現在、被保護世帯数は127万世帯で、1965年に比べておよそ2倍である。特徴的なのは、この10年間増加していることである。特に高齢者世帯は1965年に比べて4倍になっている。高齢者が増加しているので、他の条件が変わらなければ生活保護を受給している高齢者も増えることは予測されることである。 全世帯数に対して生活保護を受給している割合である世帯保護率で見ると、これも大きな特徴がある(保護率の増加は貧困化が進んだと理解しても良いと思う)。全世帯での保護率は1996年頃まで減少したが、以降急増し、2009年現在2,65%である。保護率は世帯によって異なり、母子世帯は13,2%、高齢者世帯は5,9%、その他の世帯は1,6%であるが、どのグループの保護率もこの10年間で増加している。 1.保護世帯は各グループごとにその変化、
河本氏の生活保護問題はまだ続いているようであるが、特に週刊誌の記事は生活保護行政の問題と個人の問題を区別していない。今回の「事件」によって、生活保護行政の変化に弾みがつくものと思われるが、その議論は科学性、客観性にもとづいて行われなければならず、不必要に感情論、政治性を持ち込むべきではない。とりわけ今回の事件は週刊誌のスクープが発端であり、週刊誌の記事がどこまで正確であったか、私が言うまでもないと思う。一部の新聞では読者からの情報を載せているが、これも問題である。読者からの情報自体が問題なのではなく、その情報がどこまで正確かが不明なことである。場合によっては間違ったあるいは誤解した情報であることもある(一部の国会議員の無責任な発言も問題である)。 日本の生活保護行政は直接フォローしてないが、以前仕事上で関係者と話しをする機会があった。日本の生活保護行政はいくつかの問題がある。 1.経済的自
賃金の不平等は多くの先進国、とりわけ米国では大きな社会問題の一つになっている。米国では、賃金の不平等が1980年頃から急速に拡大した。同年時点で、男性大卒者の賃金の中央値は高卒者のおよそ1.1倍に過ぎなかったが、そこから急速に上昇し、2010年には1.6倍にも達している。ただ学歴間の賃金格差が進む一方、男女間の格差は大きく縮まった。男女の賃金の中央値を比較すると、80年頃までは女性は男性の60%の賃金しか得られていなかったが、女性の賃金はそこから急速に上昇し、2000年には男性の80%程度の賃金を得ているのである。 グラフから明らかなように、80年以降、学歴間賃金格差と女性の相対賃金は極めて似た動きを見せている。しかし、この両者の変動が一つの要因によって引き起こされてきたものなのか、異なる要因がたまたま同時期に作用したのかは必ずしも明らかではない。賃金は、様々な社会・経済的な要因が複雑に絡
親子間での扶養や援助の問題がいろいろ話題に登るようになった。伝統的な日本の価値観ではどうこう、と言われているが、基本的に「忠孝」というやつは弱者を保護せず、自由を増やさず、不幸を防止しない。 親子の絆は美しいが、親子をあまり強く関連付けないほうがいい。これは社会システム的にもそうだし、個人の意識としてもそうだ。個人を単位に考えたほうがずっと良い。 不幸の多くは人間関係、特に親子を引き離せないからこそ起きる。一番大きいと思うのが教育の問題だ。 99年に交通事故で3ヶ月近く入院したことがある。整形外科病棟というのは交通事故とヘルニアと老人が三大勢力で、交通事故はバイクが大部分。このため他の病棟に比べ平均年齢が低く、雰囲気も明るめだ。オレはそこで長期入院中の高校生に九九を教えたことをきっかけに、そういう家庭の教育問題を考え始めた。そして信じられないほどたくさんの家庭が、「知」というものとまったく
金融市場で円高圧力が再び高まっている。背景にはギリシャ情勢の先行きに暗雲が垂れ込めるなか、比較的安全な資産とされる円が買われていることがある。 日銀は2月14日、市場の予想を覆す形で、一段の金融緩和を実行した。資産買い入れの基金規模を10兆円積み増し、1%の物価上昇をめざす姿勢を明確にすると、金融市場では「バレンタイン緩和」と前向きに受け止められた。 日銀が思いを込めた通りに行き過ぎた円高の修正につながったが、その効果はわずか3ヶ月間で剥落。円はバレンタイン前の水準に戻り、円高の修正という淡い“恋”はあっさりと破局した。 そして日銀は5月22~23日、金融政策決定会合を開き、現状の金融緩和方針を維持した。市場の事前予想通りの結果になったにもかかわらず、円はドルとユーロに対してそろって上昇。23日の円相場は1ドル=79円台、1ユーロ=100円台となり、円を買い戻す動きが鮮明になった。日経平均
