仲間が集まって暮らすアパートの前で話し合うロヒンギャの人たち。野菜も自分たちで作って食事の足しにする=群馬県館林市、樫山写す 「日本では食べていけない。ミャンマー(ビルマ)に戻れば迫害される」。軍事政権から逃れ、日本で難民認定申請をしている少数民族「ロヒンギャ」の人たちが群馬県館林市で身を寄せ合って暮らしている。自動車部品工場などで得た収入を分け合ってきたが、不況で仕事を失う人が急増。「そろそろ限界」と悲鳴があがる。体を壊す人も出始めた。 ミャンマーの軍事政権はロヒンギャを国民とは認めず、パスポートも作れない。資産没収や強制労働も頻繁で、家を焼き払われることもあるという。 日本に逃れて来るロヒンギャの多くは、まず徒歩や船で近隣国に密入国。そこで稼ぐなどした金でブローカーから偽造パスポートを買い、90年代初め以降、成田空港などから入国してきた。館林へはブローカーから知らされた連絡先を頼