第7回の今回は、Bashの仕組みを解説し、履歴管理やプロンプトをカスタマイズしてCLI環境を向上する方法を解説します。 はじめに どのようなアプリにも、個人用の設定というものが存在します。例えば、Webブラウザはフォントやカラーテーマ、タブの細かい挙動などを個人の好みに応じてカスタマイズできます。Linuxで使われる様々なツールもこうした例に漏れず、非常に柔軟なカスタマイズや機能拡張が可能です。有名なテキストエディタであるVimやEmacsなどがその代表格で、そのカスタマイズの柔軟さと奥の深さは、想像を絶するものがあります*1。 *1: Emacsは一見テキストエディタのように見えますが、その実体はEmacs Lisp言語の実行環境です。Emacs Lisp言語で実装可能なあらゆる機能をエディタ上で実行できるため、無限の拡張性を持っています。そしてLinuxを使いはじめたばかりのユーザーは
ChatGPT O1やDeep Researchなどがすごいパフォーマンスを出してきていますね。もう仕組み上も単にLLMではなくAIとしか言えなくなってきています。 そんなAIが進化して、プログラミングをAIがやってくれるようになると、そのプログラムの確認をどうするんだって話があります。業務システムの開発では、プログラム読めない人がプログラムの生成に携わったりするようになって、できてきたプログラムが読めないってなる。 問題では?と思ったのだけど、そもそも業務システムが不要になりますね。 小さい食堂で、伝票とかも取らずにちゃんとまわす人とかいますね。記憶力のいい人だと、昼のラッシュでもちゃんと覚えてまわせそうです。 ファミレスでバイトしてたとき、調子がいいときだと割と全部の注文を覚えれてたりしたので、それなりにまわせる人が多そうです。 そして、AIであればもっと記憶力よく考えてまわせるので、
2014年から先端テクノロジーの研究を論文単位で記事にして紹介しているWebメディアのSeamless(シームレス)を運営し、執筆しています。 1週間の気になる生成AI技術・研究をいくつかピックアップして解説する連載「生成AIウィークリー」から、特に興味深いAI技術や研究にスポットライトを当てる生成AIクローズアップ。 今回は、OpenAIが1月31日(現地時間)に発表した「o3-mini」を取り上げます。 o3-miniは2024年12月にプレビューされており、o1の進化版になります。今回リリースされたのはminiという軽量版で、「o3」は今後登場予定としています。 o3-miniはすぐに回答せず、いろいろ考えてから出力する思考過程を生成するモデルで、科学、数学、コーディングなどで優れた性能を発揮します。画像には未対応で文章のみです。 o3-miniには推論レベルを高く設定した「o3-m
タイトルについてだが、これは「R1は米国の輸出規制が無ければ開発しえなかった。つまり輸出規制は逆効果だ!」という事をアメリカに(そして全世界に)喧伝する為だったのでは?という考察。 なぜなら米国の輸出規制のおかげでdeepseekは安くて性能の低いチップを使うしかなく、結果的に中間命令セットであるPTXを使用するしか無くなって、その方向で学習効率を上げようと努力したからだ。そして低コストでo1に匹敵するモデルを開発するに至った。 OSSとして発表する事でこの事実に説得力が生まれるし、また世界の注目も集めやすいと思える。(もちろん世界中でこの方向性で研究開発が進んでその成果を自分達も利用したい、という事も大きいとは思うがそれはOSSでは当たり前なので割愛) ただしPTX(Parallel Thread Execution)はNVIDIA用のチップ向けに開発されたものなので依然としてNVIDI
コンバンハ、オイソギデスカ 今日も上司の思いつきで無茶振りされる皆さんお疲れ様です。 DeepSeekみたいな話題が日経新聞に載るたびに新規事業になるんじゃ無いかとかプロトタイプをもってこいみたいなこと言われると災難ですよね。 何がどうなってて、何はできないんですよみたいなのまとめておいたから、俺の屍を越えてゆけ。 まず前提からな 確実なこと DeepSeekが、生成AIモデルをMITライセンスで出した。 巨大なサイズの生成AIモデルを出した。(普通のデスクトップPCでは動かないようなもの) 他がすでに出してた小さいモデルを改良したものを出した。(蒸留したもの、GPU積んでるデスクトップPCなら動くようなもの) 作り方、改良の仕方の論文を出した。ほぼ確実なこと中国が輸入できる制限されたGPU群で生成AIモデルを作った。 生成AIモデルを改良する際に、強化学習のみを用いて改善を行った。 他が
