”Ten principles for a Black Swan-proof world”(FT4月8日付より) 「Black Swan」や「まぐれ」で有名なNassim Nicholas Taleb氏がFTに書いてました。 1. 脆弱なものはそれが小さいうちにつぶせ (現代では大きな組織に大きなリスクが隠されやすくなる。Too big to failなどという開き直りを未然に防ぐということです。) 2. 損失の社会化と利益の私物化を組み合わせるな (この組み合わせは資本主義と社会主義の悪いところの組み合わせですね) 3. 目が見えないのにスクールバスを運転していたやつ(そしてぶつけたやつ)には新しいバスを運転させるな (これまでえらそうなことを言っていても、システム崩壊を未然に防げなかった学界、規制当局、中央銀行、政府役人、エコノミストを擁する多くの組織などへの厳しい非難です) 4. イ
英国の銀行救済は米国よりも進んでいる様だ。RBSは、不良資産3,250億ポンドを切り離して、損失の大半について政府保証を受けた上で、330億ポンドの資本注入を受けた。同様に、不良債権の多かったHBOSをうっかり吸収して苦しんでいるロイズも、2,600億ポンドを切り離して、170億ポンドの注入を受ける事が決まった。(1ポンド=136円) 傷ついた銀行セクターの回復は、下記の4つ位の対策セットの組合せが定石である。 公的資本注入による自己資本比率の向上 不良資産からの損失の確定 流動性の潤沢な供給と公的保証などによる調達市場の安定化 再編を後押しした強者の創造 金融危機の本質は、お互いのバランスシートへの不信感の増大による信用創造の極端な減退だから、自己資本を入れただけではダメで、ブックの信頼性を高める為の損切りも必要だし、これらは実行や効果が出てくるまでに時間のかかる中期的な施策だから、短期
【今回のまとめ】 1.株価で1ドルを切った銀行は実質的にゾンビだ 2.政府はこの状態を放置すれば、後でヒーローとしてさっそうと登場できる 3.今回の優先株から普通株への転換は、普通株への売り圧力を強める条件設定だった ■株価1ドル割れのシティグループはゾンビ銀行? 最近、アメリカでは「ゾンビ銀行」という言葉をしばしば耳にします。「ゾンビ」とは生ける屍(しかばね)の意味です。 たとえば、2月に行われた上院の公聴会では、ボブ・コーカー共和党上院議員とベン・バーナンキFRB(連邦準備制度理事会)議長との間でこんなやりとりがありました: コーカー議員:「このまま銀行が損を出すたびに政府が支援し続けたら、ゾンビのような銀行を作ってしまう。これはひょっとして、ゆっくりとした国有化に他ならないのではないですか?」 バーナンキ議長:「これは国有化ではありません。あくまで政府と民間の共同作業(パブリック
ホーム > 情報の種類別 > 講演・記者会見 > 講演・挨拶等 > 預金保険機構主催第4回DICJラウンドテーブルにおける白川総裁挨拶「金融危機への対応:日本の経験と現在のグローバル金融危機」 【挨拶】「金融危機への対応:日本の経験と現在のグローバル金融危機」 預金保険機構主催第4回DICJラウンドテーブルにおける挨拶 日本銀行総裁 白川 方明 2009年2月25日 ―― 英訳(PDF、42KB)は、英語版ホームページをご覧下さい。 目次 (はじめに) 本日は、預金保険機構の主催する第4回DICJラウンドテーブルにお招きいただき、まことに光栄に存じます。 ご承知のように、現在、国際金融システムは世界的な信用バブル崩壊の影響を受けて不安定化しており、とくに、昨年秋のリーマン・ブラザーズ社の経営破綻以降、国際金融資本市場では極めて強い緊張状態が続いています。預金保険機構も中央銀
このマーケットコメントは、資産運用を職業とする国内外の機関投資家顧客向けに書いている落書き帳です。少し違った視点から相場を眺めている一人の声としてお楽しみ下さい! ● 残念な話がまた一つ。「ヘッジファンド・クルーク」が3月末でニュース配信を終了し、サイトが閉鎖されるとのお知らせが出ています。 ● もちろん、ヘッジファンド関連のニュースは世界中に溢れているし、今後もそれを追跡するのは十分以上に可能なんですが、日本語でのニュースはかなり限定的だったのも事実。このサイトでは、専門的なニュースを日本語で提供していたし(数日遅れにはなるけど)、RSSもあったのでそれなりに重宝していたんです。 ● ヘッジファンド業界は一昨年、2007年夏場のバリュー崩落の頃からおかしくなり、昨年のリーマンショックで過去最大級の変化を強いられた格好になったのですが、その影響がこんなところにも出てきた格好。まぁ、昨今の経
読者の皆さんもご存じの通り、アメリカにおける昨年の金融危機に端を発して、世界は空前の大不況に突入しつつある。今後もそれなりに成長が見込めるということもあってか、IT産業の求人・雇用状況は製造業などの他業種と比べれば状況はややマシのようだが、それでも予断を許さないのは確かだ。首筋が寒くなってきた方もおられるだろう。 ITスキルの需要変化 ところで、調査会社Foote Partners LLCが最近出した発表によると、市場におけるITスキルへの需要に興味深いトレンドの変化が見られるらしい。というのは、プロジェクトマネジメントやITアーキテクチャといった分野のITスキルへの需要が増加傾向あるいは堅調なのに対し、ウェブ開発に関連したスキルへの需要はここ2年で減少傾向にあるらしいのである(Internet Evolutionの記事)。といっても、アンケート調査の対象はアメリカとカナダの1960社に勤
『CFD取引の基礎』 開催日: 2010年1月18日(月曜日) 時間: 夜7時半から9時 場所:ウェブセミナーですからご自宅のパソコンから参加できます 費用: 無料 参加資格: 楽天証券に口座を開設する必要があります 申し込み方法: リンクを参照してください 主催: 楽天証券 講師: 広瀬隆雄 『国債の需給と長期金利』 開催日: 1月23日(土) 時間: 13:00スタート 場所: 三菱ビル 1F(コンファレンススクエア エムプラス) 住所: 〒100-0005東京都千代田区丸の内2-5-2 三菱ビル1F ℡:03-3282-7777 講演内容: 『国債の需給動向と長期金利の行方』 申し込み方法:リンクを参照してください 主催:CMCマーケッツ セミナー内容: ・大量に発行される国債の消化は可能なのか ・財政悪化による日本国債売りは儲からない? ・長期金利の低位安定は続くのか ・
