新しい年がやってきた。新型コロナウイルスの感染状況は依然予断を許さないものの、関西では、地域活性化が期待されるさまざまなプロジェクトが本格化。うさぎ年にふさわしい「飛躍」の年になりそうだ。今年の関西を3つのテーマで展望する。 注目集まる文化庁移転3月27日、文化庁が京都で始動する。東京一極集中の是正というだけでなく、歴史的にも明治以来初の中央省庁の地方移転として注目される。 移るのは都倉俊一長官をはじめ、9課あるうち人事や会計を担当する政策課のほか、文化財や宗教を担当する計5課。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)問題で対応に追われる宗務課も含まれる。 入居する新庁舎は、昭和天皇の即位を記念して昭和2年に建てられた旧京都府警本部本館を改修、北側に新築した新棟とともに昨年12月に完成した。 受け入れ側の京都では機運を盛り上げようと府市、地元団体などが事務局を設けて広報PR活動などを展開する。京