週刊誌のネタから自民党のニ議員(片山さつき、世耕弘成)が 突っ込んだことにより、吉本高収入芸人が大変なことになってます。 次長課長河本さん「甘かった」と謝罪 受給分は全額返還意向 http://sankei.jp.msn.com/life/news/120525/trd12052511330015-n1.htm 賛否両論あるようですが、 「あんなに金もらってるタレントの家族が生活保護を受けてるだと! 不正受給だ、ケシカラン!」 という意見が比較的マジョリティのようです。 実はこれ、社会保障の深遠な問題の一面ですので、 今日はココらへんについてなんか書きたいと思います。 様々な切り口はあるのですが、 ここでは大きく2つの問題を取り上げます。 1.あらゆる「基準」が曖昧 確かに民法で三親等以内の親族には扶養義務があるのですが、 この「扶養義務」というのがはっきりしておりません。 なんか年収がい
18歳の息子は中学1年のときに完全不登校になり、今まで“家”で生活しています。息子は、今の社会を作った大人たちを大変過激に憎んでいます。「こんな汚い社会に何故出て行かなければならないのか?」などと言います。息子は人生や世の中のことやメディアの報道等々で見知っていて、とても真剣に、真面目に話します。どの意見も論理的で一理あります。 今後、どのように導いたらよいのでしょうか?(母親・56歳) 机上の論理と実践が違うことをどうやって判らせるか? 不登校児童は、いまや“国民的課題”であり、どうやって“復学”あるいは“社会化”させるか、という問題ですが・・・。そもそも12~13歳で息子さんが「学校に行くのはイヤだ!」と言い出した時点では、まだ「子ども」で、それこそ多少暴れたって親のコントロールが効く状態だったのではないでしょうか?その頃、引きずってでも学校に連れていく大人(あなたご自身も含めて)が、
カナダにいたときも、ここNZでも、娘たちは平日は現地校に通い、土曜日に補習校に通っているので、国による学習内容の違いについて、いつも興味深く見ている。 補習校では日本の教科書を使っている。普段は市販の日本の教材も使って勉強している。 日本の教科書は私が子供のころに比べてカラフルになっていて楽しく学べるような工夫がされているのは分かるが、内容については基本的には昔と大差ないようだ。 そこで日本の教材には、どうしても疑問に思ってしまうことがある。 例えば、今娘が勉強している地図記号などそうだ。 http://www.schoolicons.com/ 学校で習って以来ほとんど使ったことがないのだが、これを現代において覚える意味がよく分からない。いっそGoogleMapの使い方を覚えたほうが意味がある気がするのだが、どうなのだろうか。 振り返ってみると、古文とか漢文とかもはなはだ疑問である。中身が
朝食を終えた後の午前8時。登校前に〈おはよう〉とあいさつすると、すぐに何人もが〈はるかぜちゃん、おはよう〉、〈今日もがんばってね〉と返事をくれる。大半は顔も名前も知らない相手で住んでいる場所もばらばら。インターネット上の短文投稿サイト「ツイッター」でのやりとりだ。 「はるかぜちゃん」とは横浜市の小学6年、春名風花ちゃん(11)。物心ついた時からネットを操る「デジタルネーティブ」と呼ばれる世代だ。子役としてドラマなどに出演しながら、ツイッターで自分の考えを積極的に発信している。 ツイッターは、1回140字以内という短さや文体の自由さが受けて今や世界中で人気。利用者は、読みたいと思う相手の文(つぶやき)を継続的に自由に読むこと(フォロー)ができる。 〈ついったはぼくのこころの世界なのです〉 風花ちゃんは、自分を「ぼく」、ツイッターを「ついった」と呼ぶ独特の文体を駆使。自作の顔文字を添え、自分ら
財務省は「今後は年間1兆円超のペースで、社会保障関連の歳出が増えていく。これを維持するには、消費税増税しかない」と、虚偽のレトリックを用いて消費税増税に邁進している。冗談ではない。年間1兆円超のペースで社会保障関連費用が増えていくならば、それを賄う方法は1つしかない。すなわち、経済成長だ。 日本国民は今こそ理解しなければならないわけだが、税収とは国民が稼いだ所得の合計である「名目GDP」から政府に分配される所得だ。原資が名目GDPである以上、経済成長を継続的に達成すれば、政府の税収は勝手に増えていく(いわゆる自然増収)。 しかも、現在の日本はデフレ不況の最中で、所得税を支払っていない失業者や、法人税をほとんど徴収されない赤字企業が増えている。 日本がデフレから脱却し、名目GDPが健全に拡大する成長路線に戻れば、失業者が雇用され、所得税を支払い始める。赤字企業も黒字転換し、法人税が徴収
