5日の等々力競技場で行われたルヴァン杯・川崎フロンターレ対浦和レッズの試合後、川崎Fのサポーターが横断幕を掲げた。 「地域密着は後回し。功労者は次々と辞めていく」「吉田富士通体制の事業方針はこのままでいいのか?」。 文字を見た瞬間、目を疑った。地域密着といえば、川崎Fの「一丁目一番地」。「スタジアムに1万人入ったら大事件」と言われたJ2の時代から、クラブと選手・スタッフが両輪となり、コツコツと地域での活動を積み上げ、今やJリーグを代表する大きなクラブへと歩みを進めている。その地域密着が後回しとは、どういうことなのか…。 横断幕を出したサポーターに話を聞いた。 今年に入り、24年間にわたりサポーターや地元、クラブをつないできた営業スタッフが退社した。クラブ発足当時から、強化に携わったスタッフもチームを去った。そのほか、地域とクラブの関係作りに尽力した事業スタッフも退社している。定年やキャリア