H-IIAロケット31号機では、気象庁の気象衛星「ひまわり9号」を打ち上げる。 「ひまわり9号」は、2014年に打ち上げられ、毎日の天気予報でおなじみとなっている「ひまわり8号」の同型機で、「ひまわり8号」に何らかの問題が生じた場合に備えた、バックアップを務める。また2022年度からは立場が入れ替わり、9号がメインの観測を、8号がバックアップを務める。運用期間は8年以上と見込まれており、今のところ8号は2030年度まで、9号も2031年度までの運用が計画されている。 「ひまわり9号」を載せたH-IIAロケットは、打ち上げから27分57秒後に、ほぼ赤道上空で衛星を分離し、近地点高度約250km、遠地点高度約3万5800kmの静止トランスファー軌道に衛星を投入する。その後「ひまわり9号」は、自身のエンジンを使って、最終的な目的地である、東経140.7度の赤道上にある静止軌道へ移動する。 ちなみ