わかっていないのは佐々木氏だけで、かばっている相手は十分承知している可能性のほうが高そうだそれがそうでもない。twitterとか見てて、私が尊敬してる、普段だったら情報の取捨選択がしっかりしててフォロワーの方でも数名、佐々木俊尚さんのstudygiftの論考について肯定的にRTしてるのを見て愕然としました。本当はこのあたりtogetterとかでまとめたほうがいいんだろうけど、そのフォロワーさんの名誉とか自分の身バレとかの問題で勘弁な。 さすがにFacebookのページを見てもらった後では「こりゃあかんわ」とおっしゃってましたがtwitterで見てる分には、「断片的にはまともなことを言っている」ように見えたそうです。そしてその人は私と違ってネット暇人ではないのでstudygiftのことなど知らなかった。だから、問題のことは知らないけれど、佐々木俊尚さんの言ってることは正しいんじゃないの?と思
10万オーバーフォロワーを持つ佐々木俊尚はピンポンダッシュを決めてだんまり 本田はファイティングポーズを取らず、受け流す。 バトルになりそうでならないやり取りも完結。結局、佐々木は自身のフォロワーに対するプライドを捨てられず、正しい行動を取るチャンスを逸してしまった。実に教訓の多いやり取りである。 しかし佐々木俊尚はヤクザだねぇ〜〜
↓この記事について、 佐々木 俊尚 - 先ほどTwitterに連投したStudygift問題についての論考です。以下、少し整理して転載しま... | Facebook ちょっと的を外していると思ったので一言書きます。で、私、不動産屋なので、不動産取引にたとえようと思います。 事故物件をそうと知らせないで売ったら いわゆる事故物件、たとえば自殺があったとかそういう物件を売る時には説明をして売るのが普通です。なぜかと言うと、大抵の人は自殺があった物件を嫌がるからです。 で、とある悪徳不動産屋が仲介に入って売主から買主に物件を引き渡してお金のやり取りも終わった後に、事故物件だったことが発覚したとしましょう。 悪い奴ですよね、この不動産屋。知ってて説明しなかったんですから。ひどいですよね。 でも、これ実は、結局当事者同士の話なんですよ。あくまで民事ですから、売主と買主で「事故物件だったんなら金額下
ぼやき芸,自嘲的な冗談というものが世の中にはあるのでございます > ある意味でまじめなみなさま 『シュピーゲル』誌インタビューでの発言: シュピーゲル:では,日本で起きたのと同様に,西洋でも「失われた10年」を目の当たりにしているんでしょうか? クルーグマン:それどころか,日を追って日本よりひどくなってますね.日本が味わったのよりも深い停滞にあり,かつての日本より苦しみは大きく,産出ギャップも大きい.10年前に日本について批判的なことを書いていたぼくみたいな手合いは,そろって東京に行って天皇に謝らなきゃいけないくらいです.といっても,彼らの政策がよかったからじゃあなくてですね――日本の政策はひどいもんでした――ぼくらの政策の方が輪をかけてひどいからですよ. SPIEGEL: So, are we looking at a lost decade in the West similar to
公園トイレで無理心中か=9歳娘死亡、父重傷−神奈川 公園トイレで無理心中か=9歳娘死亡、父重傷−神奈川 27日午前11時すぎ、神奈川県藤沢市大庭の公園トイレ内で、近くに住む会社員(54)と小学3年の次女(9)が倒れているのを、通報で駆け付けた県警藤沢北署員が見つけた。 次女は首を絞められ死亡しており、男性は刃物で腹を刺し重傷。次女には障害があり、同署は男性が無理心中を図ったとみて調べている。 同署によると、この約50分前、男性から「次女の将来を悲観している」という内容のメールを受けた妻が、男性がよく訪れる公園を捜し、鍵の掛かったトイレを発見。通行人に助けを求めたという。(2012/05/27-17:16)
離婚事件で、子供が障害児というケースが、それなりにある。この障害が、外形から判断できるような身体的障害の場合、夫婦というのは、結構、団結して助け合い、離婚騒動に発展することは少ない。 ところが、子供が発達障害児等、目に見えない障害の場合、しばしば離婚騒動に発展する。現在、抱えている案件でも、10件以上、これに該当する案件がある。 特徴としては、かならず夫からの離婚請求であること、夫は、子供が障害児だから離婚したがっているという自覚がないこと、の二点である。 発達障害そのものが、非常に曖昧で、ある原因がわかっていてそれに対する症状が出ている、というものではない。子供の成長過程で生ずるいくつかの症状から、逆に○○症という名前をつけているだけだ。 しかも、この症状が、子供の発達レベルや周囲の環境でどんどん変化していく。しかも、診断基準が、かなり主観的だ。だから、医師に診断してもらっても、医師によ