never型はTypeScriptに存在する型のひとつで、「存在しない値の型」として説明されることが多いものです。 この説明は正しいのですが、誤解されることがあると感じました。そこで、今回はnever型に関する誤解を解くための記事を用意しました。ぜひこの記事を読んで、never型について正しく理解しているかチェックしてみてください。 never型とは never型は、上述の通り、「存在しない値の型」です。言い換えれば「never型の値は存在しない」ということです。こんな簡潔な説明ですが、never型は奥深い性質を持っています。 まず、「never型の値は存在しない」というのがどういうことか理解しましょう。これは、どんな値もnever型には代入できない(never型の値ではない)ということです。このように、never型の変数には、何を代入しようとしても全てエラーになります。
クリエイターの頭の中、ものづくりの思考をじっくり知ることができるとあって、大きな話題を呼んだYouTubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」。『星のカービィ』や『大乱闘スマッシュブラザーズ』などの人気シリーズを生み出したゲームクリエイターの桜井政博氏のチャンネルで、約2年半もの期間にわたって合計250本以上もの動画が公開された。ゲーム業界の関係者だけでなく、マーケターやものづくりに携わる人も必見だ。今回は、桜井氏にものづくりへの姿勢や仕事への向き合い方などを聞いた。 ゲームクリエイターの桜井政博氏は、YouTubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」を約2年半もの期間更新。今回は、同氏にゲームづくり、ものづくりで意識していることを聞いた(画像は、「桜井政博のゲーム作るには」1本目の動画「このチャンネルについて」から)
世界トップに躍進したPostgreSQL データベース管理システム(DBMS)の世界で、大きな変化が起きている。長年、企業システムの中核を担ってきたのはMySQLだが、この数年でPostgreSQLがトップの座に躍進、またAI時代の到来により、そのポジションをさらに強固なものにしているのだ。 スタックオーバーフローが実施した開発者調査(2024年版)によると、PostgreSQLは2年連続でデータベースのトップに君臨、その利用率は51.9%に上る。これに対し、MySQLは39.4%にとどまり、両者の差は広がる一方となっている。 この数字の意味するところは大きい。わずか6年前の2018年、MySQLの利用率は59%を占めていたが、PostgreSQLは33%にすぎなかった。この劇的な逆転は、PostgreSQLの技術的優位性と時代のニーズが合致した結果といえる。 そもそもPostgreSQL
サーバサイドJavaScriptの標準策定を目指す「WinterTC」がECMA International傘下で始動、W3CのWinterCGから移行 W3CでサーバサイドJavaScriptを中心とした非Webブラウザ環境におけるJavaScriptの互換性について議論してきた「Web Interoperable Runtimes Community Group 」(WinterCG) とECMA Internationalは、サーバサイドJavaScriptランタイムにおけるAPIの互換性を実現するための新グループをECMA International傘下の「TC55 – Web-interoperable server runtimes」(WinterTC)として設立すると発表しました。 WinterTCには、Node.js、Deno、Verel、Fastly、Netlify、Sh
