電子レンジの中で突然飛び散ったカレー=製品評価技術基盤機構提供 レンジやコンロで加熱した飲み物などが突然噴き上げる事故で、この3年余りに少なくとも12人が重軽傷を負っていたことが分かった。経済産業省所管の独立行政法人・製品評価技術基盤機構(NITE(ナイト))の3日の発表によると、いずれも誤使用や不注意が原因という。 例えば、神奈川県では昨年5月、電子レンジで加熱したコーヒーを飲もうとしたところ噴き上がり、重傷を負う事故が発生。飲み物の加熱用ではないボタンを誤って押したため、加熱し過ぎた。同じ5月、滋賀県では、IHコンロで沸騰させた湯に食材を投入した直後、湯が噴き上げて重傷を負う事故があった。 NITEによると、液体が沸点を超えても沸騰しないことがあるが、その時に揺らすなど何らかの力が加わると、突然沸騰して噴き上げることがある。また、カレーやみそ汁など、とろみがある食品にかき混ぜない