謎と言ってもよいのではないかと思う。野田現政権「社会保障と税の一体改革」が、である。わずかではあるが自分なりの整理と見通しを書いておきたい。 今回の消費税増税は、増税日本の第一歩 「社会保障と税の一体改革」といっても根幹は、村山内閣以降18年ぶりの消費税増税法案である。3月30日に閣議決定され、国会に提出された。閣議決定とはいえ、政権交代のマニュフェストにもなく、与党民主党のなかで合意されているわけでもない。民主党の有力者と騒がれている小沢一郎代議士も反対している。野党自民党としては、与党民主党内の合意ができてから審議に応じようとしている。与党がまとまっていないければ、野党の対応もできないのは当然だろう。 閣議決定された消費税率引き上げ法案は、消費税率を二段階に分け、現行の5%から10%に引き上げることが表向きの目的である。一段階目は2年後の2014年4月でここで8%になり、二段階目は20
デフレ・円高から脱出するためには、政府・日銀が一体となって貨幣(マネー)を増やす政策が欠かせない。拙論は以前からそう主張してきたが、メディア、とりわけ日経新聞は同調してこなかった。ところが22日の日経朝刊を見て驚いた。日経と米戦略国際問題研究所(CSIS)の共同研究組織「日経・CSISバーチャル・シンクタンク」が50兆円超の外国為替市場介入基金を政府・日銀一体で設立せよと、提言したのだ。(フジサンケイビジネスアイ) この構想は、日本経済研究センター理事長の岩田一政氏の国家戦略会議での提案(2011年10月)に沿っている。日銀が50兆円の資金を発行し、その資金で円売り市場介入し、米国債やユーロ債など外債を買う。すると、円相場は下がると同時に、円札を増刷する「量的緩和」効果で市場にインフレ期待が生まれ、2%程度の物価上昇が見込まれるようになり、デフレから脱出できる、というわけである。 ここで参
ギリシャのユーロを巡る悲劇は最終章を迎えつつある。ギリシャが今年か来年に、デフォルト(債務不履行)を起こし、ユーロ圏を離脱する確率は極めて高い。 ユーロからの離脱を先延ばしし、6月の再選挙を経て誕生する新政権が、財政緊縮策と構造改革を柱とするこれまでと同様の政策を導入しても、そうした既に失敗した政策でギリシャの成長や競争力を回復させることはできない。 残る選択肢は秩序あるデフォルト ギリシャは、債務の返済不能、競争力の喪失、対外赤字、深刻の度を増す不況という悪循環に陥っている。この悪循環を断ち切るには、欧州中央銀行(ECB)、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)(いわゆる「トロイカ」)による協調・支援の下で、秩序あるデフォルトをし、ユーロ圏から離脱するしか道はない。 それがギリシャ及びほかのユーロ圏加盟国への副次的ダメージを最小限に抑える方法だ。 トロイカがまとめた直近の金融支援策がギ
リーマンショックと金融危機の後を受けて2010年に公開された「インサイド・ジョブ」という映画がある。アカデミー賞長編ドキュメンタリー映画賞を受賞した。 最終的に金融危機に至ったバブルを後押しし、その過程で個人的に大いに潤った投資銀行マン、政策担当者、格付け会社、学者などに直接質問をぶつけたインタビューで構成されたドキュメンタリーだ。金融危機の真の原因を整理し理解したい人はぜひ見るといい。 関係者が、個人的な「欲に駆られて」、不動産や証券化商品などのバブルを煽り、政策をゆがめ、しかし、その後に責任を認めない人々の様子が赤裸々に描かれている。FRBのバーナンキ議長(バブル拡大を放置したことなどが批判されている)をはじめとして、多くの関係者がインタビューを断っており、その都度、「この人物はインタビューを断った」と注釈が入る。彼らには答えたくない弱みがあることがわかる仕掛けだ。 この作品の中で特に
大飯原発の再稼働をめぐって、野田佳彦首相は「判断の時期は近い」としているが、周辺自治体は慎重な姿勢を崩していない。地元の経済界からは、電力の安定供給を望む声があり、このまま夏場の計画停電実施になると思わぬトラブルが起きることを心配する声がある。その一方、関電や政府の再稼働ありきの姿勢に疑問ももたれている。 朝日新聞が19、20日に実施した世論調査によれば、原発に対する政府の安全対策を「信頼している」は21%にとどまり、「信頼していない」が78%にのぼった。大飯原発の再稼働については、反対が54%で、賛成の29%を上回った。結局、政府の安全対策を信頼していないので、原発再稼働に反対だというのが国民の声になっている。 ところが、政府の説明では、安全対策を政治判断としている。どうして原発の安全性について素人の政治家が政治判断できるのかという根本問題で、多くの国民は納得していない。 その上、