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Let banks fail, says Nobel economist Joseph Stiglitz (銀行なんぞ勝手に潰れてろ、とノーベル経済学賞受賞者ジョセフ・スティグリッツ) By Ambrose Evans-Pritchard in Davos Telegraph:02 Feb 2009The Government should allow every distressed bank to go bankrupt and set up a fresh banking system under temporary state control rather than cripple the country by propping up a corrupt edifice, according to Joseph Stiglitz, the Nobel Prize-winning e
というわけで、妄言はいい加減にして頂きたい。 追記: 一方、その頃ロシアは…。 PS2:Silly Money Part 2 ようやく観られました!頭休めにWITBなんぞ観ていたのでありますが(のに注文してしまった…ハーマイオニー凄いorz)、その間に観られるように。藪「Watch & learn!」。全くその通り。後生は悪そうだけど。 引き寄せもなにも、結局、道具は使う人が肝心なんだよ。 In Davos, protectionism is a dirty word (ダヴォスで保護主義は禁句ですよ) By Ambrose Evans-Pritchard Telegraph:31 Jan 2009The beggar-thy-neighbour phase has begun in earnest. "Buy American" legislation has advanced from
【今回のまとめ】 1.「バッドバンク」は不良債権の買取価格の決定を巡って紛糾している 2.「バッドバンク」による不良債権の買取価格をどうするかというのは、究極的には経済の問題というより政治の問題になる 3.超党派の一致協力を目指すオバマ政権だが、実際には政党間の対立は鮮明になってきている ■「バッドバンク」に関する思惑で動いた1月最終週の米国株式市場 1月30日の午後1時過ぎに、CNBCテレビが「バッドバンク」構想が暗礁に乗り上げたと報じたために銀行株が急落し、米国株全体も下げ足を早めました。「バッドバンク」とは、銀行が抱える不良債権を買い取るために政府が設立する、不良債権買い取り銀行を指します。 CNBCはそもそも、「バッドバンク」構想が動いていることをいち早く報道したマスメディアです。1月最終週では、前半に「バッドバンク」への期待から株価が上昇したわけですから、週末を前に飛び込んで
Cole-OhanianがWSJに、彼らの大恐慌についての実証研究を要約している:1930〜32年に総労働時間は1929年の水準から18%下がったが、ルーズベルト大統領の就任後の1933〜39年には23%下がった。その最大の原因は、ニューディールである。特に1933年に制定されたNIRA(National Industrial Recovery Act)によって反トラスト法が停止されて価格カルテルが公認されたため、最終財の価格が上昇し、需要が低下した。 さらに1935年にワグナー法によってストライキや賃金カルテルを合法化したため、1930年代後半に実質賃金は25%も上昇した。1937〜38年に実質GDPが低下した原因は、37年に連邦最高裁がワグナー法を合憲とし、実質賃金が急激に上がったためだ。 オバマ大統領は、長期的な成長率を高める政策に集中すべきだ。それは金融システムを再建するとともに、
The U.S. and dozens of other nations are returning to massive government spending as a recession fighter. It's not because they're sure it'll do the trick. It's because they're running low on options and desperate for tools -- even old ones -- to fight the global downturn. Around the world, interest rates have been slashed and trillions of dollars have been committed to bailouts. But the global re
http://www.ft.com/cms/s/0/9e7dce78-ee6f-11dd-b791-0000779fd2ac.html?nclick_check=1 FTの記事です。昨年リーマンが倒れたあとMMFに解約が殺到し、その結果生まれた短期企業金融の目詰まりを解消すべく、昨年10月27日FRBがCPファンディングファシリティ(CPFF)を作ったところ相当な金額が応札され、残高は1月21日現在で3510億ドルにも上るようです。 プログラム発足当時に発行された90日CPがそろそろ満期を向かえ借り換えの時期にはいります。今週(ほぼ終わりましたが)と来週合わせて2400億ドル程度の満期がある。これが順調に借り換えに成功するか、CPFFを使わないでも借り換えができているか(つまりCPFFの残高が減っているか)がポイントとなりそうです。これはFRBのプログラムが機能しているかどうか最初に結果が
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