タグ

living_theaterとbookに関するinmymemoryのブックマーク (89)

  • T・S・エリオット - Wikipedia

    T・S・エリオット(トーマス・スターンズ・エリオット 英: Thomas Stearns Eliot、1888年9月26日 - 1965年1月4日)は、アメリカ合衆国出身のイギリスの詩人・文芸批評家。 5部からなる長詩『荒地』や詩劇『寺院の殺人』によって20世紀前半の英語圏で最も重要な詩人の1人と評されるほか[1][2]、創作における歴史的伝統の意味を論じた「伝統と個人の才能」[3]などの評論で批評家・保守派文人として欧米の文壇・言論に巨大な影響を残した[4]。1948年、ノーベル文学賞受賞。反ユダヤ主義者で知られた[5]。 1888年、アメリカのミズーリ州セントルイスで富裕な実業家の家に第7子として生まれる[2]。エリオット家は17世紀にイギリスのサマセット州から移住してきた家系で、祖父が牧師として赴任してきて以来、教会の建設や大学創設への貢献によってセントルイスの名家として知られていた

    T・S・エリオット - Wikipedia
  • 本棚の10冊で自分を表現する<究極の選択編> - 心揺々として戸惑ひ易く

    twitterにて@Artssoyさんが発案したhashtag「#棚の10冊で自分を表現する」。 10冊のみという理由。棚のを50冊挙げると為人が相当見えてくるような気がしますが、あえて見せない部分を作るからこそ面白い。#棚の10冊で自分を表現する @Artssoy— Artssoy (@Artssoy) 2015, 9月 5 twitter.com 「あなたはどんな人なのか」の問いに答える代わりとなり得るは何か。 純粋にそれだけを条件に選り抜いた結果、次のような十冊になった(順不同)。 1.『寺山修司幻想劇集』 寺山修司幻想劇集 (平凡社ライブラリー) 作者: 寺山修司出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2005/09メディア: 単行購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (7件) を見るテラヤマだけで10冊選べるくらいに自分を如実に表現してくれるので困った。僕の

    本棚の10冊で自分を表現する<究極の選択編> - 心揺々として戸惑ひ易く
  • オスカー・ワイルド - Wikipedia

    オーブリー・ビアズリーによる似顔絵 オスカー・フィンガル・オフラハティ・ウィルス・ワイルド(英: Oscar Fingal O'Flahertie Wills Wilde、1854年10月16日 - 1900年11月30日)は、アイルランド出身の詩人、作家、劇作家。 耽美的・退廃的・懐疑的だった19世紀末文学の旗手のように語られる。多彩な文筆活動を行ったが、男色を咎められて収監され、出獄後、失意から回復しないままに没した。 ヴィクトリア朝時代のアイルランドのダブリンで生まれる。古いプロテスタントの家柄で、祖父も父ウィリアム(William Wilde)も医師であった。母はジェーン(Jane Wilde)。父母ともに文才に富み、ジェーンは詩人で、サロンの主でもあった。幼少期は女子を欲していた母によって女子の格好をさせられていた[要出典]。 1864年(10歳)、アイルランド北部、エニスキレン

    オスカー・ワイルド - Wikipedia
  • オーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダン - Wikipedia

    ジャン=マリ=マティアス=フィリップ=オーギュスト・ド・ヴィリエ・ド・リラダン伯爵(フランス語: Jean-Marie-Mathias-Philippe-Auguste, comte de Villiers de l'Isle-Adam、 1838年11月7日 - 1889年8月19日[1])は19世紀フランスの作家、詩人、劇作家。象徴主義・フランス文学を代表する存在の一人。 ブルターニュ地方サン=ブリユーにて大貴族の家系に生まれる。父ジョゼフ=トゥサン侯爵と母マリ=フランソワーズ(旧姓ル・ネヴー・ド・カルフォール)はいずれも裕福でなく、母方のおばのド・ケリヌー夫人から仕送りを受けて暮らしていた。父は、マルタ騎士団の失われた財宝(フランス革命中にカンタン近郊に埋められたと伝えられる)を発見して家門を再建するという妄念に取りつかれており、宝捜しのために莫大な金を費やして土地を買い漁り、掘り返

    オーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダン - Wikipedia
    inmymemory
    inmymemory 2014/02/03
    『未来のイヴ』は、登場する人造人間に初めて「アンドロイド(Andréide)」という呼称を用いた作品
  • アルフレッド・ド・ミュッセ - Wikipedia

    サン=ドニで貴族の家系に生まれる。詩・芝居・小説など多くの分野で活躍、とくに演劇ではロマン主義演劇の代表者とされる。[1][2] 1830年、戯曲「ヴェネチアの夜」初演で大ブーイングを受けた。これがきっかけで「読まれるための戯曲(レーゼドラマ)」を書き続けることになる(それらが収められた戯曲集は「肘掛椅子の中での観物」というタイトルが付けられた)。ミュッセの戯曲は初期のものを除いて、散文劇が多いのが特徴である。 1833年、女流作家ジョルジュ・サンドに出会い交際を始める[3]。またそれを基にして長篇小説『世紀児の告白(La Confession d'un enfant du siècle, 1836』を書いた。 1857年、47歳のとき大動脈疾患と過剰なアルコール摂取により、その生涯を閉じた。 マリアンヌの気まぐれ(Les caprices de Marianne, 1833) 『マリヤン

    アルフレッド・ド・ミュッセ - Wikipedia
  • ウィリアム・バトラー・イェイツ - Wikipedia

    ウィリアム・バトラー・イェイツ(William Butler Yeats、1865年6月13日 - 1939年1月28日)は、アイルランドの詩人・劇作家・思想家[1]。散文、批評も書き、ジャーナリスト、オカルティストであり、独自の思想を展開した[2]。現代詩の世界に新境地を切り拓き、20世紀の英語文学・現代詩において最も重要な詩人の一人とされ、20世紀の英語圏で「最も偉大な詩人」という評価も定着している[3][2][4]。生涯の多くをイギリスを拠点に活動した[5]。 ケルト復興運動(英語版)の立役者の一人であり、幼少の頃から親しんだアイルランドの妖精譚などを題材とする抒情詩で注目され、民俗学の方面でも優れた業績を残した[6]。アイルランド独自の演劇はイェイツとオーガスタ・グレゴリーの活動に始まり、彼は戯曲を書き、仲間と劇場を設立し、マネージャーとして運営して、アイルランド演劇(英語版)運動

    ウィリアム・バトラー・イェイツ - Wikipedia
  • フランシスコ・デ・ケベード - Wikipedia

    フランシスコ・ゴメス・デ・ケベード・イ・サンティバーニェス・ビジェーガス(Francisco Gómez de Quevedo y Santibáñez Villegas, 1580年9月14日 - 1645年9月8日[1][2])は、スペイン文化の黄金時代を代表する作家、詩人。スペイン文学史上最大の存在感を持つ人物の一人である。 Quevedo (Retratos de Españoles Ilustres, 1791) カスティーリャのラ・トーレ・デ・フアン・アバド(スペイン語版)の町に所領を持つ郷士の家に生まれる。生誕地はマドリード。20代半ばで詩人として頭角を現し、愛についての詩から強烈な風刺詩まで様々なテーマの詩を発表し続けて注目を集める(ただし単著が出版されたのは死後のことである)。 スペイン・バロック文芸の有力な潮流の一つであるコンセプティスモ(直接的な表現、切れの良いリズム

    フランシスコ・デ・ケベード - Wikipedia
    inmymemory
    inmymemory 2013/03/19
    ロペ・デ・ベガ、ペドロ・カルデロン・デ・ラ・バルカと並ぶ17世紀スペイン・バロック演劇の代表的な劇作家、詩人
  • モーリス・メーテルリンク - Wikipedia

    受賞理由:多岐にわたる文学活動、特に戯曲の数々を評価して。豊かな想像力と詩的な空想は、時に御伽話の形を装いながらも、それぞれの作品が神秘的な方法で読者ひとりひとりの感性に訴え想像力を刺激する間、深い創造的発想を明らかにする。[1] モーリス・メーテルリンク (Maurice Maeterlinck, 1862年8月29日 - 1949年5月6日) は、ベルギーの象徴主義の詩人、劇作家、随筆家。正式名はメーテルリンク伯爵モーリス・ポリドール・マリ・ベルナール (Maurice Polydore Marie Bernard, comte de Maeterlinck)。日では「メーテルリンク」とカタカナ転写されることが多いが、人の母語であるフランス語では「メテルラーンク」フランス語発音: [mɛtɛr'lɛ̃ːk][2]、ベルギーではまた「マテルラーンク」[matɛʁlɛ̃ːk][3]、も