5月11日付で発令された日本銀行の幹部人事が話題になっている。重要ポストの企画局長に歴代最年少の内田真一氏(49歳)が就任したことも注目の的だが、市場関係者の関心を集めているのが、政策担当理事で「量的緩和政策」立案の中心人物だった雨宮正佳氏の大阪支店長への異動だ。 日銀は表向き、「雨宮氏に支店長経験がないため」と説明しているが、政府・与党関係者には寝耳に水の人事だっただけに、「大阪に飛ばされた」と見る向きもある。だが、この人事の正しい解釈は、橋下徹大阪市長率いる「大阪維新の会」対策、だろう。 雨宮氏はこれまで企画畑を歩んできたエリートで総裁の有力候補。日銀の総裁候補は早くから帝王学を授けられるのだが、その一つが「大蔵省(現財務省)への出向」だ。雨宮氏もその例に漏れず、若いときに大蔵省で法案作成やその根回しを経験し、政治家との絶妙な距離感を学んだ。白川方明総裁にはそうした感覚がなく、政治オン
生活保護の件自体はよく知りませんが、「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養をする義務がある」という民法条文は見直すべきですね。親に子の扶養義務があるのは当然だけど、逆は成立しない。子ども時代に虐待された百人近くに取材した経験から言えば、成人して親と縁を切れることは数少ない救いです。
ある芸人の件がきっかけで、生活保護問題が急にクローズアップされた。週刊誌で取り上げられてから、テレビなどで露出度の高い自民党議員がプレイアップし、ちょっと社会現象になった。 こうした個別問題がきっかけになって、制度の理解が深まり、制度が改善されていくのであれば、いいことだ(そのために、個別問題に深入りするつもりはないので、名前などは周知の事実になっているが、ここではあえて記さない)。 今回の件では、福祉事務所の人と相談しながらやったという話を信じれば、不正受給とは関係ないだろう。しかし、生活保護の問題で関心が高いのは、多くの人が生活保護には不正受給があるのではないかと疑っていることがある。今年3月1日に公表された2010年度の不正受給は2万5355件、128億7426万円だった。もっとも、生活保護費は3.3兆円なので不正受給は0.4%しかない。 実は国際的にみても少ない日本の生活保護受給者
この記事を読んでいるあなた、もしかして仕事中、勉強中じゃないですか?すでに集中力が切れて、ライフハッカー[日本版]にやってきたあなたも、ここにかわいい猫写真がありますよ、なんて読んだら、さらに寄り道してクリックしてしまうことでしょう。でも、ここで、集中力が持続しない自分を責めないでくださいね。せっかくこの記事にたどりついたのですから、「Stepcase Lifehack」ブログで紹介されていた、気が散る自分とつきあう9つの方法を読んでから、作業に戻ってください。 以下が9つの方法です。 気が散ってしまう自分を受け入れる 集中力が続かないことは、誰にでもあります。気が散って作業が遅れ、イライラしてさらに遅れる、という悪循環に陥らないようにするためには、自分は気が散ってしまう人間だ、と受け入れることです。仕事中にTwitterでつぶやいてしまったら、そこで自己嫌悪に陥るのではなく、反省し、次は
2012/5/299:0 3.11以後の世界とSF第一世代の可能性(1) 新城カズマ×稲葉振一郎×田中秀臣 想像を超える自然災害、急激に変貌する経済の動向、日常生活が直面する先の見えない不安。東日本大震災以後、私たちの想像力と論理的思考の成果と限界とが問われて続けている。 SFというものは、人間の思索(Speculation)の限界に挑戦し、その限界を拡張する試みだといわれている。例えば、多くの日本人は日本を代表したSF作家小松左京の『日本沈没』のエピソードのいくつかを、今回の大震災においても想起したに違いない。それは小松の世界観の強度を改めて私たちに認識させると同時に、また私たちが(小松でさえも予想しなかったような)新しい環境に直面していることをもいやでも認識する出来事だったろう。 今回の座談に集まった私たち三者は、小松左京を中心に、日本のSF「第一世代」といわれる作家たちの業績を振り返
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