特別公開された東京メトロ銀座線新橋駅構内に残る「幻のホーム」(28日午前、東京都港区で)=沼田光太郎撮影 東京メトロは28日、戦前の1939年1月からわずか8か月間しか使用されなかった銀座線新橋駅構内の「幻のホーム」を公開した。 公開されたホームは現在の銀座線ホームの1階上にあり、渋谷―新橋間の開通時に造られたが、同年9月、浅草―新橋を結ぶ別の路線と相互直通運転が始まったため、廃止された。それ以降は、夜間に電車を止めておく留置線などに使われ、一般には公開されていない。 右から左に「新橋」と書かれた駅名、アーチ形の柱も当時のままで、世田谷区の公務員女性(52)は「存在は知っていたけど、まさか、中に入れるなんて」と喜んでいた。 東京メトロでは、2017年の銀座線開業90周年に向けて全駅で改修工事を進めており、20年の東京五輪・パラリンピックの開催も見据えて幻のホームの活用策を検討している。