    モーリス・メーテルリンク - Wikipedia
    inmymemory
    inmymemory 2013/03/18
    ベルギーの詩人、劇作家、随筆家。1911年にノーベル文学賞を受賞。
  • [未来の窓42]『ブレヒト戯曲全集』の日本翻訳文化賞受賞にふれて|未來社

    [未来の窓34] オン・デマンド出版の意味するもの 最近とみにオン・デマンド出版にかんする話題が多くなってきた。取次会社の日販がこの九月に起こした株式会社ブッキング、それにつづいてトーハンが凸版印刷と組んだデジタル・パブリッシング・サービス、そして全国的な書店チェーンの紀伊国屋や丸善がはじめたオン・デマンドによる読者からの直接受注、図書館流通センター(TRC)による図書館向けオン・デマンドなど、こうした生産ポイントにおける受注出版(すなわちこれがオン・デマンドのオリジナルの意味だ)の新しい方法が現実のものになりつつある。これにくわえてインターネットを介してのオンライン書店の出現による流通・販売レベルでの急速な展開など、出版界にもようやくニュー・ウェーブが押し寄せてきているのである。 さらには、各出版社が自社のホームページをつぎつぎに開設して直販ルートを設定するなど、これまでの版元―取次―書

    inmymemory
    inmymemory 2012/06/25
    未來社刊行の岩淵達治訳『ブレヒト戯曲全集』全8巻が第37回日本翻訳文化賞、ドイツでの権威あるレッシング賞、湯浅芳子賞を受賞
  • ガブリエーレ・ダンヌンツィオ - Wikipedia

    初代モンテネヴォーソ大公ガブリエーレ・ダンヌンツィオ(Gabriele d'Annunzio[1], Principe di Montenevoso、1863年3月12日 - 1938年3月1日)は、イタリアの詩人、作家、劇作家。ファシスト運動の先駆とも言える政治的活動を行ったことで有名。なお日ではダヌンツィオ、ダンヌンチオ、ダヌンチオとも表記する。 ガブリエーレ・ダンヌンツィオはペスカーラにて、富裕地主(かつ同市の市長)の息子として生まれる。その早熟の才は早くから認められ、彼はプラートのチコニーニ寄宿学校(イタリア語版)に進む。そこで彼は、16歳にして処女詩集Primo vere(早春、1879年)を出版。これは後のノーベル文学賞作家ジョズエ・カルドゥッチのOdi barbareに影響を受けた作品である。1881年にはローマ大学ラ・サピエンツァ校に進学、様々な文芸グループに参加、また地

    ガブリエーレ・ダンヌンツィオ - Wikipedia
  • アルフレッド・ジャリ - Wikipedia

    アルフレッド・ジャリ ジャリの似顔絵 フェリックス・ヴァロットン(画) アルフレッド・ジャリ(仏: Alfred Jarry, 1873年9月8日 - 1907年11月1日)は、フランスの小説家、劇作家。ブルターニュ地方に近いマイエンヌ県ラヴァル生まれ。母方からブルトン人の血を引く。 大学受験でパリに上京。象徴主義の作家たち、ポン゠タヴェン派・ナビ派の画家たちと交流し作家となった。作品は反響を呼び認められたが、悪趣味と退廃に満ちた生活を送り、アルコールや薬物依存で結核が悪化、34歳で亡くなった。 代表作は戯曲『ユビュ王』(Ubu Roi, 1896年)、「現代小説」という副題を付けた小説『超男性』(Le Surmâle, 1901年)。自転車の愛好家でもあり、『超男性』などに題材として取り入れている。 『ユビュ王』は1920年代から1930年代のシュルレアリスム演劇の先駆的な作品と評された

    アルフレッド・ジャリ - Wikipedia
    inmymemory
    inmymemory 2010/11/17
    "『ユビュ王』は1920-1930年代のシュールレアリズム演劇の先駆的な作品と評される。不条理文学の分野における開拓者ともみなされる"
  • 静かに死ねぬ老人の罰は娘の命をも巻き込むのか 『リア王』 - 備忘録の集積