(2025/01/09 改題・本文を読みやすく修正) 大晦日から年明けにかけて家族全員が風邪で寝込んでまして、先日のドラクエ3の戦闘システムについてのnote記事が大きな反響をいただいていることをあまり把握できておりませんでした。 えーん寝込んでたらお正月終わっちゃっ……あれ、なんだこの通知は?現在はとても驚くとともに、反応いただいた皆様に深く感謝して居る所存です。記事はこちらにマガジンでまとめてみましたので、ご興味がある方はどうぞ。 そして、今回はその記事の続きになります。 少し長い記事になるので、目次を置いておきますね。 読者様からのご指摘前回の記事への反響として、X(twitter)上でも様々なお声をいただきました。様々なご意見をいただきましたこと、心よりお礼申し上げます。 自説自体への評価もですが、なにより「読みやすく、分かりやすかった」というお声を頂けたことは大変、自信になります
前回、前々回とドラクエ3HD-2Dについてのnoteを書かせていただきました。コミケ関係で2日更新が空いてしまいましたが、本日最終日として残りの部分を書かせていただきます。 今回のテーマは「直してほしいところ」です。有り体に言えば悪いところです。ただし私の観点では、という注釈がつきます。 前回、前々回の記事の通り本作は何を期待したか、どうプレイしたかによって天と地ほどにその評価が分かれます。 よって「私の期待したものではなかった」というニュアンスでの記述となりますことを念頭にお読みください。 ネタバレ注意この記事は性質上、より直接的なネタバレに触れますのでご留意ください。 原作勢としてさて本題です。直してほしいところ、言い換えれば悪かったところ。 ドラクエ厄介おじさん視点からの感想になりますので賛否あるものかと思いますが、こういう見方もあるのかと思っていただければ幸いです。 新しいプレイフ
はじめに フロントエンド開発 においてレンダリングという言葉はさまざまな場面で登場します。さらに、Server-Side Rendering(SSR)のように「レンダリング」という言葉が名前に含まれているものを含め、Single-Page Application(SPA)など、レンダリングに関連した議論でよく使われる用語も数多く存在します。 そして、これらの用語の意味はフロントエンドの技術の進化に伴い、徐々にニュアンスが変化してきているように感じています。 他のエンジニアとこれらの用語について話す中で、「自分はそれをSSRとは呼ばない」「SPAにはいくつかの意味があるよね」といった意見を耳にし、人によって解釈が異なることを実感しました。 では SSR や SPAなどといった用語は今日どういった意味で使われているのでしょう。そもそも、「レンダリング」とはどういう意味なのでしょうか。SSR に
“原点回帰”をコンセプトに、14年ぶりとなる新作として2024年1月25日に発売された『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』(以下、『シレン6』)。2024年9月と10月には有料ダウンロードコンテンツ(DLC)“plusパック”の前後編が追加され、12月にはPC(Steam)版が配信開始されるなど、2024年を通じて大いに盛り上がるタイトルとなった。 大型アップデートも一段落したこのタイミングで、『シレン6』開発陣にインタビューを実施。プロジェクトマネージャーの篠崎秀行氏、ディレクター・アートディレクターの櫻井啓介氏、キャラクターデザインの長谷川薫氏の3名に、『シレン6』開発秘話や全体の振り返り、今後の予定などをたっぷりと伺った。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のスクラビルドは開発時に12万通りをチェック。「ムリでは?」の空気を分解する仕事術【CEDEC2024】 国内最大規模のゲーム業界カンファレンス「CEDEC2024」が、2024年8月21日(水)から8月23日(金)までの日程で開催されました。 初日の8月22日(木)には、任天堂 企画制作部の『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のチームから、ディレクターの藤林 秀麿氏とゲーム開発インフラ担当の廣瀬 賢一氏が登壇。「『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のスクラビルドができるまで ~準備のために準備する~」と題した講演を行いました。 主人公・リンクが使う武器などに素材をくっつけられる能力「スクラビルド」は、その組み合わせの数が膨大となり、開発には困難を伴います。 その実現過程を通じて、問題解決の方法やチームとのコミュ
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