    『リア王』を読み終わった。 光文社古典新訳文庫 安西徹雄訳 作者はもちろんシェークスピア。 序盤、リアはただの癇癪玉、頑固オヤジ Wikipediaから引用しますに―― ブリテンの王であるリアは、高齢のため退位するにあたり、国を3人の娘に分割し与えることにした。長女ゴネリルと次女リーガンは言葉巧みに父王を喜ばせるが、末娘コーディリアの率直な物言いに、激怒したリアはコーディリアを勘当し、コーディリアをかばったケント伯も追放される。コーディリアは勘当された身でフランス王妃となり、ケントは風貌を変えてリアに再び仕える。 ――という場面から物語ははじまります。 リアは自分へと愛情のすべてを注ぐと明言しない末っ子のコーディリアにご立腹。彼女は、夫を持つからには夫に愛情を注ぐのであって、「すべての愛情を父親に注ぐ」といってしまうことが嘘になる、といかにも若さが言わせそうな率直な言葉を貫く。 この程度の

    静かに死ねぬ老人の罰は娘の命をも巻き込むのか 『リア王』 - 備忘録の集積
  • 『わが町』ソーントン・ワイルダー - ボヘミアの海岸線

    [平凡な日々] Thornton Wilder Owr Town,1938. ソーントン・ワイルダー〈1〉わが町 (ハヤカワ演劇文庫) 作者: ソーントンワイルダー,Thornton Wilder,鳴海四郎出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2007/05/24メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 44回この商品を含むブログ (35件) を見る レベッカ:……牧師さんから手紙が来たんだって。その封筒に書いてある宛名がさ、こうなのよ。ジェーン・クロファットさま、クロファット農場、グローヴァーズ・コーナーズ街、サトン郡、ニューハンプシャー州、アメリカ合衆国。 ジョージ:どこがおかしいんだい? レベッカ:聞いてなさい、まだあるんだから。アメリカ合衆国、北アメリカ大陸、西半球、地球、太陽系、宇宙、神のみ心――そう書いてあったのよ、封筒に。 ジョージ:へええ! 老若男女とわずこれまで私が好きだ

    『わが町』ソーントン・ワイルダー - ボヘミアの海岸線
  • 『かもめ・ワーニャ伯父さん』チェーホフ - ボヘミアの海岸線

    [それでも人は生きていく] Антон Павлович Чехов Чайка,1895. Дядя Ваня,1899. かもめ・ワーニャ伯父さん (新潮文庫) 作者: チェーホフ,神西清出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1967/09/27メディア: 文庫 クリック: 22回この商品を含むブログ (39件) を見る 「……あなたは、名声だの幸福だの、何かこう明るい面白い生活だのと仰るが、わたしにとっては、そんなありがたそうな言葉はみんな、失礼ながら、わたしがわず嫌いで通しているマーマレードと同じですよ」 (「かもめ」より) 「へん、気がふれているのはこの地球の方さ。のめのめと君たちを生かしとくなんてね」(「ワーニャ伯父さん」より) チェーホフ4大戯曲のうち、初期に書かれた2作品。「絶望」と「耐えること」について。 ノートに書きつけた「かもめ」「ワーニャ伯父さん」の感想を数年ぶりに

    『かもめ・ワーニャ伯父さん』チェーホフ - ボヘミアの海岸線
  • 『十二夜』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線

    [のっぴきならない恋愛は] William Shakespeare Twelve Nights, 1599-1601. 十二夜 (白水Uブックス (22)) 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: Perfect購入: 2人 クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見る どうせ恋の餌になるなら、狼よりも ライオンべられるほうがどんなにましか。 シェイクスピアの恋愛喜劇の中でも、特にお気に入りの1作。男女入れ替え、勘違い、3つ巴、片思い、兄妹愛、これでもかとラブコメ要素を積んでいながら、道化や脇役のいたずらといったシェイクスピアらしさも忘れない。 なんといっても、男装の麗人、ヴァイオラの格好良さが尋常でない。ヴァイオラは船の遭難を生き延びて、イリリアの地にたどり着いた令嬢である。船には双子の兄も乗ってい

    『十二夜』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線
  • 『ジュリアス・シーザー』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線

    [ブルータス、お前もか] William Shakespeare Jurius Caesar,1599. ジュリアス・シーザー (白水Uブックス (20)) 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書 クリック: 4回この商品を含むブログ (7件) を見る シーザー:3月15日がきたぞ。 占い師 :きましたが、シーザー、まだ過ぎ去ってはいません。 「Et tu, Brute――ブルータス、お前もか?」 という台詞があまりにも有名な「ジュリアス・シーザー」を読んだ。 3月15日、自分が暗殺される日を、シーザーは占い師から知らされていた。が止めるのをあしらって彼は元老院に出向き、そこで陰謀者に取り囲まれて、23の刺し傷を負って絶命した。あまりにもあっけない死である。しかし彼の死の影響力は強大だった。 書は、「ジュリ

    『ジュリアス・シーザー』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線
  • 『テンペスト』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線

    [魔法は消えるか] William Shakespeare The Tempest ,1611? テンペスト シェイクスピア全集 〔36〕 白水Uブックス 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/01メディア: 新書購入: 3人 クリック: 15回この商品を含むブログ (10件) を見る だが、大地に礎をもたぬいまの幻の世界と同様に、 雲に接する摩天楼も、豪奢を誇る宮殿も、 荘厳きわまりない大寺院も、巨大な地球そのものも、 そう、この地上に在るいっさいのものは、結局は 溶け去って、いま消えうせた幻影と同様に、あとには いっぺんの浮雲も残しはしない。 「私の魔法は消えました」。そう語るのは稀代の魔術師プロスペロー、そしてウィリアム・シェイクスピア人ではないだろうか。 舞台で夢を見せ続けた作家による、「最後の作品」。作数を重ねるごとに、ます

    『テンペスト』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線
  • 『リア王』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線

    [老いの盲目] William Shalespeare King Lear, 1605. リア王 (白水Uブックス (28)) 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書 クリック: 10回この商品を含むブログ (11件) を見る これでは墓場にいるほうがまだましだろう。激しい風雨にその裸身をさらすよりは。人間とはこれだけのものにすぎぬのか?(第3幕第4場) もっと落ちるかもしれん、「これがどん底」などといえるあいだはほんとうのどん底ではないのだ。(第4幕代1場) 人間、生まれてくるとき泣くのはな、この阿呆どもの舞台に引き出されたのが悲しいからだ。(第4幕第6場) 老いて疑惑の盲にとりつかれ、狂気の果てに死んだ哀れな王の悲劇。最初から最後まで激情が渦を巻いて吹きすさぶ、すさまじい迫力を持つ作品である。 娘3人の愛情

    『リア王』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線
  • 『コリオレーナス』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線

    [目的なき英雄] William Sharekspeare The Tragedy of Coriolanus,1623. コリオレーナス (白水Uブックス (31)) 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (3件) を見る コリオレーナス:ああ、そんなことがおれにやれるか! おれの真実をみずから汚し、からだの動きを1つ1つもって消し難いいやしさを心に教えるようなことが! 高潔な英雄か、はたまた傲岸な堅物か? コリオレーナスの心を読みきれない。 ローマの英雄 コリオレーナスの一生を描いた、シェイクスピア後期の悲劇。それなりの厚さであるはずなのに、最初から最後までコリオレーナスの性格や信条が分からなかった。言っていることははっきりしているし、行動もしているのに、その動機がさ

    『コリオレーナス』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線
  • 『マクベス』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線

    [人殺しの覚悟] William Sharekspeare Macbeth ,1606. マクベス (白水Uブックス (29)) 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志出版社/メーカー: 白水社発売日: 1983/10/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 26回この商品を含むブログ (15件) を見る マクベス: 明日、また明日、また明日と、時は 小きざみな足取りで一日一日を歩み、 ついには歴史の最後の一瞬にたどりつく、 昨日という日はすべておろかな人間が塵と化す 死への道を照らしてきた。消えろ、消えろ、 つかの間の燈火! 人生は歩き回る影法師、 あわれな役者だ、舞台の上でおおげさにみえをきっても 出場が終われば消えてしまう。白痴のしゃべる物語だ、 わめき立てる響きと怒りはすさまじいが、 意味はなに一つありはしない。 To-morrow, and to-morrow, a

    『マクベス』ウィリアム・シェイクスピア - ボヘミアの海岸線